みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

ピアノの練習、冬本番

2005年11月03日 | ピアノレッスン
晴れの特異日なのに天気がすぐれず、うすら寒い一日。
引き続き、スケルツォ2番の練習、続行中。
このところ練習するごとに、なにがしかの進歩が感じられて、嬉しい。
第2主題は、1小節を1拍の感覚で弾く感覚がようやく掴めてきた。第2主題の初体験は5月だったろうか。もう半年!むむむ~。牛歩であるなぁ。
身をもって、技能とは、しばらく停滞していても、続けていると、ある時ふいっと、進むもの。

難関のコーダも、少しずつ手に馴染んできていて、なんとかなるかも?という明るい予感あり。

しかし、第1主題も、コーダも、フォルテシモのオンパレードで、ほとんどスポーツだなぁ。
暑くて半袖になりたくなる。(先週まで、冷房をつけてたっけ・・・)
一歩間違えると、突き指しそうだし・・・。

あと、冬に向けて、クリスマスソングを仕込むとしよう。(新曲1曲と、旧曲1曲)
ピアノは季節先取りの趣味(上手くないほど、先取りになる)。もう秋は終わり。冬本番だなぁ。
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博士の愛した数式

2005年11月02日 | 
記憶力を失った老天才数学博士と母子家庭親子(主人公と息子)の奇妙なふれあいの物語。
80分しか記憶の持たない障害のある博士の純粋さが、なんとも言えず、魅力的。
ストーリ自体、なかなかに心あたたまる良い話なのだけど、それに加えて、随所に出てくる美しき数学の話が、またなんとも魅力的なのだ。
完全数(約数の和と一致する数、28・・・。)、友愛数、双子素数、アルティン予想、オイラーの公式(πとiを掛け合わせた数でeを累乗し、1を足すと0になる。)、フェルマーの最終定理・・・。
音楽や絵は美しいのだけど、それに負けず劣らず数学の世界も美しいんだろうな。と思わせる物語だった。

数学の美しさ、神秘性ようなことは、少し前までは、考えたこともなかったのだけど、ある時、音楽と数学がピタゴラス音律によって密接に繋がっているのを知り、急に数の不思議さに目が開けたのだ。
 ・12の高さの音を組み合わせることで、人間の耳に美しいと感じる音楽が生まれること。
 ・ドミソのような和音が、人間の耳に美しいと感じられること。
どうしてそうなのか?明確な理由は謎で、大いなる神秘であるけれども、音楽を聴いた時に感じる心地よさや美しさは、疑いようのない事実。

音楽は心地よい。それならば、その音楽と表裏一体にある数学も美しそうだ。
「ドミソの和音が心地よい」と対になる数の理論も美しい。本書を読んで、やっぱりそうなんだと思う。

この雑記を書きつつ、ここを読んでいて、興味を引いたのは、終わりの方に出てくる未知の天体の異星人と人類の知性を比較できる学問は数学という話。
数学が宇宙共通の言語であるなら、案外、異星人にも音楽の楽しみは伝わるんじゃないか?

もう一つ、感想を付け加えるならば、本書に出てくる
 1-1=0
の数式を美しいと愛でる博士のエピソードを読んでいて、俳句の美しさに通じるものを感じる。ぎりぎりに言葉を削った俳句、簡単だけど含蓄深い1-1=0の数式、似ている。

「博士の愛した数式」お薦めの一冊です。

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