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ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

12月に観た映画

2024-12-30 08:12:48 | 映画

韓国映画をもとに日本用にアレンジ。驚いたことに実際に日本の税務署が協力。
芸達者な俳優さん達のスピード感満載、最後の最後でのどんでん返し。痛快な映画

京都亀岡の京阪バスの過疎路線。そこへ子供の頃からの夢の運転手になる女の子の話。深く考えること無く爽やかな気持ちになる映画。
名古屋市の敬老パスと映画館のシニア会員で1000円くらいで安く。

今年観た映画の中で一二の見応えのあった映画。ある目的のために執念をかけて逃げ回る、そしてその時々にいろんな人と。どんなに変装してもその人がらは変わらず。若手俳優さんたちも素晴らしい演技、それを受け止めるベテラン陣。そして最後に救われた清々しい気持ちに。素敵な映画でし
現代の”水戸黄門“
12年も続いたので最後にはかつて出演した俳優さん達も。そうそうたるメンバー。これが最後とは言う触れ込みですが?
スカッとして、それでいて心に染みる映画。初日初回、一番大きなホールでほぼ満員でした

他人と自分とを比べる人間の表と裏を面白おかしく。現代の中の昔のレトロ感も。出演されている方達皆さん素晴らしいですが、その中でも白石萌音さんの“ダーク”な演技は圧倒されます。

”働く細胞“は、よくこんな映画を作ったな(良い意味で)と思う痛快な映画。何となく“るろうに剣心”と”マルモのおきて“を混ぜたジェットコースターの映画。身体の構造を面白く描いた映画。子供連れが圧倒的に多かったですが映画の内容は多分、全く理解できなかったと。むしろハイティーン以上大人向きの映画。

ブータンの王制廃止、初めての選挙を巡る話。題名に驚きますが物騒な映画ではないと。今まで選挙を経験したことのないブータン。民主主義の象徴として”選挙“を実施しようとしますが、今までは周りの人達との争いのなかった人達が対立するように。そして最後には題名がなるほど、と、思う結末に。民主主義が遅れている、と“民主主義国民”の我々は笑いますが、本当にそうなのか。選挙のなかった時代の方が皆が平和裏に暮らしていたというブータンの人達を笑えるのか。今の日本でも、特に地方へ行けば行くほど選挙の結果が対立するする事になることはよくあること。”個人の考え方“ではなくて“個人の利益”のための選挙。改めてブータンの人達のワンチュク現王を含む国王への信頼の厚さを感じられる映画。現代の我々へのアンチテーゼのような映画

長年桃を生産していた大家族。太陽光パネル設置のために追い出され、家族の中がバラバラに。普通に過ごしている伝統的家族が崩壊する様子を。
太陽光パネルについては再生可能エネルギーとして多額の補助金を投入している日本。山野を切り崩しているのに“森林保護のための森林税”。釧路湿原、阿蘇の草千里、奈良の古墳を埋め尽くす太陽光パネル。殆どが外資による投資。この映画見ていて日本も悲惨な状況になっていると。
映画の子供達の無邪気な行動を見ると色々と考えさせられた映画。

メキシコでの実話をもとにした映画。教育とは何か、を。銃声・サイレンが響き渡る中の小学校。共通テストをするとメキシコで最下位の小学校。その中で知識を押し込むのではなく子供達の興味から物事に対する探究心を引き出そうとする型破りの教師。当然教育行政とは対立、でも理解ある校長の庇護のもと子供達の目が輝いていくその過程が素敵。そして最後には実話のとおりメキシコでもトップクラスの成績を。教育が貧困から抜け出す手段である反面貧困が教育を阻害する現実。
最後に、アインシュタインの言葉がエンドロールに出てきますが、今の日本の教育の問題点が
“学習を邪魔するのは教育”
考えることよりも情報・知識を重視する今の日本の教育。独創性が生まれず世界から取り残されている今の日本を感じさせられます。
素晴らしい映画

