名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票を巡り、自民党県連(照屋守之会長)は28日、議員総会を開き、2択から3択に変更する県議会議長案を容認した経緯を説明した。しかし、一部議員から反発が上がり、自民の採決への対応は29日に見送りとなった。県連関係者によると、退席した上で全会一致とする方向で最終調整しているが、反対を主張する議員もおり先行きは不透明だという。
県連は28日午後、休憩を挟みながら約5時間にわたり断続的に協議したが、海外出張などで詳細を把握していなかった議員らから県連執行部の手続きへの疑問が噴出した。
会合後の会見で島袋大幹事長は「まだまだ時間を要する」と述べ、29日の米軍基地関係特別委員会での改正案審議などを見た上で、自民としての考えをまとめると説明した。
改正案を巡っては、24日の各派代表者会で新里米吉議長が「賛成」「反対」「どちらでもない」の3択案を提案。照屋氏が容認したことから、与野党が全会一致で可決する見通しとなっていた。
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自民党県連が妥協した「3択」には、辺野古移設と表裏一体で不可分の普天間移設が触れられていない。
これでは、自民党県連は公明党の選挙協力と引き換えに、宜野湾市民の安全を売り渡した、と批判されても仕方がない。
新里議長との約束は、条例改正には「全会一致」という条件がある。
これは自民党県連の最後の切札だ。
この期に及んで、「3択」退席による全会一致」など実行したら、自民県連支持者を愚弄することになる。
保守系県民は自民党県連を見捨てるだろう。
自民党県連よ、最後の踏ん張りで反対意見の県議には反対票を入れさせよ。
そして、全会一致の条例可決を阻止して欲しい。
自民党県連の名誉回復のためにも・・・。
【追記】
沖タイ、新報は「不参加」5市長の「転向」声明を故意にあいまいに報じ、特に一番の「不参加」市長の下地宮古島市長のコメントを避けていた。
宮古日報によると、下地市長は「全会一致」を望んでおり、知事の説明後、態度を明確にするとのこと。
下地市長、頑張れ!
宮古日報 2019年1月24日(木) 8:57
「県議会の一致が望ましい」/県民投票めぐり下地市長
記者団の質問に答える下地市長=23日、県庁
【那覇支社】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票で選択肢を3択にする案が浮上していることにつき、宮古島市の下地敏彦市長は23日、県庁で記者団に対し「県議会が全会一致した結論を出すことが望ましい。それを見てからしか判断できない」と語った。
県民投票をめぐっては、宮古島市を含む県内5市が不参加を表明し、県民の約3割が投票することが難しい状況となっている。これを踏まえ、公明党県本部が選択肢を3択にする案を県議会の新里米吉議長に提示。県政与党も全県実施などを条件に同意する動きを見せている。
下地市長は、▽県議会が全会一致で結論を出すこと▽市町村に3択となった理由を説明すること-を挙げた上で、「私どもが考えている方向に動けば、その時に判断する」と語った。一方、2月日の県民投票投開票日に向けたスケジュール感については「非常にタイトだ」と述べた。
県から宮古島市に説明があった場合、市議会に承認を得る必要があるかとの質問には、「十分、(市に)説明してくれれば良い」として、議会の承認は必要ないのではないかとの見解を示した。
■東子さんのコメント
「県民投票全県実施、県・議会の動き見極まる 2019/01/26 09時05分」
http://miyakoshinpo.com/news.cgi?no=20807&continue=on
>県(玉城デニー知事)の説明や3択への条例改案を審議する県議会臨時会を見極める考えを示した。
>その上で市議会議員に説明し、 そのあとに 「参加するか」 「参加しないか」 の最終判断を下す方針だ。
>知事は、 すべての市町村、 市町村議会議長に丁寧に説明してほしい。
>その内容をしっかり把握したい
>県がどういうふうに2択から3択になったのかの説明を聞きたい。
> 私も議会に説明しないといけないので意見を聞いて最終判断をしたい
タイムス、新報は、「3択にしたから、参加せよ」の記事ばかり書いて、5市の外堀を埋めているようだが、実は、県民投票の欠陥は改善されていない。
さすが、一番に不参加を宣言した下地市長。
頼もしい。
しかし、説明が不十分でも、県民投票に参加でしょう。
ならば、知事に説明を求めるのは、なぜ?
何をどう説明したか、取材にきた記者に語るのが目的と思われ。
知事は予定がとれないからと言って謝花副知事が説明にくると予想。
謝花副知事は抜かり(そつ)がないから、曖昧にすべきところは曖昧にするでしょうけど、どこを曖昧にするか、それからも読めるものはある。
説明を拒否したら、それはそれで。