ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

10月に観た映画

2024-10-31 15:05:09 | 映画

20世紀後半のフランスでの実話。アルジェリア移民家族の双子のザイア姉妹。1人は女性指揮者、もうひとりはチェリストとして。姉は移民を昔から受け入れながらも階級社会のフランス。その中で、現代世界でも6%、フランスで4%しかいない女性指揮者。移民としての差別、偏見を受けながらも音楽の楽しさを体で感じながら。そして世界的指揮者セルゲイ・チェリビダッケに見出され、指揮者としての頭角を現していきます。階級社会のフランスの中で、最初は彼女達を見下していた元からのフランス人を巻き込んで、移民たちと自らのオーケストラを作っていく、しかも20代そこそこで。でも皆が楽しそうに演奏。今年のパリ五輪閉会式でフランス国歌を演奏したのは彼女の指揮の下の彼女の楽団。
映画の原題は“ディベルティメント”つまり、”軽快に、楽しく“、という音楽用語。
子供の時にピアノを11年、吹奏楽で4年。演奏していた時は、皆で一つにまとまり、演奏する事がとても楽しかったな、と。
子供の時の音楽の楽しさ、それを思い出させてくれた素敵な映画。
昼は敬老パスとシニア割で。
夜は水曜日割引で。
メル・ギブソンも製作総指揮している”小児性愛“(ペド)で誘拐された中米で誘拐されてアメリカへ送られた子供達を救出したアメリカ連邦捜査官の実話。世界最大の小児誘拐の拠点、供給国アメリカ。その中で司法当局の救出の場面ではハラハラと。世界で今は児童誘拐が急増していますが、小児性愛だけではなく、現代は臓器売買も大きな理由。アジアではどちらかと言うと臓器売買。その中心は今や世界第二の経済大国といわれる大陸の国。日本も無関係ではないです。年間1000人以上の児童が行方不明。それには、アジア系外国人が関わっているものも増えています。結局は、小児性愛にしても臓器売買にしても“金”の世の中になってしまった現代。
複雑な気持ちに。
それでも、なんだかんだ言われても、それに立ち向かっていくアメリカの良心を感じます。それに比べて日本は。

台湾、台中を舞台にしたかつて日本にもあった風景を映画に。住んているところどこにでもあった“町の床屋さん”。その歴史は、そこへ来るお客さんの”後頭部“の歴史でも。淡々と、でも、その普段と変わらない営みの中に歴史が。東京の実家近くにも数軒の町の床屋さんありましたが今は皆無。名古屋では近所に80歳ぐらいの御夫婦の床屋さんにもう20年以上。座ると“いつもの通りで良いですね”。
こんな会話ができるのもあと何年かな?
心がホッコリとする映画

踊る大捜査線のようなリズミカルなものを期待すると裏切られます。しかし、柳葉敏郎さんの渋い元管理官の今。その中で過去の事件に巻き込まれていきます。この映画はそのプロローグ。動きは少ないものの静かな中に強い意志を感じる映画。来月公開の後編への期待が高まります。因みに室井管理官と同じ大学、同じ学部を卒業。入庁年は自分の入社年より2年あと。つまり後輩となります。そんな事もあって観に行った映画



北海道、鹿追町を舞台にした映画。町おこし、地域おこしかもしれませんが、そうそうたる出演者達。そしてその中で若い人達。自然の美しさ、鹿追町の人達の温かさを感じられるホッコリする映画。大人の童話。素敵な映画でした

