今回の参院選は全国的に自民党の追い風が吹いたのも関わらず、沖縄では自民党後任候補が敗北した。
沖縄だけは自民党旋風が吹かなかったのか。
いや、そうではない。
自民党旋風は、紛れもなく沖縄にも吹いていた。
比例区の支持政党得票数では、沖縄でも自民党支持が他を圧していた。
では自民党旋風の票は何処へ消えたのか。
消えた自民党への追い風の行方を検証してみる。
敗因は自民党県連の選挙戦略の失敗にある。
それを指摘した八重山日報のコラムを再度紹介する。
◆安里氏は自民公認にもかかわらず、党本部の意向にさからって普天間飛行場の県外移設を掲げたが、有権者の信頼を得られなかった。そればかりか、普天間移設が選挙戦で争点にならないという弊害も生んだ。そもそもの選挙戦略にボタンの掛け違いがあったのではないか。
沖縄2紙を敵に回すことを極度に恐れた県連幹部が、民意を取り違、自民党本部の「辺野古移設」に反旗を翻したのが最大の敗因といえる。
昨日のエントリーで紹介したように、自民党県連の影響力の少ない八重山地区は、安里候補が圧勝しているし、「沖縄のヒトラー」として全国に勇名を馳せた慶田盛竹富教育長が牛耳る「サヨクの島竹富町」でさえ、自民党への投票が勝っているのだ。
沖縄タイムス掲載の「参院選・比例代表・開票結果」により、竹富町の政党別支持得票を検証してみる。
竹富町の政党別支持得票
■糸数慶子(社民、共産、生活、みどり)
社民⇒212
共産⇒147
生活⇒27
みどり⇒25
■安里政晃(自民、公明)
自民⇒518
公明⇒572
つまり糸数候補を公認した政党の合計得票数は、411票
一方、安里候補を公認した政党の合計得票数は、1090票
なんと沖縄紙が報じる「サヨクの島竹富町」は「保守系の島」という真逆の結果がでているではないか。
一般的に政治家は政治部記者に媚を売るという。
沖縄の政治家が新聞社の政治部記者の恫喝に弱いことは、良く知られた事実である。
政治部記者に「コラムに書くぞ」などと恫喝されると意気地もなくひれ伏してしまうという。
朝日新聞の磯貝記者が「コラムに書くぞ」と恫喝した様子を橋下徹日本維新の会共同代表がネットで公表している。
【動画】 橋下徹 - (20130720) 朝日の政治部の磯貝記者。一体何様のつもり?
先ほどの、沖縄タイムス掲載の「参院選・比例代表・開票結果」により、今度は沖縄全権の政党別支持得票を検証してみる。
参院選・比例代表・開票結果(政党別)
★①糸数慶子支援党 172,531
社民党 107,301
共産党 51,346
生活の党 11,471
みどりの風 2,413
★安里政晃支援党(自民党+公明党)= 231,214
自民党 140,234
公明党 90,980
なんと、ここでも58,683票という大差をつけて保守系得票が勝利しているではないか。
さらに「辺野古移設」を主張して日本維新の会公認の儀間光男氏が、比例区で当選した事実を考慮し維新の党の「得票数を保守系得票に加えると、127,875票の大差をつけて保守系の勝利ということになる。
日本維新⇒69,237
では、これらの保守系票は何処に消えたのか。
紛れもなく、棄権か、自民党県連の批判票としての白票として消え去ったか、さもなくば糸数候補に流れたことも充分考えられる。(事実筆者の知人でも、そのような心境で糸数候補に投票をした人物が複数存在する)
今回の敗北を雨降って地固まると前向きに捉えるなら、W翁長ら自民党県連を牛耳る勢力を引責辞任に追い込んで、新生自民党県連の誕生が可能になったということだ。
「オール沖縄」の妄想で県民を惑わした翁長那覇市長も、この期に及んで県知事選の出馬を通常は諦めるもも。
だがこの人物の思考は通常ではない。
