映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

春ドラマ終盤

2018-05-25 20:43:25 | 旧作映画、TVドラマ
そろそろ春ドラマも終盤にかかるころ。
冬が傑作力作が揃っていたからか、はっきり言って物足りなさを感じる。

コンフィデンスマンJP
古沢良太だから絶対面白くなると毎回期待していたのに、回を重ねるごとに詰らなくなるのは何故だろう。
長澤まさみの振り切れた馬鹿笑いにケチを付けていただけならまだしも、物語も詐欺の仕掛けもワクワクさせてくれない。
この手のドラマに良い人を出す必要は無い(愛嬌は無くちゃだめだけど)のに、なんか良い人同士の化かし合いに傾倒してしまいがちだ。
一話完結だから縦の糸を辿っていった先の落としどころもないから、終盤あと三話くらいだろうけど意外性も期待できないな。

正義のセ
これはライトなお仕事ドラマであり、伝統的なホームドラマだ。
そう割り切って観ていれば吉高由里子を観賞しているだけで十分楽しめる。後には何にも残らないけど。
「コウノドリ」「アンナチュラル」のようにゲストの魅力を引き出し、物語を高めてゆくような脚本演出はそんなに簡単なことじゃない。

半分、青い
だから、永野芽郁が魅力的に毎日テレビ画面を覆う朝ドラにどっぷりはまっている。
ヒロインが魅力的なドラマは何故か脇を支えるキャラクターも魅力的だ。
岐阜編のふくろう会の仲良しも東京編の登場人物たちも愛すべき人々だ。
一日15分でも月曜から土曜日まで6話、正味80分を25週間語ろうとすれば、ヒロインの友達や恋愛対象者だけではお茶を濁せない。親兄弟は当たり前だが職場の同僚上司、友達の友達、恋人連れ合いの家族や知人までありとあらゆる総動員体制だ。
実際の人生でそんなに沢山の奇特な出会いがあるわけじゃないけど、ドラマの中では安定と奇抜さが上手くブレンドしないと視聴者は飽きてしまう。
10~11話完結の恋愛ドラマで傑作を量産していた北川悦吏子が朝ドラを上手に転がしている。
1/3が終わろうとしている現在では、視聴率共々内容も上々の出来だと思う。