元JWALKの中村耕一さんがかつての人気歌手から事件により身をやつし、そして見つけた若手の遥海さんを歌手として育てていく、音楽劇。中村耕一さん自身と重なる部分も。とはいえ、一人の若い女性の成長物語と中村耕一さんの復活の物語。そして名古屋の街を舞台に。名古屋のテレビ塔がとても美しく、そして遥海さんの美しい歌声。でも久しぶりに大好きだった中村耕一さんの歌を聴くことができました。素敵な名古屋の映画。
昨日に続いてこの地方を舞台にした映画。世界三大毛織物産地、イタリアのビエラ、イギリスのハダースフィールド、そして日本の尾州。
愛知県一宮を中心とした尾州の映画。障害を持ちながら毛織物への特別な才能を持つ女子高生とそれを取り囲む毛織物に関係する人たち。何と言っても、主人公の服部樹咲さんの透明感、それを暖かく見守る姉の岡崎紗絵さん、叔母の清水美砂さん、そして障害を持つ娘のことを思う父親の吉田栄作さん。桜の名所でもあり、織物との縁も強い五条川を中心とした美しい街並み
とても素敵な映画
午後はもう一本映画。名古屋では水曜日に割引の映画館多いので。東日本大震災1年で作られた1時間ほどの映画。仙台市を舞台に。最後のお客さんを乗せて津波で被災したタクシー運転手の父、その最後のお客さんとなった親子。その前日に東京へ受験の為に出かけて助かった娘。父への思いを伝えることのできなかった娘。でも、10年後に“会うことのできた”幻。海外での映画祭でも高く評価された、今なお東日本大震災の爪痕を、心情の機微を不器用ながらあらわした素敵な映画。
名古屋は”名古屋まつり“なので中心部と大須は混雑するのでそこを避けて今池のミニシアターで映画。第二次世界大戦でドイツ軍はもちろん連合軍の兵士たちを虜にした“リリー・マルレーン”。それを歌ったララ・アンデルセンをモデルにした映画。戦争に行く恋人達の別れを歌ったこの曲、ナチスのゲッペルスは取り締まるべきとしたものの兵士たちに広がり、アンデルセンがユダヤ人の恋人がいることになって初めて禁止。英国軍も厭世的となるので禁止。しかし止められずに敵味方なく歌われた曲。ハンナ・シグラの必ずしも上手いというわけではない厭世的な歌い方を見事に。映画では戦争に左右される歌い手を描いていますが現実とは大きく異なっています。アメリカではマリリンモンローが歌ってアメリカでも流行した曲。40年前の学生時代に観た映画の4kデジタルリマスター版

毎週水曜日は名古屋近辺の映画館は特別価格で。
フジコ・ヘミングさんの伝記映画。色々と波乱万丈な生き方、その中で生み出される“音”は心を揺さぶられます。リストの”ラ・カンパネラ“は機械的な超絶技巧の演奏あれば真逆のロマンティックな演奏も。そのロマンティックな演奏も大きく外から叙情的に演奏されるものもありますが、フジコ・ヘミングさんのロマンティシズムな演奏は90歳を超えてもなお、内側から湧き出るような演奏。映画ですらそのように感じるのですからライブであれば、演奏の“音圧”を体全体で感じる事ができたと。残念ながら今年の4月に亡くなってしまいました。
昔、10年近くピアノを習っていたので余計に。
素敵な映画
アルゼンチンの若手指揮者、グスターボ・ドゥダメルのこれまでの活動を追ったドキュメンタリー映画。アルゼンチンには”エル・システマ“という50年近く続く若手育成プログラム。貧しい子供たちも音楽でまとまって、貧困から救おうとする活動。音楽という文化を通じて子どもたちの未来、可能性を伸ばそうという活動。世界的な楽団とのコンサートを行いながらその活動の創始者を引き継ぎ若手の育成を行うドゥダメル。しかし政情不安で強権政権となり批判したことによりベネズエラでの活動禁止。しかし、周囲の国々での協力で若者たちの活動を。
それにしても、映画でみても演奏の素晴らしさを感じます。本当に凄い演奏は人知れず、身体が動きリズムを。ドイツ、オーストリアでの演奏会でも上品そうな観客たちも人知れずリズムを。
それにしても、どんな苦境にあっても子どもたち、若者たちの未来のために活動するドゥダメルの情熱には頭が下がります。







