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沖縄タイムス編著『鉄の暴風』による歪められた沖縄戦の歴史を是正すべく、「慶良間島集団自決」を中心に長年当ブログで書き綴ってきた記事をまとめて出版する予定です。
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狼魔人日記
江崎 孝
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■ひろゆき氏と上原正稔氏、パンドラの箱を開けた二人の奇人
出版予定の『沖縄「集団自決」の大ウソ』(仮題)の締め括りに「あとがき」を書き始めようとした矢先、突然降って湧いたようにネット上で論争が沸騰し「沖縄のタブー」に風穴が開いた。
「沖縄のタブー」とは、沖縄米軍基地問題だ。
世代は違うがひろゆき氏と上原正稔氏という異界(魔界)に住む二人の奇人を同時に知る者少数派だと思う。だが、それはここでは深く立ち入らない。
とにかくひろゆき氏の発言が飛び交うネット界と地上波テレビの話題とはまるで別世界である。
沖縄タイムスの記事によると、事の発端はこうだ。
≪沖縄タイムス 2022年10月6日
インターネット掲示板「2ちゃんねる」開設者のひろゆき(西村博之)氏が3、4の両日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前を訪れた。「新基地断念まで 座り込み抗議 3011日」と記す掲示板を「0日にした方がよくない?」などとツイートし、市民が反発している。(編集委員・阿部岳)
ひろゆき氏はユーチューバーとしても活動し、影響力のある著名人として知られる。3日に辺野古を訪れ、「誰も居なかった」と投稿した。訪問は、抗議行動が終わった夕方だったとみられる。≫
■ひろゆき氏の正論「ウソはいけません」
ひろゆき氏が12月3、4日の両日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブのゲート前を訪れた際、反基地活動家がおらず、ツイッターに「誰もいなかった」と書き込み、「新基地断念まで座り込み抗議3011日」と記す掲示板について「0日にした方がよくない?」とツッコミを入れた。
ひろゆき氏の言動を沖縄タイムスも大きく取り上げ、ひろゆき氏の「事実陳列」に対し、謝罪と撤回を求めている。だが、ひろゆき氏の「ウソはいけません」の発言に謝罪や撤回はあり得ない。
筆者も県外の知人を案内して問題の座り込み現場に行ったことがあるが、週末には誰もいないことが多い。 行く前に想像していた「座り込み」と現場の景色とが全く違うのだ。
これまで「沖縄米軍基地問題」をタブー化してきた沖縄メディアの総反撃にあったひろゆき氏のネットの反響はすさまじい。座り込み抗議看板の写真付きの投稿は三日後の9日の時点で約3万7千人がリツイートし、約28万3千人が「いいね」を押している。「本当のことを言って何が問題なのか」など、ひろゆき氏に共感する書き込みが大半を占めている。
ひろゆき氏が辺野古を訪れて書き込んだことがきっかけで、ゲート前で実際は何が行われているのかが、多くの国民に知れ渡った。ひろゆき氏が沖縄ではタブー化されていたパンドラの箱をこじ開けた結果となった。
ひろゆき氏の「事実陳列」問題を、「子どもの喧嘩」(北村晴男弁護士)とか、「くだらん」「めんどくせー」(ほりえもん)などと矮小化し、自分はひろゆき氏より沖縄問題に詳しいと言ったマウント取りする知識人がいるが、彼ら知識人が言いたくても言えなかっ沖縄のタブーだ。反日活動家を擁護するために「ウソはいけません」というだけの話であり、「子どもの喧嘩」どころか県民栄誉賞の価値がある。
■「沖縄のタブー」に挑戦した先駆者・小林よしのり氏
今から約20年程前、漫画家小林よしのり氏が「集団自決と基地問題」という「沖縄のタブー」に挑戦したが、沖縄2紙に徹底的に叩かれた。
小林氏曰く「沖縄戦における集団自決で『軍命は無かった』という意見を、沖縄県民が友人・知人の前で言える雰囲気にはない。自衛隊基地への小学生の見学ですら、新聞で批判される風土はずっと続いている」(『日本のタブー2』小学館)。
当時は現在のようにネットは普及しておらず、新聞等旧メディア全盛の時代。小林氏の挑戦は早過ぎたようだったが、小林氏は漫画という斬新な手法で「沖縄のタブー」に風穴を開けた先駆者として心に刻むべきである。
■沖縄タイムス―「新聞社が嘘を書くはずがない」お得意の印象操作
デタラメ記事満載の『鉄の暴風』を出版して、梅澤・赤松両隊長に「自決命令を出した残虐非道な日本軍」という濡れ衣を着せた沖縄タイムスの太田良博記者は、作家曽野綾子氏との討論で、現地取材もせず伝聞と噂のみで書いたと批判され、「新聞社が嘘を書くはずがない」などと開き直り、曽野氏に「素人の戯言」と一刀両断された。太田良博記者の後輩である阿部岳記者は、沖縄問題をタブー化させウソの付き放題で、記者の特権を使って他県の識者の批判を排除してきた。今回ひろゆき氏が、「嘘はダメよ」の発言に発狂した阿部記者。論点をすり替えて「沖縄差別」などと、応戦したが負け犬の遠吠えは誰の目にも明らかだ。ひろゆき氏の速射砲のような弁舌に対し「構造的沖縄差別」などと論点ずらしの本土側左翼も参戦する有様だ。玉城デニー知事までもひろゆき氏の「事実陳列罪」に反応したが、問題は「嘘をつく活動家を支援してはいけない」と極めて単純である。
