フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

boxer

2021-02-22 08:48:39 | Weblog
今朝の高知新聞のトップはスーパーバンタム級新人王に輝いた福永宇宙(そら)君だった。

地元紙ならではのトップページだ。なんせ四国初の新人王だからね。黒潮ジムっていう丹下のオッサンがやってるような小さな名もないジムで「あしたのジョー」のように黙々と練習してきたんだ。都会と違ってボクシングやってる奴も少ないんだからスパークリングの相手にも事欠く始末。それでも基本を忠実に練習を重ねてきたんだろう。それに一発で相手を沈めるという右ストレートも持っていた。福永君の試合は西日本新人王の試合から見てるけど右ストレートの威力とバランスの取れたボクシングがちょっとそこいらのヤンチャなボクサーとは違うと感じていたから全日本の新人王はきっととれるだろうと思ってたが相手がハードパンチャーの難敵だったね。高知ではストリートビューなんか設置されてみんなで応援したらしいがオイラは正座して家でライブを見た。向こうは横浜の花形ジムの生え抜き。解説者が向こうの肩持つような発言ばかりするからちょっと苛ついたけど3R目からは勝利を確信した展開だった。福永は負けないボクシングに徹してたんだろうかKOを狙わず確実にポイントを積み重ねていった。相手もさすがに強かったがちょっと基本からずれていたような気がする。自分の何かに自信があったんだろうね。終わってみれば3-0という大差の判定勝ち。基本というのがいかに大事かというのが思い知らされた試合だった。「これまで何一つ努力をして成し遂げたものはなかった。今日から僕にはボクシングがあると胸張って言える」と福永君。いい言葉だねぇ。キミなら世界も夢じゃないよ。
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