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9月に観た映画

2024-09-30 05:17:30 | 映画

台風が来る前に映画を。
江口のりこさんの、平凡な主婦から狂気になるまで、その豹変には、江口のりこさんしかできないな、と。静かな、でも圧倒的な映画

ゴジラ、ガメラ、大魔神などの特撮映画での特殊映像造形者の村瀬継蔵さんの87歳にして初めて監督をした特撮映画。昭和の特撮では当たり前の着ぐるみの映画。ヤマタノオロチと須佐之男、草薙の剣の日本古来の伝説をモチーフ。昭和感満載のおとぎ話、そして懐かしさを感じられる映画。三種の神器の草薙の剣、名古屋熱田神宮に。


実力派の若手俳優、黒島結菜さんと柳楽優弥さんの二人芝居と言っても良い映画。二人のやり取り、そして最後にたどり着くその結果にあっという間に引き込まれていきます。特に黒島結菜さん、”羊たちの沈黙“のジョディフォスター、“踊る大捜査線”の小泉今日子さんのような狂気に満ちた演技、それに圧倒されながらオドオドしている柳楽優弥さんの息を呑むやり取りに引き込まれます。
日本映画らしい素敵な映画


半世紀前の中学生のとき知里幸恵さんの”アイヌ神謡集“に触れてからアイヌについて関心を。
この映画は幕末の“シャクシャインの戦い”の頃の北海道の東、白糠地方のアイヌの人達が圧政を繰り返す松前藩に追い詰められていくその姿を。大半をアイヌ語で。そしてカムイ(神)の下、アイヌ(人間の意味)の人達がこの世に住まわせてもらっている、自然と一体となった価値観。今の人間が失ったもの。機械化されて今の”快適な生活“が本当の意味で自然の中の生物として幸せなのか、考えさせられる映画。ラストの中島みゆきさんの歌も。
“シサム”とはアイヌ語の”和人を含む隣に住む人“の意味


能登震災復興支援の約40年前の映画のリマスター版。この映画、是枝裕和監督の最初の長編映画、この映画がカンヌで高く評価され、後の活躍に。そして江角マキコさんの初出演映画。彼女の初々しさも素敵な魅力。能登の小さな漁港の、小さな人々の生活、冬の鈍色(にびいろ)と四季の美しさと人の死の不条理さのコントラスト。この美しい自然の美しさの中の人々の営みが、今年の正月に全て失われてしまったこと。
この小さな、僅かな人々の営みすら許さない自然の怖さを感じます

はかない恋心をアイススケートを通して抱く素敵な映画。北海道の雪の季節だけの僅かな期間。そして、子供心の清潔感、純粋性、それが同性愛への嫌悪感、それにより全てがはかなくも崩れていく脆い、でも純粋な関係。何よりも、スケートシーンを美しく表現。
遥か彼方昔に失った純粋な心。そんなものを思い出させてくれた素敵な映画

吉沢亮さん、原作者でお二人共ろう俳優ご夫婦、忍足亜希子さん、三浦剛さん原作、出演されている映画。“普通の家庭”とは何なのか?”普通の人間関係“とは何なのか?
この“普通”という、我々は普段何の気なしに過ごしていることに当たり前に思っていること、それが本当にそうなのか?と考えさせられる素敵な映画。
”CODA“(childen of deaf adults)の映画は他にもありますが、少し押し付けがましく思える所もありますが、この映画は、思春期での親子関係に“ろう”という関係が加わっているのですが、とても心に響く素敵な映画。

グレートジャー二ーの関野吉晴さんが監督をしたドキュメンタリー。野糞のシーン、人糞に群がる虫、動物の死体に群がる虫達の生存競争。子供の時は汲み取り式便所だったので排泄物には見慣れて育ってきました。今の世の中、若い人達は洋式トイレしかダメ、つまり自分たちが出したものを見たことの無い人達ばかり。清潔という言葉ですべてが隠されてしまっている現代。しかし、排泄物、死体というのは“汚い物”ではなく生物的には次の世界へ繋がるもの。
そんな、ちょっと変わった映画
ファーブルの墓には
”死は終わりではない より高貴な生への入り口”
という”死“を次への世代への新たなものと捉えています。自然と、一体となった現代人への生き方を問う、そんな素敵な言葉






