
先日、映画”鹿の国“を。そこでは、復活された冬の神事と合わせて、鹿を中心とした生贄の世界と神の世界、そしてそこに密接に人々生活と繋がっていることを。冬の寒さの厳しい時にぜひとも諏訪大社へ。以前、上諏訪大社へ訪れたので今回は下諏訪大社の秋宮と春宮へ

諏訪湖




秋宮へ

大きな狛犬





拝殿の彫り物はこの下諏訪大社秋宮と春宮はそれぞれ違う流派の宮大工の作品。これは江戸時代の建て替えの時に高島藩が同じ設計図で秋宮、春宮それぞれを異なる宮大工に任せて競わせたそうです。
諏訪立川流が秋宮。諏訪大隅流が春宮

御柱

大国主大神と奴奈川姫の子供が建御名方神(たけみなかたのかみ)が糸魚川の姫川をさかのぼって諏訪の地に入り諏訪大社の祭神となったと言われています。
出雲を支配していた大国主大神、翡翠は勾玉として神的に重要なもの。翡翠の産地の糸魚川の奴奈川姫と結ばれたと。

安産祈願の願いが沢山

この地方の清酒

秋宮の一角に“さざれ石”


安産祈願の願いが沢山

この地方の清酒

秋宮の一角に“さざれ石”


鹿を神事に使っていたこと、また、昔の人々の生活のために鹿を捕らえること。これは殺生を禁じた信仰とは相反するもの。そのために諏訪大社は日本で唯一、鹿を、そしてその後、鹿以外の獣の狩猟を赦す”鹿食免(かじきめん)“を出しています。
ではなぜ“鹿”なのか?これは”タマツヒメノミコト“という女神が生きた鹿の腹を割いてその血に稲の種を浸した。すると一夜にして苗が育ったとの神話からのようです(映画“鹿の国”のパンフレットから)

マンホールも諏訪大社


マンホールも諏訪大社

秋宮の前には昔の宿坊あと。

少し離れた春宮へ





秋宮とは異なる宮大工による拝殿




万治の石仏。春宮へ奉納する石像を掘り出した石工。ところがノミをいれると血が流れ出しそのまま放置した石仏

作法に従って3回まわって祈りを。
嫁さんは何を祈ったのかな?

春宮の横にはどんなに大雨で川の水が増えても絶対に沈まなかった中州。そこにも祠


春宮の横にはどんなに大雨で川の水が増えても絶対に沈まなかった中州。そこにも祠

春宮から少し歩くと絶景の場所。富士山が左に。甲斐駒ヶ岳の頭が右側に

下諏訪大社から車で30分のところにある神長官守矢史料館へ。かつて諏訪大社で行われていた生贄による神事の史料を。一子相伝の神官の屋敷跡を茅野市が整備して展示。



下諏訪大社から車で30分のところにある神長官守矢史料館へ。かつて諏訪大社で行われていた生贄による神事の史料を。一子相伝の神官の屋敷跡を茅野市が整備して展示。







諏訪大社ではその年に捕らえられた鹿の頭を神事として祀られた儀式がありました。



今は、さすがに鹿の生贄の儀式はありません。ただ、鹿に模したものに矢を打ち込む神事が愛知県新城市の神社で行われています。諏訪湖を水源とする豊川、新城市はその流域にあります。



八ヶ岳も

諏訪から名古屋へ。木曽路を南下。木曽上松でいつも寄らせていただいているお蕎麦屋さん“越前屋”さんへ

創業400年。
店の中には立ち寄った人々の名前も。十返舎一九、皇女和宮、他


冬の木曽地方の食べ物”すんき“を使った“すんき蕎麦”。漬物を発酵させたもので、酸味が独特。はまるとクセになります。
夜のおつまみようにお土産のすんきを。

すぐ近くの小野の滝

寒さで氷結しています

あとは国道19号線で名古屋へ。

すぐ近くの小野の滝

寒さで氷結しています

あとは国道19号線で名古屋へ。
外は寒いですが、陽が当たると温かみを感じる連休中日。
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