米軍基地撤廃派のこんな意見を良く聞く。
「米軍基地が日本の国防になるのなら、日本の全県に均等に分散させよ」「沖縄だけに集中させるのは差別だ」などなど。
その瞬間、これらの文言は自己破綻に陥る。
2010年の「4・25県民大会」が開かれた日の沖縄タイムス社説はその勢力に呼応するように「[歴史の節目に]宿命論と決別するときだ(2010年4月25日 )という仰々しいタイトルだった。
[歴史の節目に]宿命論と決別するときだ
2010年4月25日 09時55分
圧倒的な基地負担が沖縄の宿命であるはずがない。国による不合理な押し付けを拒否し、きょう、県内各地から多くの住民が県民大会に集う。
米兵暴行事件に抗議して開かれた1995年の10・21県民大会以来の島ぐるみ運動だ。仲井真弘多知事をはじめ41市町村の全首長(2人代理)、政党、各種団体、市民が一丸となって米軍普天間飛行場の県内移設に反対の意思を表明する。
「県外・国外移設」の可能性を十分に追求しない政府の不誠実な対応に抗議し、党派を超え世代を超えて「県内移設ノー」の意思を示すのは初めてである。その波紋は大きく広がるだろう。基地沖縄の宿命論に終止符を打つときだ。
米兵暴行事件への対応策として、橋本龍太郎首相は「米軍の兵力構成について継続的に米側と協議する」との総理談話を発表したが、実現しなかった。小泉純一郎首相は2004年10月、普天間について「県外、国外の両方を考えていい」と発言したが、その8カ月後、「自分の所にはきてくれるなという地域ばかりだ」とあっさり撤回した。鳩山由紀夫首相が「最低でも県外」と公言したことで県民の期待はかつてなく高まった。
普天間問題を考える上で最も重要な要素は、政権交代によって生じた住民意識の変化である。急浮上した辺野古修正案であれ勝連沖埋め立て案であれ、県内移設はもはや不可能だ。歴史の歯車を後戻りさせるようなことがあってはならない。
政府はこれまで沖縄の「地理的優位性」を強調し、米軍基地の必要性を主張してきた。台湾海峡に近く、北朝鮮から適度な距離にある、と政府関係者はいう。
しかしその論に具体性は乏しい。沖縄駐留の海兵隊は約2000人の遠征隊を動かす編成で、任務は紛争地での自国民救出など限定的だ。
海兵隊を運ぶ艦船は長崎県佐世保に配備されている。朝鮮半島情勢が悪化したとき、船は佐世保からいったん南下して沖縄で隊員や物資を載せ、再び北上する。北朝鮮を警戒するのなら九州中北部に海兵隊を集約させたほうがよっぽど合理的だ。
海兵隊はアジア太平洋で広範に活動しており、絶えず日本をガードしてくれていると考えるのは都合のいい思いこみだ。「日米同盟=基地提供=沖縄」という固定観念は事実を直視しないために起きる幻想にすぎない。
戦後日本は経済復興を優先した。安全保障については米国に多くを委ね、米軍駐留をすべての前提としてきた。それが外交・防衛の原則となり、「同盟管理」さえ間違えなければ日本は安心だと信じ込んできた。
米軍がらみの事件事故で地位協定の問題が浮上し、それが主権にかかわる内容をはらんでいても、同盟が傷つかないよう沖縄だけの出来事として切り捨てられる。成熟した民主主義社会で、このような負担の不公平を放置し続けることは許されない。
「アメとムチ」によって基地移設を押し付けられる地域は、住民同士の対立感情が深まり、崩壊の危機にさらされる。環境汚染が指摘されても地元自治体に基地内立ち入り調査の権限はない。
基地問題は沖縄問題という地域限定の問題なのではない。この国のあり方が問われているのだ。
沖縄が地政学的に重要な位置に存在することを嘆いて、沖縄を浮島にして日本国中好きなところに移動させたい。
かつてこんな白昼夢を見た沖縄タイムスの記者がいた。
牧港篤三氏のことだ。
所詮それは叶わぬ夢だが。
ここに『鉄の暴風』の執筆者で沖縄タイムスの先輩記者でもある牧港徳三氏が書いた「沖縄宿命論」がある。
『うらそえ文藝』(第10号 2005年刊)に寄稿の「ある種の記憶」という随想の中で牧港氏は次のように書いている。
《私は、以前こんな風に書いた。「沖縄・地理の宿命論。この地理的宿命論は他にもある。陸の孤島と化したことのある東・西ベルリン、或いは現在の南北朝鮮。南・北ベトナム。その地域によって分かれている地理的宿命論である。沖縄の落ち込んでいる不条理は、純粋に地理の生んだ陥穽とはいえないが、アメリカによって生まれた基地の重圧を一身に背負う沖縄は、偶然とは言え、一種の『地理の宿命』であることは間違いあるまい。
