狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

【インタビュー】県民投票で二者激論

2019-01-13 08:10:39 | ●●沖縄の黒歴史

 

⇒最初にクリックお願いします。

NO!残紙キャンペーンサイト


昨夜、県民投票に反対する「リレー演説会」が催され、筆者も論者の一人として登壇する機会を得た。

反基地活動家が、県民投票に不参加の市長や議員を住民訴訟を提起するとの報道がある。

欠陥だらけの県民県民投票を拒否した市長らを提訴するとは、本末転倒とんだお門違いだ。

むしろ、法的瑕疵のある県民投票を多額の血税を浪費して県民に押し付けるデニー知事こそ、糾弾され提訴されるべきではないか。

昨夜の演説会で、筆者は約300人の聴衆の前で「デニー知事を提訴する」と宣言した。

提訴の法的根拠については次回に詳述するとして、法的瑕疵のある県民投票が法廷審議で敗訴するはずはない。

一方、反基地活動家による「不参加」市長らへの提訴は、県民投票に法的拘束力がないため、原告の受けた被害を立証するのは不可能に近い。

提訴しても却下、門前払いがオチであろう。

以下、八重山日報の一面トップ記事である。

【インタビュー】県民投票で二者激論

 
県民投票の意義を説明した県民投票の会の安里副代表(右)。県民投票条例」への反対理由を述べる砥板芳行市議(左)。

 辺野古米軍基地建設のための埋め立てを問う2月24日の県民投票は、県内全市町村での実施が困難な状況になっている。条例制定を県に直接請求した「『辺野古』県民投票の会」副代表の司法書士、安里長従氏(46)=石垣市出身=と、県内で最初に可決された県民投票への反対意見書を提案した砥板芳行石垣市議(49)に、それぞの主張を聞いた。

■民意明確化恐れるな 投票権は民主主義の生命線
 安里長従副代表

 県民投票の意義は、シングルイシューで沖縄県の民意を示すことだ。世論調査ではない。分からないなら白票を投じることができるし、投票場に行かない権利もある。民主主義は、ある公共的政策に対して決定をするので、基本的にイエスかノー。投票によって選ばれた政治家が市民の投票権を奪うのは民主主義の根幹・生命線を奪うことだ。
 県民が県内の各地域から、適正に法定署名数の4倍の署名を集め、県議会での審議で県民投票条例が成立した。県民投票を拒否した石垣市でも有権者の50分の1以上を集めた。県と市町村が協力して、全県下で県民投票を実施できるようにすべきだ。
 辺野古移設を問う県民投票ではなく、辺野古埋め立てを問う県民投票。普天間基地の問題は、県民に辺野古か普天間かの二者択一を迫るのではなく、普天間基地の県外・国外を国民全体に問うて解決すべき問題だ。
 普天間返還の原点であるSACO(日米特別行動委員会)設置について防衛省は「沖縄の負担を可能な限り軽減し、国民全体で分かち合うべき」と公式に説明している。同じ沖縄の辺野古に造ることは破綻していないか。日本政府は軍事的な理由ではなく、政治的な理由で、本土の理解が得られないから沖縄に基地を置くと言っている。
 在沖海兵隊元幹部のロバート・エルドリッヂ氏も述べている通り、政府はなぜ辺野古が唯一の選択肢なのか合理的な説明を一切しておらず、国民をごまかしている。

住民投票の権利は憲法で保障されている権利であり、県民投票は辺野古埋め立てに関する唯一の明確な意思表示方法だ。
 2010年以降の各種国政選挙や知事選などで、辺野古移設反対を掲げた候補が相次いで当選している。しかし裁判では、沖縄には整理縮小の民意もあり、どちらが優先するのか選挙結果からは明らかではないと判断された。したがって沖縄の民意を客観的に疑義がないものにする県民投票が必要なのだ。
 住民投票は間接民主制を補完する制度として、地方自治法で定められている。県民には、イデオロギーや党派性なしに、単に辺野古の埋め立てを良しとするのかノーとするのか、賛否双方の説明や意見を聞いて熟議し、市民が各々自由に決断する自己決定権がある。他人に指図されるのではなく、自分で決定するのが民主主義の基本だ。
 ある地域に住んでいるため、投票ができなくなるのは、表現の自由及び法の下の平等に反し、憲法違反だ。
 あらゆる意見や多元的な価値を認めた上で、賛成も反対も示そうとするのが私たちが生きている民主主義国家だ。
 中国のような一党独裁を批判するならば、民意を明確にすることを恐れてはいけない。