とにかくくだらない(😁)映画。八百万の神の日本だからできた映画。そして何とも言えない豪華な俳優達。疲れた時にボーっと観るのには良い映画。
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12年前公開のミュージカルのレ・ミゼラブル初の映画化されたものを4Kリマスター。ヒュー・グラント、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ他の豪華な出演者。圧倒される映画。そして旬玉な歌の数々。数年前にも新しいレ・ミゼラブルの映画がありましたがこの映画は圧倒的に素晴らしいです。
12年前にも観て感動しましたが、今回はドルビーシステムもありさらに臨場感。
大好きな中島みゆきさんの今年のコンサートの映画。最近の曲を中心に。歌詞もすてきですが、舞台での所作も美しいです。それにしても自分よりも年上ですが、舞台を走りまわって元気ですね。
ちょっと残念だったのは映画館の音響が名古屋の、他の映画館に比べて少し劣る映画館。歌声が割れてしまっていました。
それでも素敵なコンサート映画#


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11月に観た映画

2024-11-29 15:25:59 | 映画

毎月1日は映画の日、特別料金なので映画。滝沢馬琴の生涯を葛飾北斎との掛け合い、そして30年近くかけて執念で作り上げた作品の南総里見八犬伝をVFXをふんだんに使って。鶴屋南北、渡辺崋山なども。
役所広司さん、内野聖陽さんのベテランの凄さ、そしてVFXでの南総里見八犬伝の世界を美しく。
面白い、日本的な映画

亡くなった知人のスマホに語り続ける、現代的な映画。
昔ながらの昭和の香りと近代的な都市名古屋近くの三重県の風景と相まって心温まる映画。黒木華さんはもちろん、皆さん素晴らしいです。雨の三連休、心穏やかな日に。

熊本で半年間も上映されている映画。脚本兼監督が名古屋出身なので名古屋のトヨタ系映画館での期間限定上映。熊本県の山鹿灯籠を中心に妻を亡くして放浪している男と山鹿の町の人達との交流。日本人ならではの感性の琴線に触れる素敵な映画。有名な俳優さんは、でていませんが、殆どが富良野塾の出身者、素晴らしい演技。久しぶりに感動した映画。ちなみに“骨なし灯籠”とは山鹿灯籠踊の頭に乗せる灯籠。紙でできていて”芯“がない事から。
先行上映で。

踊る大捜査線へのオマージュ。踊る大捜査線のような事件、リズム感は皆無。でも、静かな大人向けの映画。先行上映なのでパンフレットはまだ、ということでしたがその理由は最後のエンドロール後に明らかに。

一つのシリーズの一区切り。
柳葉敏郎さん、静かななかに強い意志を感じる素敵な映画

平野啓一郎さんの小説。
近未来のAIにより仮想空間。そしてその中でその仮想空間の下に実行する“アバター”、それを指示する”顧客“。完全に二分化された日本社会を。“顧客”の指示で殺人を犯す“アバター”。恐ろしいとは思いますが既に人との”生の“人との触れ合いよりもスマホのネットの方を重視している今の日本。この映画が絵空事とは思えないと。
“昭和は良かったね!”と思わず嫁さんと。

嫁さんお出かけなので、“敬老パス”と”シニア会員権“で映画。30年前にも観た映画。あまり当時の記憶にはありませんでしたが、とても静かな、そして古き良き時代を感じさせられる素敵な映画。本来ならば出会うことの無い二人の、“詩”を通した心の交流。観終わってからなにか心が洗われる映画。

台湾初の鉄道ドキュメンタリー映画。台湾南部の非電化区間の南廻線の電化前に7年かけて。鉄道に関わる人達の親子3代にわたっての鉄道一家、親の姿を見て育った子供、鉄道マニア、工事関係者。
なにか今の日本が失った世界が残っている台湾。台湾は先端的な世界と古き良き世界が混在。昔、台湾には仕事て何度も。そして移動には鉄道を。日本統治化に普及した台湾の鉄道。出発の合図も“オーライ”ではなくて”オーレイ“。これも日本統治名残り。懐かしいD51、C57も。台湾の人達の懐かしい鉄道愛。多分、そのために会津の只見線復活に多くの台湾の人達が自分達の故郷にダブらせたのか、多くの支援金。
懐かしさを感じる映画

