⇒最初にクリックお願いします
翁長前知事の遺志を継ぐ後継者を自認し、愚直に翁長氏の演じた台本通りの「猿芝居」を演じてきたデニー知事が、突如「デニーカラー」を打ち出した。
辺野古以外の普天間移設の「代替地は政府が考えるもの」という翁長氏の遺志を転換したのだ。
デニー知事が翁長知事の遺志を方針転換に踏み切った真意は、もう一つの「デニーカラー」として鳴り物入りで実施した県民投票の結果が思惑はずれになったことだ。
県民の血税を1億5千万円も使った大宣伝に加え、「選挙違反」だらけの大規模「アンケート」をした結果が思惑外れだったのだ。
沖縄県、辺野古代替案検討へ 玉城知事、翁長路線を転換
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、沖縄県の玉城デニー知事は、新年度から辺野古移設に代わる案の検討を始める。県政課題に関する諮問会議の中で、政府OBら専門家に協議してもらう。「代替案は政府が考えるもの」としていた前県政の方針を転換する。
【写真】沖縄県の玉城デニー知事
2月の県民投票で辺野古の埋め立て反対が7割を超えたが、安倍政権は辺野古移設に固執し、工事を進め続けている。県幹部は「政府と交渉するための意見をまとめたい」と話す。
玉城知事が4月に立ち上げる諮問会議は「万国津梁(ばんこくしんりょう)会議」。基地問題もテーマで、辺野古移設問題も議論する。県幹部によると、協議内容は米海兵隊の運用や移転先などを想定。議論を進める中で、辺野古移設の代替案を検討する考えだ。
朝日新聞社
☆
県民投票の最大の思惑外れは、埋め立て反対で圧勝し「民意を示す」ことができかったことだが、その一方想定外の事実が暴露された。
「普天間基地の固定化」を放置して、辺野古埋め立てを反対する矛盾を県民が認識することになったことだ。
従来、移設反対派は普天間移設と辺野古移設を分断し、あたかも別の問題であるかのように喧伝してきた。
実際は普天間基地移設決めるためにSACОが設けられ名護市が受け入れ、紆余曲折の結果辺野古移設現行案が決まったわけだ。
このような経緯を無視して、「普天間移設」と、本来はそれと切り離すことができないはずの「辺野古移設に反対」する。
こんな自己矛盾に加えて「代替案は政府が考えろ」では話にならない。
政府との協議が平行線なのは当然だ。
そこでデニーカラーを出して代替案の検討となるわけだが、20年以上かけて検討した代案を今更検討しなおしても、誰も納得しないだろう。
結局はデニー知事の時間稼ぎの一環と考えざるを得ない。
猿芝居はいい加減にしてほしい。