
陶芸教室の今年最後の作品は来年の干支の「丑」。干支で2番目。丑は「草木も眠る丑三つ時」という、今の午前1時から3時の間の時刻をさす時にも使われる。
作る途中では耳の無い象に見えたり河馬になったり、熊にも似ていたりと姿の七変化を楽しむ。と言いながら技の無さを寂しがりながら。角と耳をつけたところでようやく丑に似た。
素焼きした丑に釉薬と絵の具を使って模様を書き込む。優しい目に仕上げようとそれなりに集中した。そんな難産だった丑が出来上がった。離れてみれば丑に見える。色見本を見ながらした色付けもまずまずだ。
「変」な年もあと2週間。100年に1度という不況の中での師走、戸惑われ困られている方の様子が連日大きなニュースになっている。「変」だからと言って済まされることではない。
「牛に経文」はいくら説き聞かせても何の効果もな例えをいう。進みの遅い例えを「牛の歩み」という。世論を牛の経文とせず、牛の歩みでもいいからスピード感ある対応を願いたい。初めて作った丑を見ながら来る年のことを思う。
(写真:角があるから何とか丑といえる)