門松を作った、と言えば聞こえはいいが必要なパーツ作成の助手。
竹を見定めて切り倒す、竹の組合せとバランスを考えて一定の寸法に切る。その後が重要。竹の先端を同じ角度で斜めに切り落とす。目立てした竹鋸はシャァーシャァーといい音を出す。竹槍が完成する。
この竹槍を結わえるのが難問と思いきや、名人にかかれば番線で見事な結束、ずれも無く一体化されている。
葉牡丹は唯一の女性参加者自家製、某山林で見つけた松、梅に南天は竹林のそばで採取など、飾り物も整い最後の土台作り。これは秘ということで種明かしはなし。
持ち帰った部材でオリジナルな門松を作る。初めにこも撒きの土台を準備、何十年ぶりかにわら縄の感触を楽しんだ。樹脂製の紐と違いよく締まる。高さや左右を気にしながら数十分、完成。
出来上がって気付いた。大きな門を構えた家に建て替えなければ門松に辱をかかせる、そんなことを思いながら軒下に仮置きしている。
(写真:置き場所に悩んでいる門松)