■創造的破壊
ひろゆき氏は、沖縄メディアの総攻撃にすべて反論し、「それって、あなたの感想ですよね」「正解を見せても間違う人」「言っちゃいけないことは正しい」など数々の名言を残した。
中でも一つだけ最も重要と思われる「名言」はこれだ。
≪「沖縄戦で米軍に虐殺された沖縄県民より、集団自決で日本軍に殺された県民の方が多い」と何かの本で読んだ。≫
勿論これは、ひろゆき氏の事実誤認であり、事実は米軍が沖縄県民を虐殺した数が集団自決による死亡者より圧倒的に多い。だがこの事実誤認の重要な点は「何かの本で読んだ」という部分である。
つまり、ひろゆき氏が沖縄戦を勉強しようと沖縄戦関連の本に目を通すと沖縄タイムス編著『鉄の暴風』やその引用本に行きつく。そしてその内容は「人道的な米軍」と「残虐非道な日本軍」という沖縄タイムスの印象操作の影響を受ける。
結果的にひろゆき氏をして「沖縄戦で米軍に虐殺された沖縄県民より、集団自決で日本軍に殺された県民の方が多い、と何かの本で読んだ」と「事実誤認」を言わしめるのだ。
仮にひろゆき氏が間違いを承知で、罠を仕掛けているとしたら正にこれこそ創造的破壊だろう。創造的破壊は同時に古い非効率的な方法(オールドメディア→沖縄の新聞ら)は駆逐し、一連の新陳代謝を促す。
ひろゆき氏はタブー化された「沖縄米軍基地」というパンドラの箱をこじ開け、 反基地活動家の実態を洗いざらい全国に晒してしまった。
■藪を突いたら百鬼続出
最も過敏に反応しているのが沖縄サヨクメディアで、琉球新報はあの暴力男・山城博治を登場させ反論させているが、山城博治自身が沖縄防衛局職員に暴行を加えた事件を起こして逮捕され、有罪判決が確定しているのだから、配慮もへったくれもない。同じような防衛局職員への暴行もTwitterで拡散されており、反基地活動家の実態が共有されつつあるのは、むしろ良いことだろう。
どうやらひろゆき氏は、藪ヘビでパンドラの箱を開けてしまったようである。
■パンドラ訴訟/沖縄のタブーに挑戦した上原正稔
もう一人の奇人上原正稔氏は琉球新報で、沖縄戦に関する連載「パンドラの箱を開ける時」を執筆していたが、最終回の慶良間諸島の集団自決の真相に迫る箇所について、琉球新報から「自社の方針と違う」と批判されて書き直しを求められた。上原氏はそれを拒否して08年8月に連載を打ち切り、最終回も掲載されなかった。上原氏はこの件について裁判を起こし、7月29日、5年越しに福岡高裁那覇支部は原告の請求を棄却した一審判決(那覇地裁)を覆し、琉球新報社の契約違反を認め、105万4千円の支払いを命じた。
二人の奇人上原正稔氏とひろゆき氏は約4半世紀の時間差を置いてパンドラの箱をこじ開け沖縄のタブーに挑戦した。
上原氏は裁判を通じ。
ひろゆき氏はネットを通じて。
だが、裁判による告発は、メディアの「報道しない自由」により県民の記憶から消え去った。
上原正稔氏の裁判による告発「パンドラ訴訟」の高裁判決が下った翌30日、被告の琉球新報は、「判決文を詳しく読んで今後の対応を検討したい」とベタ記事で報じたが、 これを読んだ者は、ほとんどいない。
いや、たとえ読んだとしても、記事には肝心な事実が欠落しているので裁判の意味を理解した読者はほとんどいないだろう。 この裁判が、地元のドキュメンタリー作家が書いた「沖縄戦の真相」の記事を、琉球新報が言論封殺したという重大な意味については全く触れていない。
その時の記事を再度引用する。
結局この訴訟は被告琉球新報が上告を断念し、琉球新報の敗訴が確定するのだが、琉球新報は敗訴確定を報道しなかった。
■マッカーサーの怨念を打ち砕いたひろゆき氏
もう一人の奇人ひろゆき氏のネットによる告発は、沖縄タイムスが反撃すればするほど返り討ちに会い、今ではその長年受け継いできた「残忍非道の日本軍」という沖縄タイムス史観の屋台骨に亀裂が入った現状である。
沖縄分断を目論んだマッカーサーも昨今のインターネットの普及は予想できなかっただろうし、ひろゆき氏の様に「ふざけ?」ながら、沖縄のタブーに風穴を書ける奇人の出現など想定外だっただろう。いずれにせよ、一人もいない「座り込み抗議」は、常人から嗤い飛ばされて当然だ。
今回の件は沖縄の現状、実情が拡散したので沖縄の反基地活動の実態やそれに関連して「沖縄戦の実態」が、白日の下に晒されたのは歓迎すべきである。これを機に、「リモート座り込み」や「1日1秒でも座れば座り込み」という荒唐無稽なものも含め、彼らの大嘘を洗いざらい晒し、同時にマッカーサーの怨念を木っ端みじんに打ち砕いてしまった。
■『鉄の暴風』の軍命論
最後にの「軍命論」について、ひろゆき氏の言葉を借りて、『鉄の暴風』に止めを刺しておこう。
軍命?
「それってあなたの感想ですよね」
「嘘つくのやめてもらっていいですか?」