仮りに、沖縄が、四国か、九州の海岸か、或いはオホーツク海の氷島の傍であっても、いっこうにかまわない。白昼のミステリーと笑いとばせばよい変幻夢を、沖縄の今日の歴史は刻んでいる。」・・・と、かつて私は書いたことがある。(「無償の時代」)》
続けて牧港氏は、自身の沖縄戦の悲惨な体験を回想記風に綴った後、この随想を次のように締めくくっている。
「私はいつか書いた。沖縄が洋上に浮かぶ島なら、・・・その地理的宿命論という奴を放り出したい思いの一途な思いが時々頭をもたげるのである。」と。
回りくどい表現ながら、沖縄が洋上に浮かぶ島なら、沖縄を宿命論の及ばない他の地域へ移動させたいと願望しているのである。
勿論はこれは牧港氏の夢想であり、現実には沖縄を他地域に移動させることは出来ない。 だが、沖縄が、マスコミが喧伝するような基地公害で住みづらい地域であり、それを我慢できない県民なら、他県へ移住することは自由である。現在の日本では基地のない地域へ移住するのを妨げる法律はない。
ところが逆に近年他県から沖縄へ移住する人が増加している。
沖縄県の人口は毎年増え続けているし、「世界一危険な基地」を抱える宜野湾市野人口増加は県内でも特に著しい。
モノレール設置の立ち退き料をたんまり貰った那覇市のプロ市民が「世界一危険な基地」のある宜野湾市に移住した例もあるくらいだ。
米軍基地の公害を嘆くのなら、基地のないところへ移住すればよい。
雪の降らない暑い沖縄に生まれた宿命を嘆くなら、雪見酒を楽しめる雪国へ移住すればよい。
花見の宴を羨むなら、桜の名所に移住すればよい。
わが国は憲法により移動・移住の自由も認められたいる。
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■フィンランド首相、国境を接する地理は代えられない
ウクライナ戦争を受け、ロシアと1300㎞の長い国境を接するフィンランドのマリン首相が来日した。
長年の中立政策で従来NATОに加盟していなかった。
だが、今回のロシアの暴挙に安全保障を見直して、NATОに加盟の予定だという。
日本もロシアと国境を接する日本とフィンランドの共通点を問われ、マリン首相はこう答えている。
「地理や国の位置を変えることはできません」
「しかし、外交・防衛・安全保障政策は自ら決めることが出来ます」
さすが、長年ロシアの侵攻に応戦し、独立を勝ち取ってきた国の指導者は言うことが違う。
沖縄タイムスの牧港篤三氏は、沖縄の地理的条件を「捨て石」と諦め、「沖縄が”(移動可能な)”浮島”」などという「ひょっこりひょうたん島」の妄想にかられることはないようだ。
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「1972年の5月15日、沖縄は、基地負担の本土並みを求めて日本に復帰しましたが、依然として、日本国内にあるアメリカ軍専用施設面積の7割以上が沖縄に集中しています」
毎年祖国復帰に絡んで沖縄2紙がキャンペーンを張る時の嘆き節であり、決まり文句でもある。
沖縄2紙の売り文句が「在日米軍施設の70%が沖縄に集中」。
なるほど、これでは大多数の国民が、多すぎると同情するだろう。
だが、ちょっと待ってほしい。
自衛隊は全国にもれなく配備されている。
必ずしも多いとは限らない。
全国の「自衛隊と米軍の共同施設」を増やせばいい。
だが、一番手っ取り早い問題解決は、沖縄の米軍基地を、日本とアメリカ共用にすれば、一件落着だ。
在日米軍施設の約70%が沖縄、8割がおかしいと回答 まあ北海道にももっと居てもらわなきゃな
: シューティングスタープレス(愛知県) [US] 2022/05/10(火) 07:40:34.93 ID:KLCIlAF20● BE:156193805-PLT(16500)
NHKの世論調査で、在日アメリカ軍の専用施設のうち、およそ70%が沖縄にあることについてどう思うか聞いたところ「おかしいと思う」と回答した割合が、沖縄では8割を超え、全国でもおよそ8割に上りました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220510/k10013618171000.html
対ロシアで北海道においてもいいかもね
「自衛隊との共同施設」を含めると22%
な
土地アホみたいにあるし
さよくは正直迷惑なんじゃね
平均的に置いたりリスク低いとこに置くのはアホだ
北海道にもっと配置すれば、自然に割合は下がるよ。