倉本聰さんの脚本。
落ち着いた、そして大人の複雑な心情を。出演されている俳優さん達の奥深い演技にあっという間に。アニメ等の実写映画とは異なり倉本聰さんらしい素敵な映画。
それにしても、映画へのコメント書き込み見ると、揚げ足取りのような書き込み多いのですね。SNSでもそうですが常に食ってかかる人たちはいるものです。可哀想とは思いますが。
そんな雑音は吹き飛ぶ素敵な映画

学生時代の40年ぶりの再編集、4Kリマスター。昔は“狂気”を感じましたが、今は狂気よりも”恐怖“を。“恐怖による支配”は、日本の周りの国々では普通に。でも今の日本も似たような社会に。マスコミによる”情報の切り取り“、SNSによる“フェイク”を恐れて、殆ど口をつむいでしまう社会。常に周りからの批判を恐れて何もしない日本の今の社会。
この映画を単なる反戦映画と見るのは短絡的。マーロンブランドのカーツ大佐が最後に繰り返して発する言葉”恐怖“。これこそこの映画の言いたかった事なのかもしれません。40年以上経って歳を重ねたこと、社会も大きく変わったこと、そんな事を考えさせられた映画。3時間の長さを感じさせなかったです

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10月に観た映画

2024-10-31 15:05:09 | 映画

20世紀後半のフランスでの実話。アルジェリア移民家族の双子のザイア姉妹。1人は女性指揮者、もうひとりはチェリストとして。姉は移民を昔から受け入れながらも階級社会のフランス。その中で、現代世界でも6%、フランスで4%しかいない女性指揮者。移民としての差別、偏見を受けながらも音楽の楽しさを体で感じながら。そして世界的指揮者セルゲイ・チェリビダッケに見出され、指揮者としての頭角を現していきます。階級社会のフランスの中で、最初は彼女達を見下していた元からのフランス人を巻き込んで、移民たちと自らのオーケストラを作っていく、しかも20代そこそこで。でも皆が楽しそうに演奏。今年のパリ五輪閉会式でフランス国歌を演奏したのは彼女の指揮の下の彼女の楽団。
映画の原題は“ディベルティメント”つまり、”軽快に、楽しく“、という音楽用語。
子供の時にピアノを11年、吹奏楽で4年。演奏していた時は、皆で一つにまとまり、演奏する事がとても楽しかったな、と。
子供の時の音楽の楽しさ、それを思い出させてくれた素敵な映画。
昼は敬老パスとシニア割で。
夜は水曜日割引で。
メル・ギブソンも製作総指揮している”小児性愛“(ペド)で誘拐された中米で誘拐されてアメリカへ送られた子供達を救出したアメリカ連邦捜査官の実話。世界最大の小児誘拐の拠点、供給国アメリカ。その中で司法当局の救出の場面ではハラハラと。世界で今は児童誘拐が急増していますが、小児性愛だけではなく、現代は臓器売買も大きな理由。アジアではどちらかと言うと臓器売買。その中心は今や世界第二の経済大国といわれる大陸の国。日本も無関係ではないです。年間1000人以上の児童が行方不明。それには、アジア系外国人が関わっているものも増えています。結局は、小児性愛にしても臓器売買にしても“金”の世の中になってしまった現代。
複雑な気持ちに。
それでも、なんだかんだ言われても、それに立ち向かっていくアメリカの良心を感じます。それに比べて日本は。

台湾、台中を舞台にしたかつて日本にもあった風景を映画に。住んているところどこにでもあった“町の床屋さん”。その歴史は、そこへ来るお客さんの”後頭部“の歴史でも。淡々と、でも、その普段と変わらない営みの中に歴史が。東京の実家近くにも数軒の町の床屋さんありましたが今は皆無。名古屋では近所に80歳ぐらいの御夫婦の床屋さんにもう20年以上。座ると“いつもの通りで良いですね”。
こんな会話ができるのもあと何年かな?
心がホッコリとする映画

