みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

東山魁夷展 ~森の記憶?~

2005年08月22日 | 絵・写真・美術館
昨日、メナード美術館の東山魁夷(ひがしやまかいい)展に足を運ぶ。
静かに心落ち着く風景画の数々、けっこう、好きだ。
画伯の日本の美しい自然を愛でる穏やかな気持ちが伝わってくる。
山も木も、雲も霧も、月も雪も、皆、美しい。

個人的には先々週訪れた奥穂高岳を題材にしたもの、遠くノルウェーはハルダンゲル地方の風景画(ハルダンゲルバイオリン繋がり)などは、たいへん興味深い。またいい風景画は、写真のお手本にもなるので、山の写真の勉強にもなるんですね。
(他、音楽ネタとしては、モーツァルトやザルツブルグの雪の古城なども・・・)

そうそう、森の木々の絵を見ていて、あることに気づいた。
画伯の描く絵の深く淡くとらえどころのない木々の美しさは、オーケストラの深い響きに通じるということに。
倍音豊かなオーケストラの音の形をオシロスコープ?で見てみると、森の木々に通じる相似形が現れるのではないだろうか?

オーケストラの楽器のほとんどは、元を辿れば「森の木々」。
「木」に潜んでいた美の素が「形」や「音」になって現れてくる。
きっと、切り口(視覚か聴覚)が違うだけなのだ。と思ったりもする。(そらみみの仮説1)

そもそも木や森を美しいと感じるのは、森の中で進化してきた人間の遥かな記憶、遺伝子に刻まれた記憶が成せる業なのだろうか?

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日経新聞で盛んに広告が出てるせいか?こじんまりした美術館にしてはなかなかの人出でした。駐車場、苦労した。

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このあたりの美術館、近くに行くことがあれば、立ち寄りたい。

東山魁夷せとうち美術館
長野県信濃美術館・東山魁夷館

東山魁夷、お薦めです。
コメント
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