私は特技だ、趣味だと声高らかに自慢できるものがない。いつも自然のままでいる。それでも寝つきと寝起きの良さには自信がある。「寝つきは眠りにつくこと、寝起きは目覚めて起き出る時(広辞苑)」とある。子供のころからその性質はあったが、それがより磨かれたのは高校を卒業し社会に出てからと思っている。
社会へ出て会社勤めをした。その初めは三交代勤務で朝・夕・夜の勤務体制だった。健康で働くには睡眠の確保が重要、職場の先輩から教わった。「今は寝るとき」と自分に言い聞かせ横になれば、それは時と場所を選ばなくても寝れるようになった。そんなことで、交替勤務を卒業してからも寝不足はない。朝起きれなくて、という言葉を聞くと鍛錬不足だと感じる。
カーテンを開けると朝顔が咲いている。眠気覚ましにはい恰好の夏の朝の光景、これは私も経験している。そんな朝顔の寝姿はいかがかと覗いてみた。時間は午前5時少し前、日の出直前になる。朝顔はまだ開いていないが、黙って寝起きの準備をしている姿に見える。誰も寝姿や寝起きは見られたくないと聞くが、自然は確実に準備をしている。
そんな朝顔、6時の時報のころには大方が朝顔の姿にかわり、カーテンが開くのを待っている。そんな朝顔は夜の時間が9時間から10時間無いと花芽が付かないという。しっかり眠る時間を与えないと咲いてくれない。人も同じ、暑さ対策にエアコンの使用ばかり言われるが睡眠も欠かせない要件だ。良い眠りを確保しよう。
(今日の575) この季節侮るなかれ睡眠を