踊る大捜査線のようなリズミカルなものを期待すると裏切られます。しかし、柳葉敏郎さんの渋い元管理官の今。その中で過去の事件に巻き込まれていきます。この映画はそのプロローグ。動きは少ないものの静かな中に強い意志を感じる映画。来月公開の後編への期待が高まります。因みに室井管理官と同じ大学、同じ学部を卒業。入庁年は自分の入社年より2年あと。つまり後輩となります。そんな事もあって観に行った映画



北海道、鹿追町を舞台にした映画。町おこし、地域おこしかもしれませんが、そうそうたる出演者達。そしてその中で若い人達。自然の美しさ、鹿追町の人達の温かさを感じられるホッコリする映画。大人の童話。素敵な映画でした

元JWALKの中村耕一さんがかつての人気歌手から事件により身をやつし、そして見つけた若手の遥海さんを歌手として育てていく、音楽劇。中村耕一さん自身と重なる部分も。とはいえ、一人の若い女性の成長物語と中村耕一さんの復活の物語。そして名古屋の街を舞台に。名古屋のテレビ塔がとても美しく、そして遥海さんの美しい歌声。でも久しぶりに大好きだった中村耕一さんの歌を聴くことができました。素敵な名古屋の映画。
昨日に続いてこの地方を舞台にした映画。世界三大毛織物産地、イタリアのビエラ、イギリスのハダースフィールド、そして日本の尾州。
愛知県一宮を中心とした尾州の映画。障害を持ちながら毛織物への特別な才能を持つ女子高生とそれを取り囲む毛織物に関係する人たち。何と言っても、主人公の服部樹咲さんの透明感、それを暖かく見守る姉の岡崎紗絵さん、叔母の清水美砂さん、そして障害を持つ娘のことを思う父親の吉田栄作さん。桜の名所でもあり、織物との縁も強い五条川を中心とした美しい街並み
とても素敵な映画
午後はもう一本映画。名古屋では水曜日に割引の映画館多いので。東日本大震災1年で作られた1時間ほどの映画。仙台市を舞台に。最後のお客さんを乗せて津波で被災したタクシー運転手の父、その最後のお客さんとなった親子。その前日に東京へ受験の為に出かけて助かった娘。父への思いを伝えることのできなかった娘。でも、10年後に“会うことのできた”幻。海外での映画祭でも高く評価された、今なお東日本大震災の爪痕を、心情の機微を不器用ながらあらわした素敵な映画。
名古屋は”名古屋まつり“なので中心部と大須は混雑するのでそこを避けて今池のミニシアターで映画。第二次世界大戦でドイツ軍はもちろん連合軍の兵士たちを虜にした“リリー・マルレーン”。それを歌ったララ・アンデルセンをモデルにした映画。戦争に行く恋人達の別れを歌ったこの曲、ナチスのゲッペルスは取り締まるべきとしたものの兵士たちに広がり、アンデルセンがユダヤ人の恋人がいることになって初めて禁止。英国軍も厭世的となるので禁止。しかし止められずに敵味方なく歌われた曲。ハンナ・シグラの必ずしも上手いというわけではない厭世的な歌い方を見事に。映画では戦争に左右される歌い手を描いていますが現実とは大きく異なっています。アメリカではマリリンモンローが歌ってアメリカでも流行した曲。40年前の学生時代に観た映画の4kデジタルリマスター版