■政治的な意図感じる 拒否の先島、中国脅威と対峙
 砥板芳行石垣市議

 第一に、「辺野古米軍基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票条例」というタイトルには「普天間飛行場の移設に伴う」という文言すらない。これは大問題だ。普天間飛行場の辺野古移設は〝普天間飛行場の危険性除去〟が最大の目的だからだ。
 しかも「埋め立ての賛否」を問うているが、県民投票をするなら「移設の賛否」を問うのが筋だ。なぜ「埋め立て」に限定しているのか。そこには、政治的な意味合いがある。
 いま知事権限で行使できる最大のものは「公有水面埋立法」だ。2015年、翁長県政は埋め立て承認の〝手続きに瑕疵(かし)があった〟として「承認取消」を行い、16年末に最高裁判決で敗訴。今度は承認後の〝埋め立て工事自体に問題がある〟として「承認撤回」を持ち出した。
 県は、16年の最高裁判決では「民意」への言及がなかったことから、今後の国との裁判を見据え、裁判を有利に運ぶ理由を整えるために、移設計画に反対の「民意」を利用しようという政治的な意図があるのだろう。

この前段として知っておくべきは、地方自治法第252条17の2「条例による事務処理の特例」で、条例を制定する際には県が市町村と適切な協議を行うよう定めてあるが、そのような協議が行われた形跡がないことだ。県議会で県民投票条例が審議される中、石垣市は反対の意見書を可決したにも関わらず、県は市と適切な協議をしていない。
 これは県があまりにも拙速に県民投票の会の条例をそのまま市町村に押し付けているということだ。つまり、「県」が「強権的に」行なっている県民投票だと言える。
 どうしても投票を実施したいのであれば、県は投票を延期し県議会に戻して、条例を改正する手続きもきちんと踏んだ上で、県全体で投票に参加できるよう再考する手続きをとるべきだ。
 また、日本の安全保障を考えれば、戦後築かれてきた国際秩序に挑戦し、軍事拡大の意図も明らかにしてない中国に対する「不安」は大きい。先島の目と鼻の先で中国の軍事活動が常態化するのは、先島の人間からすれば恐ろしい。
 その意味で、非常に厳しい立場に立たされている宮古島市、石垣市という先島の2つの自治体が県民投票を拒否しているという現実を、県全体で捉えていく必要がある。
 普天間飛行場の移設に関しては20年以上も前から、日米両政府、沖縄県、宜野湾市、名護市など含め、政治の場で多岐にわたる議論がなされてきた。
 その結果、辺野古に決まった。移設への反対は、時の責任ある先人たちの努力を顧みないことでもあるのだ。そのことを忘れないでほしい。

コメント (6)

デニー知事「フェイクだ!」、安倍首相の「サンゴは移植済」発言に6日の日曜討論

2019-01-13 06:34:50 | 辺野古訴訟

⇒最初にクリックお願いします。

NO!残紙キャンペーンサイト

1月6日の日曜討論で安倍首相が辺野古での土砂投入について、絶滅危惧種のサンゴを別の浜に移したと述べた。

デニー知事が、安倍発言は「フェイクニュース」として噛みついた。

安倍首相は次のように発言した。

「土砂を投入していくに当たってですね、あそこのサンゴについては、移しております。また、絶滅危惧種が砂浜に存在していたんですが、これは砂をさらってですね、これもしっかりと別の浜に移していくという、環境への負担をなるべく抑える努力もしながら行っているということであります」
https://www.j-cast.com/2019/01/07347439.html?p=all


これに対しデニー知事が安倍首相がウソを付いていると、次のようにツイートした。

「安倍総理...。それは誰からのレクチャーでしょうか。現実はそうなっておりません。だから私たちは問題を提起しているのです」
https://www.j-cast.com/2019/01/07347439.html?p=all


安倍首相はウソなど言っていない。

安倍首相が「絶滅危惧種」「環境への負担をなるべく抑える」などと述べているのに、反安倍勢力が「埋め立て予定地すべてのサンゴ」に置き換えて批判しているのだ。

 移植は事実(沖縄タイムス)

国、サンゴ移植完了/辺野古埋め立て加速

名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局は6日、県が先月、特別採捕を許可した辺野古側の埋め立て海域で見つかった「オキナワハマサンゴ」9群体を採捕し、埋め立て区域外に移植したと発表した。護岸で囲われた埋め立て区域のサンゴの移植は全て完了。

2018年8月7日 00:00
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/295212


◆東子さんのコメント

 新報と手をつなぐ毎日の、新報の「サンゴ記事」の後追い記事。

「安倍首相のサンゴ移植発言が波紋 政府、打ち消しに懸命 2019年1月10日 20時12分(最終更新 1月11日 03時26分)」
http://mainichi.jp/articles/20190110/k00/00m/010/220000c

>実際に防衛省沖縄防衛局が移植したのは土砂投入区域外の一部のサンゴ。
>首相による「印象操作」と受け取られかねない発言だけに、政府は打ち消しに懸命だ。 

土砂投入区域に移植すべきサンゴは、ない。
ないにもかかわらず、移植したのは土砂投入区域外の一部のサンゴだから、土砂投入区域内のサンゴは移植していない。
という印象操作をしているのは、毎日、新報の方だ。



