むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

多宝山2018初夏

2018年06月03日 | アウトドア

朝、仕事が入ったので巻町まで行きました。

9時に仕事が終わり、そそくさと多宝山へ。

気温が高い日でしたが、標高がそれなりにあるので頂上付近は空気が爽やかでした。

花情報

・ウマノアシガタ終盤

・ウラジロヨウラク頂上付近はまだ咲いています。

・アザミ、カラマツソウはこれから見ごろを迎えそう。

・トリアシショウマ、ウリノキ、ウツギの花が一部で開花はじめました。

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『海の仙人』絲山秋子(新潮文庫)

2018年06月03日 | 読書

この人の小説は、純文学に分類されるのだけど、現代社会に幽霊や神様が出てくる一風変わった世界観が面白い。

『海の仙人』ではファンタジーという神様が出てくる。

神様と言っても、ただ話を聞いてくれて見守るだけの存在。

その辺によくいる普通の神様だ

人は、孤独であることに気が付くと、そういう存在を必要とするのだろう。

宝くじで大金を当てた主人公は会社をやめ、敦賀に家を買い、毎日、海を眺めたり、釣りをしたりする仙人生活をしているなんて、この作者らしい設定だ。

そこにファンタジーと、二人の女性が現れ、結局、人との係わりが悲しみを運んでくることになる。

人は一人では生きられず、二人で生きるのが丁度よいが、三人いると不幸がはじまり、結局は一人になる……つまり、孤独に気が付いてしまうと言うことだ。

何も気にせずに、1日中、ずうっと海を見ていたい人なんかにお勧め。

良い時間を過ごせます。

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