毎週水曜日は名古屋近辺の映画館は特別価格で。
フジコ・ヘミングさんの伝記映画。色々と波乱万丈な生き方、その中で生み出される“音”は心を揺さぶられます。リストの”ラ・カンパネラ“は機械的な超絶技巧の演奏あれば真逆のロマンティックな演奏も。そのロマンティックな演奏も大きく外から叙情的に演奏されるものもありますが、フジコ・ヘミングさんのロマンティシズムな演奏は90歳を超えてもなお、内側から湧き出るような演奏。映画ですらそのように感じるのですからライブであれば、演奏の“音圧”を体全体で感じる事ができたと。残念ながら今年の4月に亡くなってしまいました。
昔、10年近くピアノを習っていたので余計に。
素敵な映画
アルゼンチンの若手指揮者、グスターボ・ドゥダメルのこれまでの活動を追ったドキュメンタリー映画。アルゼンチンには”エル・システマ“という50年近く続く若手育成プログラム。貧しい子供たちも音楽でまとまって、貧困から救おうとする活動。音楽という文化を通じて子どもたちの未来、可能性を伸ばそうという活動。世界的な楽団とのコンサートを行いながらその活動の創始者を引き継ぎ若手の育成を行うドゥダメル。しかし政情不安で強権政権となり批判したことによりベネズエラでの活動禁止。しかし、周囲の国々での協力で若者たちの活動を。
それにしても、映画でみても演奏の素晴らしさを感じます。本当に凄い演奏は人知れず、身体が動きリズムを。ドイツ、オーストリアでの演奏会でも上品そうな観客たちも人知れずリズムを。
それにしても、どんな苦境にあっても子どもたち、若者たちの未来のために活動するドゥダメルの情熱には頭が下がります。







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9月に観た映画

2024-09-30 05:17:30 | 映画

台風が来る前に映画を。
江口のりこさんの、平凡な主婦から狂気になるまで、その豹変には、江口のりこさんしかできないな、と。静かな、でも圧倒的な映画

ゴジラ、ガメラ、大魔神などの特撮映画での特殊映像造形者の村瀬継蔵さんの87歳にして初めて監督をした特撮映画。昭和の特撮では当たり前の着ぐるみの映画。ヤマタノオロチと須佐之男、草薙の剣の日本古来の伝説をモチーフ。昭和感満載のおとぎ話、そして懐かしさを感じられる映画。三種の神器の草薙の剣、名古屋熱田神宮に。


実力派の若手俳優、黒島結菜さんと柳楽優弥さんの二人芝居と言っても良い映画。二人のやり取り、そして最後にたどり着くその結果にあっという間に引き込まれていきます。特に黒島結菜さん、”羊たちの沈黙“のジョディフォスター、“踊る大捜査線”の小泉今日子さんのような狂気に満ちた演技、それに圧倒されながらオドオドしている柳楽優弥さんの息を呑むやり取りに引き込まれます。
日本映画らしい素敵な映画


半世紀前の中学生のとき知里幸恵さんの”アイヌ神謡集“に触れてからアイヌについて関心を。
この映画は幕末の“シャクシャインの戦い”の頃の北海道の東、白糠地方のアイヌの人達が圧政を繰り返す松前藩に追い詰められていくその姿を。大半をアイヌ語で。そしてカムイ(神)の下、アイヌ(人間の意味)の人達がこの世に住まわせてもらっている、自然と一体となった価値観。今の人間が失ったもの。機械化されて今の”快適な生活“が本当の意味で自然の中の生物として幸せなのか、考えさせられる映画。ラストの中島みゆきさんの歌も。
“シサム”とはアイヌ語の”和人を含む隣に住む人“の意味


能登震災復興支援の約40年前の映画のリマスター版。この映画、是枝裕和監督の最初の長編映画、この映画がカンヌで高く評価され、後の活躍に。そして江角マキコさんの初出演映画。彼女の初々しさも素敵な魅力。能登の小さな漁港の、小さな人々の生活、冬の鈍色(にびいろ)と四季の美しさと人の死の不条理さのコントラスト。この美しい自然の美しさの中の人々の営みが、今年の正月に全て失われてしまったこと。
この小さな、僅かな人々の営みすら許さない自然の怖さを感じます

はかない恋心をアイススケートを通して抱く素敵な映画。北海道の雪の季節だけの僅かな期間。そして、子供心の清潔感、純粋性、それが同性愛への嫌悪感、それにより全てがはかなくも崩れていく脆い、でも純粋な関係。何よりも、スケートシーンを美しく表現。
遥か彼方昔に失った純粋な心。そんなものを思い出させてくれた素敵な映画

