3年ほど住まわれ、2カ月ほど前に東北地方へ転勤された岩国基地勤務の米国人一家。日頃は全く交わりがなく引っ越しされる時に初めて言葉を交わした。続いて入居がなく空いていた。昼間はそれほどでもないが、日が暮れるとやはり物寂しい感じで見ていたが、先日、大型の運送車が止まり荷物の搬入がありほっとしていた。
それから2,3日過ぎて玄関のチャイムが鳴る。応対に出るとマスク着用の若い二人ずれの外国の人が立っている。女性の方が「こちらに引っ越してきました。宜しくお願いします」と、越してきた家を指しながら、外国人らしい日本語で話し、お辞儀、そして1枚の紙を差し出した。綺麗な紅葉の写真を添えた日本文が載っている。
それには「妻と2人で引っ越してきました。岩国基地に軍属民間人として勤務して、市内には4年前から住んでいる。日本の生活習慣に関しては多少の理解をしているつもりだが、ご迷惑をお掛けすることもあるかと存じますが、妻も私もこちらでの生活を非常に楽しみにしています。どうぞよろしくお願いしま」、二人の名前を記した、こんな内容だった。
読み終わって「よくわかりました。仲良くやりましょう」と挨拶をした。「日本語が上手でないので」あいさつ文にしたと奥さんの話し。「チョコレートですが」と「GODIVA」の包をだされた。多少の理解をしているという日本の習慣を実践され、驚き戸惑いながら受け取った。いい感じの30代くらいの隣人、出会えば言葉が交わせそうだ。しかし、3年したら戻ってきます、と関東地区へ転勤した家主はいつ戻ってこれるのだろうか。