恥を知らないこの男は、「オール沖縄第二弾!」などと妄言を撒き散らし、知事選出馬も充分考えられる。
自民党県連は今回の参院選の引責辞任で、幹部の総入れ替えを断行すべきである。
琉球新報社説 2013年7月22日
<沖縄に民主主義を
普天間飛行場の返還問題に対する沖縄の民意は明解だ。糸数氏も、自公が推した安里政晃氏も県内移設に一貫して反対した。最新の琉球新報の世論調査でも74%が県内移設にノーの意思を示した。
自民党本部は、自民県連の「県外移設」の意向を無視して、党公約に辺野古移設を明記した。政権与党は、沖縄の民意や自然環境の保護を求める世界潮流も直視し、日米合意の破綻を悟るべきだ。
繰り返し指摘してきたが、県知事や県議会、県下41市町村の全首長、全市町村議会が辺野古移設に反対している。民主的手続きを一顧だにしないのはアンフェアであり、民主国家とは言えない。日米は民主主義、基本的人権の尊重を共通の価値観だと盛んに喧伝(けんでん)する。ならば、沖縄にもその民主主義をきちんと適用してもらいたい。
尖閣諸島や竹島の領有権問題では、中国、韓国と対立したままだが、そろそろ首相自ら問題解決に乗り出すべきだ。その場合、武力による解決は国際法上も禁じられており、選択肢になり得ない。
安倍首相は領土ナショナリズムの沈静化に努めつつ、尖閣、竹島問題の平和的解決に向けて中韓首脳に会談を働きかけるなどリーダーシップを発揮してほしい。「戦争宰相」ではなく、「平和宰相」として名を残してもらいたい。>
☆
>普天間飛行場の返還問題に対する沖縄の民意は明解だ。糸数氏も、自公が推した安里政晃氏も県内移設に一貫して反対した。最新の琉球新報の世論調査でも74%が県内移設にノーの意思を示した。
糸数選挙対策事務所の関係者が「圧勝ではない。薄氷を踏む思いの勝利だ。 選挙戦があと1週間も続いたら逆転もありえた」と正直に反省するように、新報の言う「74%が県内ノー」は真っ赤な嘘である。
安里候補の惜敗は、自民党県連の選挙政策の失敗にあり、糸数候補の当選はいわば「敵失」による勝利というのが的を射た分析だろう。
その根拠は比例区における支持政党は、圧倒的に政府与党の自公に投票しているし、野党ではあるが「辺野古移設」を主張した日本維新の会公認の儀間光男氏の当選というおまけまでついているではないか。
> 繰り返し指摘してきたが、県知事や県議会、県下41市町村の全首長、全市町村議会が辺野古移設に反対している。
沖縄2紙の恫喝を背景に「オール沖縄」で「全首長、全市町村議会が辺野古移設に反対」を強要したのがW翁長であり、その「オール沖縄」が瓦解したことの証明が今回の安里候補の敗退ではなかったのか。
>民主的手続きを一顧だにしないのはアンフェアであり、民主国家とは言えない。日米は民主主義、基本的人権の尊重を共通の価値観だと盛んに喧伝(けんでん)する。ならば、沖縄にもその民主主義をきちんと適用してもらいたい。
民主主義国の日米を批判し、一党独裁の専制国家の中国を礼賛する琉球新報に民主主義の講釈を受けようとは笑止な話である。
それにしても、「辺野古移設」を主張した儀間候補の記事がほとんど沖縄2紙には掲載されないのは、「不都合な真実」だから?
沖縄2紙の行動はわかりやすい。
【おまけ】
雑誌『正論』で、毎月NHK批判の健筆を振るわれている皇學館大學講師の本間一誠さんのメールを紹介いたします。
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【おまけ】2
沖縄の反政府・反米デモは韓国主導だと日テレが大暴露wwwwwww
『パンドラ訴訟』の高裁判決は、7月29日に下されます。
※訴訟の性格上、原告、被告どちらが勝訴しても上告が予測されます。