京都の大学の実験的映画
主役?の井浦新さん以外はほぼ無名
京都の人達が(多分)色々な思いを寄せている”嵐山電鉄、いわゆる嵐電”へのオマージュのような映画。
ほんの僅かな(大人から観れば)不器用な若い人達の純粋な心の揺れ、そして摩訶不思議なおとぎ話が絡んで、大作とは言えませんがでも、宝物を見つけたような素敵な映画
これは色々な意味で話題となった映画。新聞としての公平性に大いなる疑問のある朝日新聞は一切報道せず(ちなみに朝日新聞は生まれてから60年読み続けています)。
ただ内容は大いに疑問。
原作は中国の尖閣諸島侵略となっていますが、映画では某民族主義国家による日本の某諸島の侵略ということになっています。
ですから最後は戦後の国際協調に基づく中国軍を含めた国連軍による解決、という、非常に脳天気な結果。
そもそも、現在起きている領土問題、これは第二次世界大戦後にアメリカを中心としたいわゆる西側諸国の地位に対する挑戦。従ってロシア、中国が、我々から見ればやりたい放題、好き勝手しているように見えても、それは(是認はできなくても)認識はできます。
今の日本の偏ったマスコミはこの動きを認め、それに対抗するアメリカを中心とした勢力を批判するばかり。でも、そんなマスコミも結局ら戦後の西側諸国に創られた世界を否定はせず、自己矛盾を起こしています。
今の日本、両極端。頭の中がお花畑の人達と、不思議と訳のわからない日本信仰に凝り固まった人達とのあいだで空理空論。
この映画、自衛隊は協力していないそうですが、もう少しなんらかのことが描かれているかな、と思いましたが。
高校生の時に新田次郎さんの全集が出て片っ端から読みました。
新田次郎さん、元々は気象庁の技術者、富士山レーダー建設にもかかわった方。エンジニアらしく感情的表現よりも淡々と事実を並べていく作家さん。そしてやはり気象庁出身ということで自然のこと、環境問題、人と自然との混じり合いをよくかかれていました。(出身地の関係から武田信玄のこともよくかかれています。)。八甲田山死の彷徨はまさに猛威をふるう冬の厳寒期への人間の挑戦を画いた映画
この映画、原作は現日立製作所の創業期の話で少しは美化されているかもしれませんが、やはり昔の起業家の人達には”企業と社会との関係”、これについて非常に高い志があったように思えます。もちろん今の時代、企業と社会との関係と言えば、会社経営が上手くいかなければ従業員が路頭に迷う、ということで会社の利益至上主義となっていますが、これは必ずしも否定はできないと思います。でも、なにも考えずに経営層となっている人達のなんと、多いことか!後世のことを考えている人達がどれほどいるのか?
これは民間企業にかかわらず官僚を含めた役所の人達にも言えます。
ソンなことを考えさせられた映画
6月は少なかったですが色々と考えさせられた映画。