世界陸上選手権、民放では大々的に放送している。各紙もそれなりに日本選手の活躍、入賞以上でメダル獲得については人となりも含めて紹介される。予選敗退となったが女子リレー第2走者として当市出身の君嶋愛梨沙(きみしまありさ)選手が出場した。
君嶋選手は陸上を目指す市内子どもたちの指導をしており、出場の中継を見ながら子どもたちは懸命に応援したと地元紙に載っていた。君嶋選手は岩国市生まれで中学校入学後に陸上を始めた。2年の時200㍍で24秒36の中学記録を作っている。陸上の栄高に、日本選手権で4×100㍍で3位入賞している。
日体大へ進学。足腰の強靭さを買われ一時ボブスレーでデビュー、FIBT選手権女子2人乗りで7位の実績もある。短距離でも実績を積んだ。関東インカレで100㍍走と4×100㍍で2冠、大学選手権では同種目で3位となっている。そして今年6月、日本選手権女子100㍍走で11秒36で初優勝し、世界選手権へ繋がった。中学時代から期待していた選手、さらなる成長を願っている。
陸上ほど大きく扱われたいないようだが、当市の高校を卒業して世界のフェンシング界で活躍しているのが加納虹輝。2020年東京オリンピックフェンシング男子エペ団体に、山田優、宇山賢、見延和靖と出場し、金メダルを獲得、同年11月に紫綬褒章を受章した。開催中の2022年フェンシング世界選手権大会に男子エペの個人と団体に出場、団体は日本初の銅メダル、個人戦では優勝した見延に準決勝で敗れたが、健闘した。この二選手の垂れ幕が輝いて見えた。
(今日の575) ゆかりある郷土の選手誇りなり