みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

月見豆は親戚

2005年08月25日 | 俳句・短歌
青青と 枝豆茹でて 一人かな
(東京都板橋区 鈴木敏子)

月見豆 うぶ毛に光 受け止めて
(近江八幡市 西川由紀子)

枝豆や 畦にかがみし 母のこと
(和泉市 保積山悟)

枝豆の 緑のちから 体内に
(和歌山県印南町 高橋信子)

夜叉舞や 舞い崩れては おらびつつ
(高柳重信)

8/24(水)NHK俳句より
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・「一人かな」の句。客観的に見てるだけで、寂しさを訴えるだけの句になってないのがいい。
・「月見豆」の句。「月見豆」という言葉、いいですね。「そらみみ」からすると「そら豆」は兄弟で「月見豆」は従兄弟かな?親近感が沸く。月光に輝く緑の枝豆のうぶげがとてもきれい。
・「畦」の句。ミレーの落穂拾いの絵を想像した。
・「緑のちから」の句。「緑のちから」という表現が好きだ。太くて、生命が詰まってそう。
・「夜叉舞」の句。「おらぶ」という言葉、初めて知った。「泣き叫ぶ」「大声でさけぶ」だそうです。舞の動きが見事に表現されてる。
コメント (2)
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