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8月に観た映画

2024-08-25 06:36:57 | 映画

降りかかる試練に淡々と受け入れ、そしてひとつの人生を。圧倒的なアルプスの山々がそれを見届ける。そんな静かな映画。世界的ベストセラー(らしいです)の映画化。
クラシックのみならずジャズ、レゲエ、色々とアレンジされて世界で15分に1回演奏されているモーリス・ラベルの“ボレロ”。これを作り出すまでのラベル、そして本来の意味ではない”官能的“な曲ととらえられたことにより苦しむ後世。元々は近代工場での機械音に着想を得た“ボレロ”。1分の曲を17回、それもその度に曲相が変わって、まるで人の人生のよう。淡々としたフランス映画。
でも、17回繰り返されて終わる”ボレロ“。自分の人生は何回目なのだろうか?
そんな事を考えさせられてしまう素敵な映画。
”越後奥三面(みおもて)“は新潟最北の山形県の県境にある地域、奥三面ダムのために800年の歴史を終えようとしている地域を昭和55年から59年の4年かけて撮ったドキュメンタリーのデジタル化。なんと同じ昭和55年から59年には仙台での学生時代、全く同じ時にあらゆるものに“神”を感じ感謝する生き方。人間がまさに自然の一部という生き方。2時間半という長さを全く感じさせられなかった映画
小説を元にした”PROMISED LAND“はひたすら熊狩を。環境庁が突然熊の数が減ったので狩猟を禁止。それに反発する若者達、現場を見ない役所への怒りとその通達を無視して熊狩。
緊張感漂う映画。
フィクションとはいえ環境庁(省)の無能さ、三流官庁化は同感しました。新潟の某所では環境省管轄で登山道整備と称して雷鳥が餌としているイネ科の高山植物を駆除。そのくせ、登山者から登山道整備と雷鳥保護の協力金徴収。環境省の無能さにはこの映画同様に怒りを感じます。
セコの追い立て、熊狩の緊張感が感じられる素敵な映画。

通販サイトの闇を爆破事件というサスペンスをテンポよく!
テレビドラマのアンナチュラルとMIU404とのコラボ。名古屋でも朝早く、駅前に某有名な通販サイトのバスが10台以上並びそこへ飲み込まれていく人達、その異様な光景が思い出されます。あっという間に時間が!素敵な映画。
驚いたのは、ディーン・フジオカさんが通販サイトの日本本社事務所として出ていた場所、勤めていた会社の本社ビル?。日比谷ティー。












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7月に観た映画

2024-07-30 07:29:50 | 映画

名古屋で一番音響の良いトヨタ系の映画館でドルビー音響で。
今回は、大沢たかおさんのための映画?。今回でシリーズ終了。迫力満点。そして面白い娯楽作品。出演者は皆さん、綺麗、素敵。今回で終わってしまうのがもったいない、そんな気がします。

名古屋駅前の名古屋の名所“ななちゃん人形”も王騎将軍の衣装。

江口のりこさん、内田慈さん、古川琴音さん、他、大きく言えば4人だけの映画。皆さん好きな俳優さん達。その言葉のやり取りから、映画では出てこない(最初に一瞬車の中)一緒にいるはずのお母さんが目に浮かびます。素敵な、心温まる映画。
結城貴史監督主演、田辺桃子さん、尾野真千子さんのフィリピンとの合作映画。2020年に大半ができていてコロナで中断してようやくできた映画。世界チャンピオンのパッキオも。尾野真千子さんと結城貴史さんの舞台挨拶の回に。
尾野真千子さん目当てに観た映画。でも、内容にもうるっときてしまう素敵な親子の互いを理解、認め合う、そんな素敵な映画でした。ボクシングシーンと音楽がピッタリ。舞台挨拶でその事を質問された方もいらっしゃいました。映像に合わせて演奏、それをアナログ録音をデジタルと。期待しないで観に行って宝物を見つけた、そんな素敵な映画でした。
題名の“Ditto”タガログ語の”この場所“。人はあちらこちらに移動しても、今いる“この場所”で頑張る、そんな意味。
そして最後の舞台挨拶でもありましたが、素敵な言葉をバッキオが。

“歳をとっている?年齢なんか、単なる数字にすぎない”
(Age ? it's just a number!)

