

東北・関東大震災から2週間ほどが経過しました。
雑記という形でまとめてみます。

◆軍事訓練から被災地支援
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海軍は、九月十八日をもって、総数三万四千四百三十一人のおよぶ避難民輸送を打ち切ったが、これは帝国海軍八十年の歴史を通じて、平時の活動として最大のものであった。
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阿川弘之「軍艦長門の生涯」新潮文庫から
関東大震災の時の帝国海軍に負けじと、海上自衛隊も大勢の艦船を被災地支援へむけてフル稼働させています。
戦時に活躍するための組織訓練・技術は、こういう時にも大変役に立ちますね。
自衛隊の皆さんの活躍に敬意を表します。
「仕事の知識技術」ということに関係して考えてみると
たとえどんな分野に進もうが
そこで身につける知識・技術が本物であれば
かならず世の中の役に立つものだ。と思います。
最新の業界ではなく、一見、時代遅れのような知識・技術でも
そのことは言えるのではないかな?
そんな事例で紹介します。
◆磐越西線で復活したDD51の運転技術
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今回の地震で、JR東北線と各地の港が大きな被害を受けたため、福島県では、タンクローリー以外に燃料を運ぶ手段がなくなり、ガソリンや軽油の不足が深刻になっています。港や東北線の復旧のめどは立っていませんが、新潟県から福島県の郡山に至るJRの磐越西線が今月26日に復旧する見通しが立ち、このルートを使って郡山の燃料タンクにガソリンや軽油を届けることができるようになりました。
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2011.3.23NHKニュースサイト記事から
磐越西線には非電化区間があることから電気機関車が使えず、この輸送業務では数十年ぶりにDD51ディーゼル機関車を使用することになったようです。
今朝(3.27)のNHKニュースでは古いディーゼル機関車を再点検し、ベテラン運転士が往年の運転技術を使って燃料を福島へ輸送する様子の密着取材が放送されていました。
磐越西線は観光用C57蒸気機関車が走る風光明媚な路線でした。
その路線に、今ではDD51ディーゼルが被災地支援の物資輸送をすることで
「往年の運転技術で貢献して活躍する姿」が見られます。
◆仕事の技術で学んだことは、すべて無駄にならない(職業観・勤労観)
就活ポインターとして就活生に向けて書いている内容で
「職業観・勤労観の醸成」というメッセージはいつでもくり返し
伝えたい部分です。
就活が具体的になっていくと
目先の就活内定でしか、ものを考えられなくなっていきがちですが
基本は忘れないようにして欲しいと思います。
学生の職業選択の間口は広いです。
悩みの大半は、自分に合うか合わないかのマッチングでしょう。
一定の個性・興味の範囲で選択していくことは大切ですが
実際の7割は「どんな分野・業界であってもかまわないのだ」
そこで身につける知識・技術を高めることで
かならず、いつかは世の中の役にたつ。
自分のために、人のために、世の中のために。
それが仕事の本質でもあると、私は思います。
★★
帝国海軍から海上自衛隊
日本国有鉄道からJR
時代が変わって、知識・技術が変わっても
仕事はかならず、いつかは世の中の役に立つ。
雑記として
★★
