大学生の友人4人を取り巻く青春ミステリー小説。
モラトリアム時代の中途半端な立場を思い起こさせるような少し甘酸っぱい感じが心地よいのです。
ミステリーの方は、子供の交通事故が、他殺か自殺か、真相は事故現場から行方不明になった犬が知っているというもの。
動物行動学の教授と大学生の主人公が謎を追います。
ソロモン王が持っていたと言われる動物と話ができる指輪をみつけることができるのでしょうか。
しかし、作者は、あくまでも科学の範疇から犬の意識を出すことをしないので、犬自身が雄弁に語ることは最後までないのでした。
そんなことより、四人のその後が気になるようなお話しなのは、やはり、ミステリーというより青春ものなのでしょう。
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