歳をとっても、何かに挑む気持ち、身につまされる、そんな映画
少しふざけた映画かと思ったら、現代日本への物凄い批判映画。選挙にはいかず(投票率低く)、ネットの確証もない噂話に右往左往、そして自分たちでは何もせず誰かがなんとかしてくれる。そして思い通りにならないと文句。
今の日本は、先の大戦の結果、与えられた“自由”。自ら手に入れたものではない、それなのにそれに気が付かない、そんな現代日本人への強烈な批判。
”自ら考える事がいかに大切なことか“。
“民主主義讃歌”
軽い気持ちで観に行って考えさせられた素晴らしい映画


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6月に観た映画

2024-06-29 19:17:43 | 映画
早朝から名古屋東京往復しましたが、せっかくの1日の映画の日。なので名古屋インターチェンジから近い映画館へ
霊的な場所もある佐渡ヶ島を舞台にした幻想的な映画。そうそうたる役者さんが。人が亡くなり49日までの霊のさすらいを描いたもの。万人受けはしない、でも、なんとなく鈴木清順さんの映画のような、抽象芸術のような映画。始まる前まで、どうでもよいこと喋っていた若いカップルは早々にいなくなりましたが。
幻想的佐渡ヶ島を描いた映画。
北海道放送記念ドキュメンタリー。名古屋では1週間限定。札幌近くの長沼町、開拓によっていなくなったタンチョウ鶴の復活にかける農家の方たち。復活にあたり様々な問題を時間をかけて作成されたドキュメンタリー。上白石萌音さんの優しい語り、コンポーザーとして素敵な中村幸代さんの音楽も。
しかし、今は一番深刻な、そして取り返しのつかない暴挙が北海道で行われていること。釧路湿原を外資系(中華系)企業が太陽光パネルで埋め尽くそうとしていること、日本の美しいものがどんどんと外国に蝕まれていること、コレが深刻。この映画のような素晴らしい日本の人たちの活動は美談として終わるだけでなく、取り返しのつかない暴挙を、北海道の報道機関として扱ってほしい、そんな気持ちになる映画。素敵な映画。

岡崎出身の平泉成さん、80歳にしての初めての主演映画。ジャズの盛んな岡崎、音楽もジャズテイスト。写真を撮る、ということがその人の存在したという記録、その人のそのものの人となりを映すもの。それを遥かに年下の俳優さんたちと、素敵な優しい映画。写真は写される人ではなく写す人を映し出す、という、まさにその通りと。
映画の題名、”Tommmrow in the finder“まさに、人の生きていた証。
ふと、今から20年前に今はなきよく行っていたバーで知り合いのプロのカメラマンに撮ってもらったお気に入りの写真を探して見ました


救いようのない、なんとも言えない映画。コロナ下での実話に基づいていることが余計に辛くなります。結局、中国起源と言われるコロナの2年間、人々の関係はさらに希薄になり、世界的には西側世界が崩壊。その結果がカオスとなり混沌と、他人には構っていられない今の世の中。元々問題多い家庭でもコロナさえなければそこから抜け出すことができたかもしれなかったかもしれません。
この映画、考えさせれるのは役者さんたちが素晴らしいからですね。河合優実さんは凄いの一言、佐藤二朗さんは、いつもの暑苦しさを抑え、稲垣吾郎さんは淡々と、でも最後に自らの行為に強く苛まれる。希望の筈のブルーインパルスの航跡に導かれていく主人公。迫真の演技が素晴らしい、考えさせられる映画としては素敵な映画

