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高江で法令無視の暴徒が蛮行を繰り返し、高江住民が迷惑を被っている。
沖縄2紙のみから情報を得ている読者のため、改めて確認する。
迷惑を与えているのは「市民」と称する暴徒である。 一方、迷惑を被っているのは高江住民である。
この事実を、沖縄タイムスの城間陽介記者の記事が、全国民に知らしめてくれた。
⇒城間記者の記事・・高江の農家、ヘリパッド抗議に苦情 県道混乱で生活にも支障 2016年9月8日(【おまけ】で全文引用】
沖縄タイムスとしては異例とも言える城間記者の秀逸な記事に対し、内外の活動家から抗議の電話が殺到したという。
真実を報道するとバッシングを受ける。 異常な沖縄の言論空間である。
城間記者が暴露した「高江の真実」を打ち消すように、その後の沖縄タイムスの記事は「国がやりたい放題」「明らかな違法行為」などと、国や機動隊の違法行為が地域住民に迷惑をかけているような印象操作に」必死である。
そしてついに、17日付沖縄タイムス一面の特集記事で、城間記者が署名入りの「弁明記事」を書いたが、ウェブ記事には掲載がないので面倒だが、一部抜粋し文字お起しをしてみよう。
【高江報道】▼下
地域住民への取材
多様な声伝える責務
問題の本質忘れずに
「タイムスさん見直しました」「ちょっとはまともになったか」。9月8日付の紙面で、東村高江周辺の剣道70号がヘリパッド建設に対する抗議行動で混乱し、区民から苦情が出ていることを取り上げた。記事はツイッターやフェイスブックで瞬く間に拡散し、話題になった。記事への「賛辞」は、抗議行動を批判する人から多く寄せられた。抗議活動すべてが迷惑なものとして、記事はその「証拠」に使われた。インターネット上では反対の市民に対する罵詈雑言が並んだ。
書いておきながらと言われそうだが正直、困った。 この記事を書いた理由は、連日の県道の混乱で高江区民のストレスが無視できないほど大きくなっていることを、どうしても伝える必要があると思ったからだ。国の工事強行、機動隊と市民の衝突だけでなく、地元にある多様な声を拾い上げることも報道機関の役目だと考えた。
問題は伝え方だっのだと今思う。 高江の住民で、ヘリパッドに積極的に賛成する人はいない。みんな、できることなら現場で体を張っている市民に止めてほしいと願っている。
市民の側も、やむにやまれぬ思い出必死に抗議している。地元に迷惑をかけないような方法を模索し、道路をふさぐのは止めた。 今、道路をふさいでいるのは警察だけだ。
抗議の電話が会社にあった。 受話器の向こうに男性は、問題の大本は政府の工事強行にあるのに、記事では抗議行動が一方的に悪者扱いされていると指摘した。 「抗議行動は出しっぱなしの水道を必死にふさごうとするようなもの。 とてもかなわない。 早く蛇口の栓を元から締めてくれ、助けてくれと言いたい」
指摘の通りだと思った。 くだんの記事には、「元栓」部分にあたる政府への言及はなかった。 人口わずか140人ほどの高江集落を取り囲むようにヘリパッド建設を進めているのは、政府であって市民ではない。ツイッターやフェイスブックの普及で、興味や関心が見ている人同士のつながりが広範囲に設定される時代。 ニュースもその中で消費されていく。
記事の構成に欠けた点があれば、意図とは無関係な文脈で拡散される。視野を広く持ち、異なる声を救い上げること。同時に、問題の根本や構造を見抜くこと。この両方を磨かなければ、と自らを戒めてているいる。(北部報道部。城間陽介)
☆
>この記事を書いた理由は、連日の県道の混乱で高江区民のストレスが無視できないほど大きくなっていることを、どうしても伝える必要があると思ったからだ。国の工事強行、機動隊と市民の衝突だけでなく、地元にある多様な声を拾い上げることも報道機関の役目だと考えた
一読して記者が、連日国や機動隊を一方的に「悪」と報道する自社記事に疑念を持っていることは理解できる。
