現代人は忙しい。現代人には時間が無い。
いいや、昔から時間が無い人はたくさんいたのです。
この本の著者ベネットは、20世紀の英国最大の作家と評される多作の人でした。夏目漱石と同じ年に産まれているので、そんなイメージでしょう。
彼が住むその時代のロンドンにも、忙しい中、自宅と職場を往復しながら、忙しく年を経ていく人たちが大勢いたのです。
何かをしたいのだが、する時間がない。仕事以外にするべきことがあるのだが、時間が出来たらしよう。
そんなことを考えていても、誰もが1日24時間ずつ与えられているので、その中でやりくりしていくしかないのです。
この本では、よりよく生きて、知的好奇心を満足させながら、成長していく楽しさ、また、それを実現する方法の提案が記されています。
時代が時代ですので、今の日本には合わない感じもしますが、むしろ、そこに読者の考える余地が産まれて、返って自分のものにしやすいのではないかと思います。
ここからは、持論ですが、生物は成長が止ると老化がはじまります。知的な好奇心を失わず、成長していけば、若々しく生きていられるのではないでしょうか。
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