吉沢亮さん、原作者でお二人共ろう俳優ご夫婦、忍足亜希子さん、三浦剛さん原作、出演されている映画。“普通の家庭”とは何なのか?”普通の人間関係“とは何なのか?
この“普通”という、我々は普段何の気なしに過ごしていることに当たり前に思っていること、それが本当にそうなのか?と考えさせられる素敵な映画。
”CODA“(childen of deaf adults)の映画は他にもありますが、少し押し付けがましく思える所もありますが、この映画は、思春期での親子関係に“ろう”という関係が加わっているのですが、とても心に響く素敵な映画。

グレートジャー二ーの関野吉晴さんが監督をしたドキュメンタリー。野糞のシーン、人糞に群がる虫、動物の死体に群がる虫達の生存競争。子供の時は汲み取り式便所だったので排泄物には見慣れて育ってきました。今の世の中、若い人達は洋式トイレしかダメ、つまり自分たちが出したものを見たことの無い人達ばかり。清潔という言葉ですべてが隠されてしまっている現代。しかし、排泄物、死体というのは“汚い物”ではなく生物的には次の世界へ繋がるもの。
そんな、ちょっと変わった映画
ファーブルの墓には
”死は終わりではない より高貴な生への入り口”
という”死“を次への世代への新たなものと捉えています。自然と、一体となった現代人への生き方を問う、そんな素敵な言葉






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8月に観た映画

2024-08-25 06:36:57 | 映画

降りかかる試練に淡々と受け入れ、そしてひとつの人生を。圧倒的なアルプスの山々がそれを見届ける。そんな静かな映画。世界的ベストセラー(らしいです)の映画化。
クラシックのみならずジャズ、レゲエ、色々とアレンジされて世界で15分に1回演奏されているモーリス・ラベルの“ボレロ”。これを作り出すまでのラベル、そして本来の意味ではない”官能的“な曲ととらえられたことにより苦しむ後世。元々は近代工場での機械音に着想を得た“ボレロ”。1分の曲を17回、それもその度に曲相が変わって、まるで人の人生のよう。淡々としたフランス映画。
でも、17回繰り返されて終わる”ボレロ“。自分の人生は何回目なのだろうか?
そんな事を考えさせられてしまう素敵な映画。
”越後奥三面(みおもて)“は新潟最北の山形県の県境にある地域、奥三面ダムのために800年の歴史を終えようとしている地域を昭和55年から59年の4年かけて撮ったドキュメンタリーのデジタル化。なんと同じ昭和55年から59年には仙台での学生時代、全く同じ時にあらゆるものに“神”を感じ感謝する生き方。人間がまさに自然の一部という生き方。2時間半という長さを全く感じさせられなかった映画
小説を元にした”PROMISED LAND“はひたすら熊狩を。環境庁が突然熊の数が減ったので狩猟を禁止。それに反発する若者達、現場を見ない役所への怒りとその通達を無視して熊狩。
緊張感漂う映画。
フィクションとはいえ環境庁(省)の無能さ、三流官庁化は同感しました。新潟の某所では環境省管轄で登山道整備と称して雷鳥が餌としているイネ科の高山植物を駆除。そのくせ、登山者から登山道整備と雷鳥保護の協力金徴収。環境省の無能さにはこの映画同様に怒りを感じます。
セコの追い立て、熊狩の緊張感が感じられる素敵な映画。

通販サイトの闇を爆破事件というサスペンスをテンポよく!
テレビドラマのアンナチュラルとMIU404とのコラボ。名古屋でも朝早く、駅前に某有名な通販サイトのバスが10台以上並びそこへ飲み込まれていく人達、その異様な光景が思い出されます。あっという間に時間が!素敵な映画。
驚いたのは、ディーン・フジオカさんが通販サイトの日本本社事務所として出ていた場所、勤めていた会社の本社ビル?。日比谷ティー。












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