ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

モーニング登山

2024-06-30 21:15:27 | 
梅雨の晴れ間を狙って、近場の山へ。寧比曽岳。

登山道途中に温度計。
温度よりも湿度が高い
足元にはカエル
天気予報では次第に晴れる予報でしたが山頂は一面の霧の中
これも、また、趣きありますね

モーニングのための山登り、朝ご飯のための山登り。
北海道8a garageさんのメスティンで目玉焼き



北海道真狩村のトゥルモンさんのジャムで


山頂の切り株にどなたか置いた小さな仏様。


晴れていれば富士山、御嶽山、聖岳、白山と見える山頂、でも視界も良くないので早々に下山

途中、倒木も




手入れが行き届いた人工林が美しいです









下山したら雨がパラパラと

11時には帰宅



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6月に観た映画

2024-06-29 19:17:43 | 映画
早朝から名古屋東京往復しましたが、せっかくの1日の映画の日。なので名古屋インターチェンジから近い映画館へ
霊的な場所もある佐渡ヶ島を舞台にした幻想的な映画。そうそうたる役者さんが。人が亡くなり49日までの霊のさすらいを描いたもの。万人受けはしない、でも、なんとなく鈴木清順さんの映画のような、抽象芸術のような映画。始まる前まで、どうでもよいこと喋っていた若いカップルは早々にいなくなりましたが。
幻想的佐渡ヶ島を描いた映画。
北海道放送記念ドキュメンタリー。名古屋では1週間限定。札幌近くの長沼町、開拓によっていなくなったタンチョウ鶴の復活にかける農家の方たち。復活にあたり様々な問題を時間をかけて作成されたドキュメンタリー。上白石萌音さんの優しい語り、コンポーザーとして素敵な中村幸代さんの音楽も。
しかし、今は一番深刻な、そして取り返しのつかない暴挙が北海道で行われていること。釧路湿原を外資系(中華系)企業が太陽光パネルで埋め尽くそうとしていること、日本の美しいものがどんどんと外国に蝕まれていること、コレが深刻。この映画のような素晴らしい日本の人たちの活動は美談として終わるだけでなく、取り返しのつかない暴挙を、北海道の報道機関として扱ってほしい、そんな気持ちになる映画。素敵な映画。

岡崎出身の平泉成さん、80歳にしての初めての主演映画。ジャズの盛んな岡崎、音楽もジャズテイスト。写真を撮る、ということがその人の存在したという記録、その人のそのものの人となりを映すもの。それを遥かに年下の俳優さんたちと、素敵な優しい映画。写真は写される人ではなく写す人を映し出す、という、まさにその通りと。
映画の題名、”Tommmrow in the finder“まさに、人の生きていた証。
ふと、今から20年前に今はなきよく行っていたバーで知り合いのプロのカメラマンに撮ってもらったお気に入りの写真を探して見ました


救いようのない、なんとも言えない映画。コロナ下での実話に基づいていることが余計に辛くなります。結局、中国起源と言われるコロナの2年間、人々の関係はさらに希薄になり、世界的には西側世界が崩壊。その結果がカオスとなり混沌と、他人には構っていられない今の世の中。元々問題多い家庭でもコロナさえなければそこから抜け出すことができたかもしれなかったかもしれません。
この映画、考えさせれるのは役者さんたちが素晴らしいからですね。河合優実さんは凄いの一言、佐藤二朗さんは、いつもの暑苦しさを抑え、稲垣吾郎さんは淡々と、でも最後に自らの行為に強く苛まれる。希望の筈のブルーインパルスの航跡に導かれていく主人公。迫真の演技が素晴らしい、考えさせられる映画としては素敵な映画

岡山県美作市のお茶に関わる映画、いわゆる御当地映画。美作の茶畑の美しさ、松下奈緒さんの、ピアノ、そして杉野遥亮さんの成長を最前面出した映画。”茶香服“(“ちゃかぶき)なるものを初めて知りました。歴史的には中国の宋の時代に始まったお茶の産地当てのお遊びのようです。
ひたすら美作の茶畑の美しさと松下奈緒さんの映画

1909年に書かれた小説。有名なのは1986年のアンドリューロイドウエッバーのミュージカル。それを映画化したのが2004年、今回4Kでリニューアル。色々な“愛”を美しく。もとが素晴らしいミュージカル。映画も素敵な映画。そういえば約30年以上前に東京本社のセクションにいた時、職場の女のコが2ヶ月に一回、ロンドンへオペラ座の怪人のミュージカルへ行っていました。それくらいハマる、素敵なミュージカル映画。

愛知県春日井市の町工場の実話。娘への想いを強く、そしてそれを支える家族。人工心臓に全くの素人が取り組み、それに夢破れたときに開発した国産のバルーンカテーテルを。医学会のしがらみの中で医者も彼を支える、その素晴らしさ。大泉洋さんの熱演、それを支える奥さんの菅野美穂さん、素直な福本莉子さん、川栄李奈さん他の娘たち。素晴らしい映画。それにしても医療機器の発展は凄く進んています。自分も25年前に当時ではまだ試験段階であった内視鏡で手術を受けましたが、それでも当時の内視鏡はまだ棒状の形、今のような自由に動くものではありませんでした。そんなことを思いながら観た素敵な映画

