淡々とした地方都市に暮らす40代独身女性の日常がつづられている話というと、読みたくないはずなのだが、この人の場合は違う。
堀江氏の書く文が気持ちがよい。
わたしは、あまり文のおもしろさとか味わいとか気にしない方で、文は伝えるべきことが伝わればそれで良いと言う感が方が強い。
だけど、この人の文は1文が長く一見、読みにくそうに見える。読んでみると、川の流れのようにサラサラ流れて、どこへ流されていくのだろうという期待感を持たされてしまう。
1文、1文がそんなだから、書いてあること自体が、どうでも良いことでも引き込まれてしまう。
文章と言うより文の達人だ。
新聞に連載された長編小説なので、約7ページごとに区切りがあり、そのたびに引きや山場(と言っても日常の範疇)があり、退屈しない構造になっている。小さな謎を追いかけていく辺りはエンターテインメントの手法なのだ。
そんなこんなで、純文学で地味に楽しみたいときには堀田氏の小説がおもしろい。
実? 花? 地味~な花らしい。
調べてみたら、ハナヒリノキでした。
有毒植物で、昔、乾燥させて粉末にしたものを便所の蛆殺しに使っていたそうです。
ハチは大丈夫なのだろうか?
ちなみにハナヒリとはクシャミのことで、粉末が花に入るとすごいクシャミが出るそうです。
見慣れないけど綺麗な花が咲いているな~。
花自体はオオイヌノフグリに酷似しているけど、草の部分はツユクサのようだし、花の付き方はアブラナ科のみたいだな~
とか思って調べてみたら、特定外来生物のオオカワヂシャというヤツでした。