
秋を謳歌する花々が紙面や画面を飾り、何かホットさせてくれる。
陶芸教室の世話役さんから「カメラ持参で参加のこと」というメールが届いた。教室までの道なりに咲くコスモスを撮るという。
山道を上りはじめたバスが8号目あたりのカーブにさしかかったら窓越しに見え始めた。どなたが手入れされるのかコスモス畑は色とりどりに咲いている。
撮影のため途中下車。きれいな咲き具合に感嘆しながら、しばらくのあいだ憂き世を離れてシャッターを押す。もういいでしょう、の合図で再び車中に。
しばらく上ると幾本かの紅葉の進んだ花水木が見える。こちらもきれい。ある方が「まあきれい」すかさず「それはきれいな心だから言える」と隣席の人。「嬉しい、ありがとう」と先の人は素直に笑顔をかえす。
コスモスと花水木、きれいな心だから「綺麗」と感じたのか、花の力が「綺麗」と感じさせたのか、どちらだろう。
創作のテーマは「お皿」。花を愛でたからだろうか「花柄」の紋様を使った方が多く、作品の出来栄えを引き立てている。自然を素直に受け入れそれを生かす皆さんは「きれいな心」の人なのだ。
(写真:来年に向けて準備する花水木)