警察と公安とのそれぞれの思惑、その中で発生した殺人事件。それを追う警察の事務職員の真実を追い求めようとする姿とそれを阻止しようとする公安。そして最後のどんでん返し。それにしても杉咲花さんは若手として素晴らしいし、安田顕さんは重い演技。素晴らしい日本映画。”公安“といえば、細かいことは言えませんが30年近く前に一度だけ公安の方とあったことがあります。こちらからの自己紹介する前に大学時代に何をしていたかを先に話されて、背筋が冷たくなったのを覚えています。今は無いとは思いますが、会社に入社した40年前には大手企業の内定者の調査を公安がしていたとも。そんな世の中だったのを思いながら観た映画。

先の大戦での実話。669人のチェコにいた子供達をイギリスに。そしてナチスのポーランド侵攻による悲劇。ただラストの感動は、さすがに名優アンソニーホプキンス。素晴らしい映画。民族浄化ということでナチスが行ったこと。昔の話ではなく今でも行われていると、世界第二の経済大国で。かつて仕事でポーランドへ行き、アウシュビッツを訪れた事を思い出しながら。

朝から大雨。というこで映画。元々ストレートな佐藤愛子さん、そして役者としてもご意見番となったこともある草笛光子さん。この二人の組み合わせ、素敵な映画。そして唐沢寿明さんのコメデイ役者としての一面を。草笛光子さん90歳の記念映画、草笛光子さんへの想いを持った多くの役者さんがちょい役で。昭和世代には頷いてしまう、そんな素敵な映画

お手軽山登りから戻ってシャワー浴びてから映画。もともと、石油掘削で栄えた長岡、芸妓組合が景気づけで始めた長岡の花火。長岡の花火のドキュメンタリー。今年は中越地震から20年。先の大戦の鎮魂、中越地震の復興も兼ねて。とにかく映画館では花火の轟く音、響きが凄い!映画館が大音響と振動。あえて音響の良い映画館を選びました。ということは実物はもっと凄い事を実感します。映画ならではの花火を、観ることかできます。三尺玉の花火を打ち上げ地点から真上を観たり、大きな花火の競演を俯瞰するなど。間もなく夏。








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思考の画一化

2024-06-11 08:19:14 | 社会・経済
インバウンドに外国人限らず今の日本人も、“インスタ映え”、しかも他人の撮った場所での”追体験“ばかり。

インスタグラムにでていた場所へ行き、同じ写真を撮り、周りの人たちとの“共有感”

山小屋で手伝いをした時に、登山客の会話を聞いていると、スマホで他人の登山のSNSで盛り上がる、結局、他人の跡を追体験しているだけ。個人の山の経験を話している人たちとは、はっきりと言って違います。こういう人たちが商業主義に踊らされて道具を買うのでしょうね。最近は登山店へ行きませんが、なぜ、毎年、”富士山登山に相応しい““アルプス登山に相応しい”という道具を毎年毎年宣伝。そして経験も無いスタッフが色々と売りつける。傍からみてもどうかな?と

京都へ行くと、はっきりと言って全く”京都“の持つ、伝統、歴史とは無縁のとんでもない混雑ぶり。お寺で静かに時を過ごす、等とは程遠い、コンサート会場そのもの。
こんな京都を求めてきているのだろうか?
また、来てみたいと思うのだろうか?世界の人口から考えたら、たった1回の来日でも数年間は続くと思いますが。

数値目標だけの画一的な今の日本の政治家、官僚たちにすると、インバウンドで外国人の落とす“金”だけが経済目標。そこに生活している人たちは関係なし。

北海道のニセコも同じ。
結局、昔から住んでいる日本人は街を出て行き、そこでの土地売買、観光業者だけが儲けた金が日本の経済指標。

今の日本、政治家、官僚を含めた統治組織は”数字“のお遊びだけ。

そしてそれに踊らせて画一的なことしかできない、独創的な新たな発想を妨げる、それが今の日本。
他人と同じ風景を観て満足。そして次の追体験。
我々の世代は、とりあえずそれを体験したら、違うものを探します。

自ら考えること、という発想が無くなり、僅かなそれをコントロールしようとしている組織、人たちに牛耳られている世界

まるで、HGウェールズの“1984”のごく少数による画一的支配の世界が日本のみならず世界的に。

恐ろしいのか、それとも今までとは全く違う世界観なのか。

コロナの時に静かな、日本人にとって”京都らしい京都“を堪能できました。

色々と考えさせられる京都旅行





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静かな京都

2024-06-10 14:44:56 | 旅行記

京都の知人のガイドツアー。
名古屋からは2人で往復8000円、ホテルはタイムサービスで一部屋8000円の節約ツアー

往路は新名神高速道路経由。滋賀県の多賀SAでは滋賀県のご当地パン“サラダパン”。そして魚肉ソーセージを薄く伸ばしたサンドイッチを。
京都駅へ定刻どおり着いて上賀茂神社へ



