この日は私にとっては、人生で一番大きい思い出の日です。
平成1年「昭和天皇様の大喪の礼(お葬式)」でした。
今日のローカル紙(福井新聞)・朝日新聞には、一片の記事もない。
あの寒い日、私はあの葬場(新宿御苑)に、
一人の保守要員?関係者として参列していました。
その会場、間口30m・奥行き150mの「左・右握舎」のうち、
皇族・全世界の王様、国内では衆・参議院議長迄
の座す椅子の下、限られた場所(テント・壁なし)の足元を、
「電熱ヒーター(プラヒート)により、床温度を28度以上に上げる」
装置が入っていたのです。
この仕事の設計・施工を約1か月間、
工事の進展に伴い実施する仕事の担当者でした。
後ろ姿は当時の私。
この儀式が終わり、葬場は全部撤去、今は、持っていてはいけない?と
指示された写真・心の中の思い出だけが残っています。
国家的な歴史の一齣も、当事者以外は無関係になってしまっている
かもしれません。
「新型コロナ」も罹患した人以外は、
忘れ去る日が来るのでしょうか。