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映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

永い言い訳 是枝作品との類似性

2016-11-04 17:37:02 | 新作映画

西川美和描く新しい家族     

師弟関係にある事は知っていたけれど、今回の作品ほどその近さを感じたのは初めてでした。

子供使いが上手い。
是枝先品でいつも感心する事ですが、子供の演技ってどうすれば劇団ひまわりにならなくつけれられるのだろう?と言う事です。上手い子役は沢山います。でも、上手さが観たい訳ではなく、本当の子供が見たいのです。弟子の西川監督もやっぱり上手でした。今、NHKの朝ドラで幼児が沢山出てくるシーンがあって、その演出にとても違和感をもってしまうため、特に感じ入ってしまうのでした。

家族を描きはじめました。
西川作品がここまで家族を描いたのは、是枝監督の影響と言うより年齢を重ねた分人に近付いたからかもしれませんね。これまでもパーツパーツで家族を切り取ってはいたのですけど、全体を見ようとしたのは初めてじゃないですか。女流監督が日本人の家庭をどの様に見ているのかをじっくり味わいたいと思います。

奥様に先立たれたらどうしよう。
最近酒飲んで語るお題によく出てくるフレーズです。嫁好きと言うことだけではない不安を抱えています。30年弱一緒に生きてきた信頼できるパートナーを失うことを想像すると、居たたまれません。まして、不意に消える様な失い方は立ち直れないな。竹原ピストル、良かったです。