フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

八十八夜

2017-05-02 07:18:02 | Weblog

夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る あれに見えるは茶摘みじゃないか 茜だすきにすげの笠。と歌われる八十八夜は今日だとのこと。昔の映画、東映時代劇の「清水の次郎長」には必ず1シーンこの茶摘み風景が入ってましたっけ。そういえば静岡は茶どころですからね。八十八夜には摘んだばかりの新茶でと思ってましたがこのところ忙しくしていますので新茶を摘む時間がなく今朝はルイボス茶を淹れました。別にうまくもないお茶ですけど朝飲むと体によさそうに感じます。なんかアフリカの大地というかゴビ砂漠の味というかそんな雰囲気でしょうかね。健康茶としては有名ですよね。何に良いかは知りませんけど。アフリカでは「あかねだすきにすげのかさ」というわけにはいかないだろうな。緑の茶畑に淡いベージュの笠、藍色の野良着、その背中に赤い襷。絵になりますね日本の風景。静岡茶には土佐茶が長い間ブレンド茶として使われてたんだよね。味が良かったからでしょう。いまでは土佐茶も独立して土佐茶のブランドで立ってますけどね。なんせ殿様が掛川から来たもんで静岡とは縁が深いんだよね。駿河と言えば今川義元。今川の時代もお茶を作っていたんでしょうかね。千利休ってもっと後かな。どっちみち庶民にはお茶は飲めなかったでしょうが。最近思うのですよ今川義元はどうして負けたかと。優れた武将だったことは間違いないらしいが生存説が出ないということは人気があまりなかったからでしょうかね。一方的に信長の視点での解釈ばかりでちょっと腑に落ちないところがありまして。まぁ脅す殺すが当たり前の時代だったからゆっくりと茶の一杯も啜れないことはわかりますけどね。八十八夜のころ今川義元は京に上ると全軍にふれを出し軍を進めてますからね。夏が来る前に京で号令をかけるという構想だったんでしょうかね。夢と夢とのぶつかり合い。どちらの夢が勝つかなんて夢にも思わなかったでしょうね。

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