ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

ギャップ

2020-05-15 19:24:34 | 時事(海外)
先日、NHKのドキュメンタリーを観た。

「封鎖都市武漢」というタイトル。

封鎖期間中、日記を発信し続けた中国人の若い女性と武漢のラジオ局を軸にした番組だった。その内容は、72日に及んだ武漢封鎖のなかで暮らした女性の日常である。マンションの管理人から、外出制限が出たことを告げられる。その中での日常生活の何気ないことやスーパーでの買い出しなど。日記の中には封鎖生活の心情が綴られている。人とのつながりがほしくて、わけもなく長江まで自転車を走らせた話も出てくる。

自粛生活のストレスや悩みには中国人も日本人もない。

日記を発信し続けることは大変だったようだ。中国には検閲がある。削除されそうな部分はアルファベットを加えてまぬがれたり、文字列が波打つように表示されて検閲を免れたりしていた。ラジオ局も慎重に放送内容を選んだ。中国政府はネットメディアに対して、医療従事者の感動的な物語を宣伝し、プラス面を描くこという方針を示していたという。その方針を巧みにかわしながらの内容だったのが良かった。

日本で得られる中国からの情報は、どうしても政府寄りに傾いてしまう。それを見聞きすると、どこかムカムカして、自然と嫌中になびいていってしまう感覚になってくる。なので時々、こういう番組に触れると、どこかホッとする。

国のイメージとのギャップがあった。

どこの国も皆、それぞれ大変な思いをしている。日本人だけではない。日本はまだこの程度で良かったと思えることもたくさんある。

今日、明日から少しだけ緩和された生活が始まりだした。

当たり前の日常にはまだほど遠いが、少しづつ進めたらいいと思う。
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