岡山県美作市のお茶に関わる映画、いわゆる御当地映画。美作の茶畑の美しさ、松下奈緒さんの、ピアノ、そして杉野遥亮さんの成長を最前面出した映画。”茶香服“(“ちゃかぶき)なるものを初めて知りました。歴史的には中国の宋の時代に始まったお茶の産地当てのお遊びのようです。
ひたすら美作の茶畑の美しさと松下奈緒さんの映画

1909年に書かれた小説。有名なのは1986年のアンドリューロイドウエッバーのミュージカル。それを映画化したのが2004年、今回4Kでリニューアル。色々な“愛”を美しく。もとが素晴らしいミュージカル。映画も素敵な映画。そういえば約30年以上前に東京本社のセクションにいた時、職場の女のコが2ヶ月に一回、ロンドンへオペラ座の怪人のミュージカルへ行っていました。それくらいハマる、素敵なミュージカル映画。

愛知県春日井市の町工場の実話。娘への想いを強く、そしてそれを支える家族。人工心臓に全くの素人が取り組み、それに夢破れたときに開発した国産のバルーンカテーテルを。医学会のしがらみの中で医者も彼を支える、その素晴らしさ。大泉洋さんの熱演、それを支える奥さんの菅野美穂さん、素直な福本莉子さん、川栄李奈さん他の娘たち。素晴らしい映画。それにしても医療機器の発展は凄く進んています。自分も25年前に当時ではまだ試験段階であった内視鏡で手術を受けましたが、それでも当時の内視鏡はまだ棒状の形、今のような自由に動くものではありませんでした。そんなことを思いながら観た素敵な映画

警察と公安とのそれぞれの思惑、その中で発生した殺人事件。それを追う警察の事務職員の真実を追い求めようとする姿とそれを阻止しようとする公安。そして最後のどんでん返し。それにしても杉咲花さんは若手として素晴らしいし、安田顕さんは重い演技。素晴らしい日本映画。”公安“といえば、細かいことは言えませんが30年近く前に一度だけ公安の方とあったことがあります。こちらからの自己紹介する前に大学時代に何をしていたかを先に話されて、背筋が冷たくなったのを覚えています。今は無いとは思いますが、会社に入社した40年前には大手企業の内定者の調査を公安がしていたとも。そんな世の中だったのを思いながら観た映画。

先の大戦での実話。669人のチェコにいた子供達をイギリスに。そしてナチスのポーランド侵攻による悲劇。ただラストの感動は、さすがに名優アンソニーホプキンス。素晴らしい映画。民族浄化ということでナチスが行ったこと。昔の話ではなく今でも行われていると、世界第二の経済大国で。かつて仕事でポーランドへ行き、アウシュビッツを訪れた事を思い出しながら。

朝から大雨。というこで映画。元々ストレートな佐藤愛子さん、そして役者としてもご意見番となったこともある草笛光子さん。この二人の組み合わせ、素敵な映画。そして唐沢寿明さんのコメデイ役者としての一面を。草笛光子さん90歳の記念映画、草笛光子さんへの想いを持った多くの役者さんがちょい役で。昭和世代には頷いてしまう、そんな素敵な映画

お手軽山登りから戻ってシャワー浴びてから映画。もともと、石油掘削で栄えた長岡、芸妓組合が景気づけで始めた長岡の花火。長岡の花火のドキュメンタリー。今年は中越地震から20年。先の大戦の鎮魂、中越地震の復興も兼ねて。とにかく映画館では花火の轟く音、響きが凄い!映画館が大音響と振動。あえて音響の良い映画館を選びました。ということは実物はもっと凄い事を実感します。映画ならではの花火を、観ることかできます。三尺玉の花火を打ち上げ地点から真上を観たり、大きな花火の競演を俯瞰するなど。間もなく夏。








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