【参考】
「辺野古護岸工事、準備作業に着手…政府 =沖縄 2018年4月3日5時0分」
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180403-119-OYTNT50208/

>今回作業を行う区域内にはサンゴが生息しておらず、移植のための「特別採捕許可」を翁長雄志知事から得る必要がないとされている。


「辺野古で新たな護岸工事に着手 2018年04月09日 11時57分」
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20180409/5090002528.html

>辺野古の埋め立て予定地では希少なサンゴが見つかっていて、防衛局は沖縄県に対し、サンゴの移植を申請していますが認められていません。
>ただ、9日着手した護岸の内側には移植を求める必要があるサンゴは見つかっていない

◆「辺野古で新たな護岸工事に着手 2018年04月09日 11時57分」
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20180409/5090002528.html

>辺野古の埋め立て予定地では希少なサンゴが見つかっていて、防衛局は沖縄県に対し、サンゴの移植を申請していますが認められていません。
>ただ、9日着手した護岸の内側には移植を求める必要があるサンゴは見つかっていないということで、防衛局は、サンゴの問題を避けながら護岸の建設を進める狙いです。


「辺野古で新たな護岸工事に着手 2018年04月09日 11時57分」
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20180409/5090002528.html

>辺野古の埋め立て予定地では希少なサンゴが見つかっていて、防衛局は沖縄県に対し、サンゴの移植を申請していますが認められていません。
>ただ、9日着手した護岸の内側には移植を求める必要があるサンゴは見つかっていないということで、防衛局は、サンゴの問題を避けながら護岸の建設を進める狙いです。


「外側の希少サンゴ移植せず工事へ 2018年04月09日 18時22分」
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20180409/5090002536.html

>一方、埋め立て予定地の外側で見つかった希少なサンゴについて、沖縄防衛局は投入する石材の量を減らすなどの対策をとったうえで移植しないまま工事を進めることを決めました。
>辺野古では埋め立て予定地の外側でも希少なサンゴが見つかっていて防衛局は沖縄県に移植の許可を求めていましたが許可されていません。
>これについて、9日沖縄防衛局で冒頭を除いて非公開で開かれた国の有識者委員会で防衛局側が今後の方針を説明しました。
>このなかで防衛局の担当者は建設を進めている護岸の先端に水の濁りを防ぐための枠を何重にも設置したうえで、投入する石材の1日あたりの量を減らすなどの対策をとることでサンゴへの影響を防ぐことができると説明しました。
>防衛局によりますと、これに対して出席した有識者から異論は特に出ず、了承されたということです。
>また、9日は、海上から資材を搬入する船をこれまでより1隻増やし2隻体制にすることも了承されました。


「辺野古新基地:サンゴ保護・4重に汚濁防止枠 防衛局が検証せず実施 2018年4月20日 07:43」
普天間移設問題・辺野古新基地 辺野古埋め立て 沖縄防衛局
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/240295

>ある委員は「汚濁防止枠はダム貯水池の濁水防止で使われており、かなり効果がある。海岸での工事でも効果があるだろう」などと紹介。
>異論は出ず、委員会として了承した。

2倍の汚濁防止枠、1回の土砂投入の削減による運搬費の増額。
こういうことで、建設費は膨らむ。
沖縄県が移植許可をすれば、↑の費用は、発生しなかった。

沖縄県は、建設費の膨らみを辺野古移設反対の1理由にしているが、膨らむ原因は県にある。

 

◆「 ファクトチェック フェイク監視 安倍首相発言、波紋広がる 土砂投入巡り「サンゴ移植している」 現工区は対象外、識者批判 2019年1月10日 11:38」
安倍晋三 サンゴ サンゴ移植 辺野古埋め立て NHK テレビ討論番組 菅義偉
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-859359.html

>安倍首相の発言後、インターネットでは「発言はでたらめだ」などの指摘が相次いだ。
>一方、沖縄防衛局は「あそこ」というのは埋め立て区域全体だとして安倍首相の発言は間違いではないと主張する。

新報、白旗www


>日本自然保護協会の安部真理子主任は
>サンゴの移植については「そもそも大きさや、生息する水深で区切って移植するか判断することがおかしい」と強調した。

はい。論点ずらし。


>本紙などが区域内でサンゴの移植がなかったと報じたことについては「(報道に基づいた質問に)答えることは政府としてしない」と一顧だにしなかった。

wwww。


相手にされなかったことを幸いと、今日はだんまりの新報。
「あそこ」とはどこのことかはっきりしないから、「安倍総理はデマを発言」?
ははは。
「あそこ」とはどこのことかはっきりしないを理由にするなら、「現在進行形の埋め立て地の外側の」と広げるのも、駄目でしょ

 

⇒最初にクリックお願いします。

コメント (3)