任期満了に伴う8月25日告示、9月11日投開票の知事選で、県政与党会派や労組で組織する調整会議(議長・当山勝利県議)は29日、会合を開き、現職の玉城デニー氏(62)が2期目の立候補を正式に表明する記者会見を6月11日に開くと決めた。会見は玉城氏の後援会が主催する。

 6月11日は知事選投開票の3カ月前に当たり、7月10日投開票が有力とされる夏の参院選の約1カ月前にも重なる。調整会議としては、参院沖縄選挙区に立候補を表明している現職の伊波洋一氏(70)とも連動させることで相乗効果につなげたい考えだ。

 当初、玉城氏の2期目の立候補表明は県議会2月定例会の与党側代表質問に答える形で表明する方針だった。だが、その前に野党の沖縄・自民が玉城氏の2期目に対する考えを質問。与野党間で答弁に差をつけるのは難しいと判断し、表明そのものを見送った。

 6月定例会でも野党側が最初に代表質問に立つ予定で、与党などは6月定例会前で効果的に発信できる時期を探っていた。

 この日の調整会議は非公開。県政与党会派や「オール沖縄」の政党代表、連合沖縄などが参加した。

(政経部・山城響)

(写図説明)玉城デニー氏