紫式部の句碑

上賀茂神社はこの日の夜葉加瀬太郎さんのコンサートがあるとのことで中心は閉鎖。涼し気な川沿いの道を境内に



半夏生も。



上賀茂神社からは太田神社へ。
神職、神社関係者が住んだ”社家“沿いを。


太田神社はカキツバタで有名ですが既に終わり。でも木々の下を通り抜ける風は心地よく。
お昼に近づいたのでお昼を。
行列をなしている店もあり、そこを避けて色々と。
食事をするために長い行列に並ぶというのは愚の骨頂、人生で一番の無駄な時間。
ふと歩いていると、畑の横に小さなお店。これが当たり!野菜を美味しく調理したオムライス、鳥の胸肉の定食
オムライスも定食も1000円でお釣り。すごく素敵な宝物を見つけた、そんな気持です。
お昼からは下賀茂神社へ

着くとちょうど雅楽の演奏を。
涼しい風のもと流れる音は、日本の歴史、文化に触れた気分

サッカーのボールの社も
参道は緑が濃く通り抜ける風も気持ち良いです。

黒田辰秋さんの美術館



螺鈿細工の見事な工芸品


インバウンドでごった返している京都の中心部から少し奥まった所にあるタオルの美術館へ

芸子さん、舞妓さんをモチーフにしたタオル

中には半世紀近く前の昔のイベントのデザインタオル

昔の人たちのセンスの良さ、はっきりと言って現代のイベントの理由のわからないデザインよりも、ウイットを感じます

14代目の社長の道楽?(失礼!)で
ピカソ、ニジンスキー、藤田画伯のタオルも。
昔、出張でパリを訪れた時、夜に厶ーランルージュへ行き、ロートレックの絵に囲まれた時の、西洋的な驚きを思い出しました。そんな素敵なタオル。もちろん、市販品です。
美術館のスタッフの方と雑談
“ピカソの絵のタオルで顔を洗うわけにはいきませんね!”と笑いながら。京都の旦那衆の”粋“を感じる素敵なタオル

夜は、京料理、およね さんへ
見た目にも美しい京料理と美味しい日本酒で。
帰りがてらに知人と近くのpicnicさんへ寄ってホテルへ

日曜日は知人が予約していた両足院さんへ。その前に隣の西来院さんへ

天井には現代の中国の作家さんの龍の絵。受付で“寝っ転がって観て、写真撮ってくださいね”と。

本堂で寝っ転がる事などは無いのでドキドキしながら。今にも龍に襲われそうな、迫真の墨絵でした。





中庭へに向けてロッキングチェアー


吹き抜ける風に触れていると、素敵な気分に

珍しい”枝垂れ紅葉“

そして予約していた時間になったので隣の両足院さんへ

半夏生の和菓子。とても上品な御菓子です

両足院の半夏生。





午前中は時間指定で人数制限。しかも午前中だけ、庭を歩けます










この苔、銅葺の茶室の屋根の樋から雨水が流れると、緑青で緑が鮮やかになるそうです。知人の解説で他のお客さんも驚いていました。

苔の緑が見事




半夏生の一輪挿し
静かな、素敵な時を。

お昼はすぐ近くにお蕎麦屋さんがあってメニューを。湯葉の天ぷら蕎麦と地元の冷酒。空いているので即、お店へ



今回、何回目かの乾杯
湯葉のほんのりとした味わい、香りを楽しめました、お酒も!

都をどりの“祇園甲部歌舞練場”を改築した“祇園 花街芸術資料館”さんへ。先月できたばかり。

素敵な入場券







芸姑さん、舞妓さんの品々が



2階では舞妓さんの踊りを見ることができます(別料金)。沢山の外国の方達が入場に並んでいました。


中庭へ





素敵な庭。
昔の京都のお金もち、こんなことにお金を使っていたのですね。しかも、下世話な言い方をすると”いやらしくない、お金の使い方“

これが京都の文化、伝統、歴史なのですね


一階で中庭を見ることができる場所にラウンジ。ウイスキーの水割りを


都踊りの舞台にも立つことができます。
明治に建てられた素敵な建物

京都駅までの途中で細見美術館



東京、奥多摩にある“澤乃井櫛かんざし美術館”が現在立て直し中なのでその展示物を京都で

根付も。
粋、な文化、工芸品

細見美術館から静かな京都を


京都は学校がその地区のシンボルとなっているそうで、学校も趣き深い歴史的なものが普通です。この学校も上に火の見櫓のようなものが。地区の、今で言う公民館的役割もあったのが京都だそうです。

二日ともよく歩き、よく呑みました!
コロナのときに観光客も閑散とした時に、有名なところへ行ったので穴場、昔の京都の雰囲気を残した場所へ。
これも京都の事をよく勉強、調べている知人のおかげですね。
本当に感謝、感謝です。

インバウンドで溢れかえって、京都らしさがどこにあるのかわからなくなっている今、静かな京都を楽しむことができました!


























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