日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

時 雨

2008年12月02日 | 自然 季節
                
       
早朝ウオーキング、出かけるときは空模様を見る。雲の様子を見て「今朝は必要」と判断したら小さな傘をポッケとに入れて出発する。いつの間にか習慣になった。傘持参予報の確立は高いと自慢できる。

満天星空、とうぜん傘は持たない。少し冷たい風に冬だからと言い聞かす。錦帯橋あたりで突然降り始めた。頭上だけ雲がある。時雨だと思いいつものように歩き続けた。帰りまた時雨始めた。少し大粒で冷たい。いつもとはコースを変えた。

ずいぶん前に聞いた話。この季節、秋から冬にかけて晴れている空がにわかに曇り、ぽつりぽつりと雨が降ることがある。これが紅葉を助けていると。

時雨は木の上のほうだけ濡らして止む。根本まで雨は届かないまま晴れる。また降る、今度はざぁーと降る。こうした降り方が続くうちに草木は色ずきはじめる。時雨のたびに色づき、繰り返すうちにやがて木の梢から葉が散り始め、冬景色へ変わる。

辞書を引くと時雨にもいろいろ言い回しがある。朝の時雨と夕の時雨をを「朝時雨」「夕時雨」という。宵のそれを「小夜時雨」、「村時雨」はひとしきり強く降って通り過ぎる時雨、「片時雨」はひとところに降る時雨という。その年初めての時雨を「初時雨」、今年のそれはいつ通りすぎたのだろうか。

家に帰り着くころ満天の空に戻っていた。

(写真:この紅葉も時雨に濡れながら変わっていったのだろう)
コメント (2)
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