20日付沖タイの二面トップは、見出しを見る限り「デニー県政」の意図が分かり難い。
■二面トップ
県 対話求め歩み寄り策
知事、訴訟取り下げ伝達
国 要請を意に介さず
政治判断 県政与党から疑問も
民意背に国へ対応問う
要するに、係争中の国相手の裁判で、敗訴の公算の大きい上告は取り下げる、ということ。(爆)
>「(県敗訴の)結果が見えている裁判を取り下げても、県が失うものはない。首相が対話に応じないことを目立たせるカードとして使った方が有効だと判断したんだろう」と推測する。
翁長知事は、国相手の裁判で最高裁までもつれ込み、敗訴した。
デニー知事は、アンケートでは圧勝したが、最高裁で敗訴したら元も子もない、と判断した。
上告取り下げで「デニーカラー」を出したつもりなのか。
※そもそも辺野古の岩礁破砕訴訟って何? 知事の許可なしに工事は違法と提訴 一審、二審は沖縄県の訴え棄却
沖縄県、訴訟取り下げ言及 安倍首相、工事中止明言せず 知事・首相会談
玉城デニー沖縄県知事は19日に官邸で行われた安倍晋三首相との会談で、上告中の辺野古海域の岩礁破砕を巡る訴訟を取り下げる考えを伝えた。辺野古新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問うた県民投票で示された反対の民意を背に、異例の頻度ともいえる今月2回目となった会談で、まずは県側から“譲歩”のカードを出した。同時に工事をいったん中止するよう安倍首相に再考を迫ったが明確な回答はなく、土砂投入が止まるのかは不透明なままだ。
■寝耳に水
上告取り下げの一報を受け、玉城知事を支える県政与党には戸惑いが広がった。「聞いていない」。政府から埋め立て中止を勝ち取れる担保のない上告取り下げに、驚きを隠さない県議もいれば、「県民投票で埋め立て反対の民意が明確となり、岩礁破砕訴訟でプラスに働く可能性があるのに、なぜ取り下げるのか」「容認できない」と眉をひそめる県議の姿もあった。
事前通告がなかったことに不信感を募らせた与党3会派の代表者らは19日夕、謝花喜一郎副知事を呼んで経緯の説明を求めた。謝花副知事は「昨年から弁護士と協議し、知事も上告を取り下げた方が良いと考えていた」と明かしたが、与党幹部は「我々の後ろには県民の闘いがあり、世論があり、選挙がある。重大なことを、なぜ相談しないのか」と反発した。
これに対して謝花副知事は、19日の玉城知事と安倍首相との面会が急きょ18日午後に決まり、与党に方針を伝達しようとした19日朝にはジュゴンを巡る対応に追われて事前説明ができなかったと釈明した。その上で「県の埋め立て承認撤回を巡る主張は全く揺るがない」と理解を求め、「今後は意思疎通をしっかりやりたい」と約束した。これに与党も辺野古埋め立て阻止に向けて協力していくことを誓い、この場を収めた。
■漂流
訴訟合戦を避けたい考えを示した玉城知事の狙いを、政府関係者は「(県敗訴の)結果が見えている裁判を取り下げても、県が失うものはない。首相が対話に応じないことを目立たせるカードとして使った方が有効だと判断したんだろう」と推測する。
会談を経ても、玉城知事の思惑通りに政府側が要求に応じて立ち止まる気配はない。19日の参院外交防衛委員会で、工事を中止すべきだとの質問を受けた岩屋毅防衛相は語気を強めるように、「この問題が仮に再び漂流するということになれば、普天間飛行場は間違いなく固定化する」と答弁した。行き着く先が辺野古移設か普天間固定化しかないとの考えを色濃くにじませた。
ただ菅義偉官房長官は同日の会見で、25日にも政府が予定する新たな区画への土砂投入に踏み切るかどうかは明言を避けた。辺野古を巡る問題の方針決定には、これまで官邸の意向が大きく影響してきただけに、防衛省関係者は「予定通りになるかは断言できない」と語った。
(山口哲人、當山幸都)
☆
■東子さんのコメント
県が工事差し止めを求めた訴訟の上告を取り下げして譲歩
対話をすると言いながら、県が希望する日米政府+沖縄県の3者協議はしない
県民投票で7割が辺野古埋立反対という民意無視
と、政府の強硬姿勢演出しているが……。
あの新報にまで、「県の工事差し止めを求めた訴訟の上告を取り下げ」の裏をはっきり書かれた。
ちょっときちんと記事を読んでいる人なら、既に承知の「裏」だが、承知のことでもはっきり書かなかった新報がはっきり書いた、これがニュース。
「県、訴訟取り下げ言及 首相、工事中止明言せず 知事・首相会談<透視鏡> 2019年3月20日 05:30」
玉城デニー知事 安倍晋三首相 上告中の辺野古海域の岩礁破砕を巡る訴訟 辺野古新基地建設 県民投票
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-891153.html
>訴訟合戦を避けたい考えを示した玉城知事の狙いを、政府関係者は「(県敗訴の)結果が見えている裁判を取り下げても、県が失うものはない。首相が対話に応じないことを目立たせるカードとして使った方が有効だと判断したんだろう」と推測する。
>会談を経ても、玉城知事の思惑通りに政府側が要求に応じて立ち止まる気配はない。
>19日の参院外交防衛委員会で、工事を中止すべきだとの質問を受けた岩屋毅防衛相は語気を強めるように、「この問題が仮に再び漂流するということになれば、普天間飛行場は間違いなく固定化する」と答弁した。
>行き着く先が辺野古移設か普天間固定化しかないとの考えを色濃くにじませた。