20年以上前に買った本なのだけど、読み出したらとまらなくなって1晩1~2話のペースで読みきってしまった。
内容は、他愛のない伝承文学。荒唐無稽な幻想の世界で、初期のグリム童話の雰囲気だ。
最近のこなれた短編とは違い突拍子のない展開などもあって、物語の出来としてはB級なのだろうけど、テレビもラジオもなく、夜の明かりすら乏しかったころ、暗がりの中で話して聞かせられた子供の気分になって読むと、人間が何を面白がるかという原点が浮かび上がってくる原始的な面白さ。
死と生の世界が隣り合っていた昔の欧州の暗がりを感じることができる本である。

内容は、他愛のない伝承文学。荒唐無稽な幻想の世界で、初期のグリム童話の雰囲気だ。
最近のこなれた短編とは違い突拍子のない展開などもあって、物語の出来としてはB級なのだろうけど、テレビもラジオもなく、夜の明かりすら乏しかったころ、暗がりの中で話して聞かせられた子供の気分になって読むと、人間が何を面白がるかという原点が浮かび上がってくる原始的な面白さ。
死と生の世界が隣り合っていた昔の欧州の暗がりを感じることができる本である。
