映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

ツレがうつになりまして。

2011-10-08 23:26:59 | 新作映画
 立て続けで宮崎あおいです。
あまり生活感を感じさせないところが彼女の良いところだと思いますが、今日観た映画は市井のありふれた夫婦の姿を描写してますので、あの不思議なふわふわした感覚が邪魔するのではないかと危惧しておりました。でも、本当に上手なんですね。お風呂場のシーンなんて生身の女の顔にがらりと変身していて怖いくらいでした。こんな奥さんがいたなら安心して鬱になれそうな気がいたしました。

 わたくしもかつて、軽度の鬱になった事があります。医者に行けば間違いなく処方されてしまっただろうと思いますが、どうにか自力で克服する事が出来ました。一度目は仕事の充実感の無さに失望して、会社に行っても外回りの営業でしたから商用車で一日中昼寝をしてました。昼寝ると、夜寝られませんので悪い事ばかり考えているうちに夜が明けるといった負のスパイラルに陥りました。結局、バリバリ営業して成績を伸ばして言い訳していた自分に勝つ事で立ち直りました。二ヶ月くらいでしたけど本当に辛い日々でした。

 佐々部清監督はこの手の作品を気持ち良くみせてくれる数少ない監督です。
今回の作品も夫婦の淡々とした時間を緻密に、それでいてユーモラスに描く事に成功してます。ツレの堺雅人はホント適役でした。彼を置いてこの役は考えられません。グリーンイグアナも嫌味なく作品にマッチしていたので、このような小道具も使い方次第なのだなあと感心いたしました。
劇中多用されるイラストも味わいがあり、特に布団をかぶって亀になったツレは愁眉でした。


伊豆大島再訪

2011-10-08 12:35:43 | 歳時記雑感
 先日の大雨の日、仕事ではありますが5年ぶりに伊豆大島へ行って参りました。

記憶にある島の情景と何ら変わることなく、良くも悪くも変化の無い時間の流れ方をしていました。
周囲50kmの大きさは圧迫感や閉塞感を感じることはありませんけど、映画を観るために飛行機や船に乗って行かねばならないんだと思うと遣り切れない想いがいたします。
都はるみのアンコ椿冒頭、♪三日遅れの便りをのせて・・・の節が鮮明に思い出されるのであります。