だが、地元民と無関係なプロ市民を「市民」と報道し、違法行為を繰り返す抗議団のリーダー・山城議長を英雄の庸に報道する記事を連日読まされたら、いまさら記事に「元栓」をクドクド書き連ねる必要はないのではないか。
ちなみに高江で反対運動を続ける「市民」と報じられる抗議団の過半は「過激派と言われる極左暴力集団」と池田県警本部長が県議会で答弁しており、上記「弁明記事」でも極左暴力集団を「市民」と記しているのは読者に誤解を与えるのではないか。
上記記事は城間記者が上司に強要されて書いた印象を受けるが、翌日の今朝の沖縄タイムスは「市民」のリーダーである山城博治・沖縄平和運動センター議長が暴力行為で現行犯された記事の大見出し。
城間記者の「弁明」がむなしく聞こえるのは筆者だけだろうか。
■一面左トップ
山城議長を逮捕
県警 高江で器物損壊疑い
■二面トップ
工事遅れ いら立つ国
ヘリパッド反対派「リーダー」逮捕
狙い撃ち 抗議収束図る
■社会面トップ
急斜面 怒号飛び交う
北部訓練場 市民と機動隊衝突
県警「排除目的ではない」
城間記者が問題の記事を全く別のメディアに寄稿するのなら、指摘の通り高江ヘリパッド工事の経緯や、「元栓」についても縷々書く必要があっただろう。
だが実際に掲載されたのは沖縄タイムスだ。
その沖縄タイムスは読者が辟易するほど連日、「元栓」について、誇大に報道している。
ならば、城間記者がくだんの記事にことさら「元栓」について書き加える必要などないではないか。
そもそも高江の実情について新聞記者として当然の記事を書いた筈なのに、このような「弁明」を書かざるを得ない現状こそ、沖縄の異常な言論空間を示す何よりの証拠ではないか。
城間記者に同情する。
【おまけ】
沖縄タイムス+プラス ニュース
9秒でまるわかり!
- 米軍ヘリパッド建設への抗議活動で東村の農家から苦情が出ている
- 村は農家向けに書かれたステッカーを作製、優先通行を求めている
- 農作業に支障が出て、怒りの矛先は機動隊側から市民側へ
【東】東村高江周辺のヘリパッド建設への抗議活動で県道70号が連日混乱し、高江区を中心とする村内の農家が悲鳴を上げている。村は区の要望で農家向けに「高江生産組合」と書かれたステッカーを作製。区はステッカーのある車を優先通行させるよう抗議市民、警察双方に求めている。
ステッカーを使った対策は5日から始まった。区は村を通じ県警に通知。市民側にも伝えているが、仲嶺久美子区長は「農家から効果があったとの報告はない。周知が必要」と言う。
県道70号では8月から、市民が「牛歩作戦」として、工事車両の前を時速10キロ未満の速度で走る抗議行動を展開。機動隊の交通規制もあって県道は渋滞し、出荷や作付けする農家を中心に地元住民の往来に支障が出ていた。
高江区の農家の男性(75)はカボチャの植え付けに向かう途中で渋滞に巻き込まれ、本来10分で到着するはずの畑に1時間以上を要した。「作付け期間は限られている。このままでは1年間の収入に響く」と嘆く。「決してヘリパッドに賛成ではない。ただ、彼らのやっていることはわれわれの生活の破壊。もう爆発寸前だ」と憤慨する。当初の機動隊への怒りの矛先は市民側に変わりつつある。
ヘリパッド建設予定地に近い国頭村の安波小学校では5日、「牛歩作戦」の影響で教員1人が授業に間に合わず、学校側は授業を急きょ変更した。宮城尚志校長は「反対運動を否定しないが、もっと別にやり方はないのかと思う」と首をかしげる。
高江共同売店では物品の入荷日を抗議集会のある曜日は避けるようにした。仲嶺区長は「区民のストレスは限界に来ている。早くヘリパッドを完成させた方がいいとの声も出ている」と打ち明ける。通勤、保育園送迎、通院などに支障が出ていると苦情は絶えない。
7日早朝、抗議行動を遠目で眺めていた与党県議は「これでは反対していた人たちまで離れていく。工事を進めたい国の思うつぼだ」とつぶやいた。(北部報道部・城間陽介)