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きょうの沖タイの県民投票関連の見出し紹介。
◆一面トップ
県、来週にも「是正の要求」
不参加自治体へ 投票事務に義務
宜野湾不参加を再表明
市長会見 選択肢変更で再考示唆
◆二面トップ
5市不参加 県に危機感
県民投票告示日まで1ヵ月余
与党と協議 打開策見えず
◆社会面トップ
全県同日実施求める声
条例改正や期日延期案
松川市長は、県に照会した疑義に対して納得できる回答が得られなかったので、再度不参加を表明した。
松川市長の県民投票に対する疑義はこの3件。
①地方自治法にある事前協議がなく、法的に誤りがないか
②知事、県職員の広報上の中立性がなく、条例違反では
③米軍普天間飛行場の危険性除去や早期閉鎖、返還にどう取り組むか
辺野古移設(埋め立て)の当事者である宜野湾市が再度不参加を表明したことで、県幹部と与党県議らが緊急会議を開いた。
是正勧告を拒否した宜野湾市に対し「是正要求」をするとのことだが、これを拒否しても罰則規定がないため、それ以降は成すすべがない。
最後の手段は法廷闘争だが、県は国との法廷闘争のほかに複数の市町村と法廷闘争をするとなると、デニー県政は法廷闘争で蜂の巣を突いた状況になる。
思案投げ首の沖タイ記事の抜粋である。
行政事件訴訟法に基づく違法確認訴訟など法的手段を検討する動きもあるが、「県と市が争うことになる、県内でさらなる対立と分断につながる」とリスクを伴う。選択肢の変更など「全市町村が参加できる環境作り」には、いずれも県条例の改正が必要で、県議会の審議をふまえると、2月24日の投開票日を延期した場合、予算がさらに膨らみかねない。安里氏は「それでも全市町村の参加を求める言う県民世論が高まるのであれば、県条例改正に向かうのではないか」という見方だ。
一方、不参加を表明している下地敏彦宮古島市長が「二択でやるといって、反対するところがあるから選択肢を増やす、というのはブレている」と県条例改正に疑問を投げかける。決め手を欠きながら、全市町村参加に向けた模索は続いている。
◆ちなみに今日の八重山日報一面トップはこれ
宜野湾
県民投票条例の”瑕疵”指摘
松川市長、改めて不参加表明
県は松川市長が紹介して瑕疵に対して納得できる回答ができなかった。
瑕疵のある県民投票を押し付けておきながら、法的手段に訴えても勝てるはずはない。 県の訴訟をチラつかせた恫喝に怯える必要はない。・
県民投票をめぐる自治体の対応を振り返ってみよう。
現在、不参加を表明しているのは宮古島市、宜野湾市、沖縄市の3つの市だ。
石垣市とうるま市では2度、関連予算が否決され市長が判断を保留しているが、石垣市の中山市長11日にも態度を表明する方針だ。
5つの市の選挙人名簿登録者数は先月1日時点でおよそ36万7000人。
これは県全体(116万人)のおよそ32パーセント、3分の1に当たる。
態度を保留している市の判断が注目されるが、県は今後も説得を続けるとともに投票に参加しない自治体の住民を対象に任意での投票を実施することなど何らかの投票行動がとれないか検討を始めている。
いずれにせよ、事態がここまで混乱したら、県民投票の意義が霧散してしまう。
デニー知事は「翁長氏の威光」を盾に知事の座を得たため、県民投票の実施でも「乱暴なやり方」を強行しても納得してもらえる、と慢心したのではないか。
当初から少なくとも「四択」で実施の県民投票なら、こんなに混乱するはずはなかった。
沖縄市や宜野湾市など有力自治体の「落城」で、「四択」に変更して実施の案も出たようだが、下地宮古島市長の「二択でやるといって、反対するところがあるから選択肢を増やす、というのはブレている」というコメントは正論だ。
さらに別の自治体が、「四択では不充分だから、六択にせよ」と主張したら収集がゆかなくなる。
デニー知事に告ぐ!
最良の解決策は、欠陥だらけに県民投票など即刻中止して、計上した予算を貧困対策に向けるのが県知事本来の仕事である。
過ちて改めざる是を過ちという。