アイドルの日常を淡々と描いたアニメ映画(ナッキー)
映画「アイドルマスター」を見てきました。
HPをリンク、正式には、「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」
1月に見たアイドルを主人公にした映画
Wake Up, Girls! 七人のアイドル、アニメ映画(ナッキー)が、ドラマあり、波乱あり、挫折あり、試練あり、それを乗り越える努力あり、逆転ありと、「あまちゃん」的なアニメ映画だったのに対して、
「アイドルマスター」は、ドラマティックな展開のない、アイドルの日々を淡々と描いたアニメ映画。
アイドリアンの私は、描かれているディーテールに感心しながら楽しんだが、アニメファンでも、アイドルファンでもない、一般人が楽しむことができるのかと不安になるくらい、平凡なストーリーでした。
もちろん映画なので、アイドルグループの日常に起伏はある。
映画の中では、例えば、
合宿でアリーナコンサートのレッスンを重ねるメンバー
バックダンサーを務める新人メンバーがなかなかダンスを習得できない葛藤
バックダンサーの(下手な)レベルに合わせて、アイドルのダンスを変えようか、このまま行こうかと悩むリーダー。見守るプロデューサー。
脱落してレッスンを欠席するバックダンサー。「アイドルをあきらめる」とのメールを読んで心配するリーダー。
こんな程度のストーリー。平凡。
ケイタイ小説が、突然恋に落ちて、レイプされて、妊娠して、恋人が病気で死んでとジェットコースターのような展開なのに対して、
文豪の小説、例えば夏目漱石は、淡々とした日常生活を描いている。
「こころ」は最後に先生が自殺するが、それまでは淡々とした先生と主人公の会話であるという意味の日常生活。
「事実は小説よりは奇なり」とは、フィクションはうんと奇妙なお話を描いていることが前提となっているが、
現実のアイドルグループの奇妙で、驚きの連続を、私たちは体験している。
AKB48がケイタイ小説なら、映画アイドルマスターは夏目漱石の小説のようでした。
AKB48だけではありません。
アリス十番は、毎日ファンの人気投票をメンバーに公表するという過酷な日々ですし、
名前は忘れましたが赤羽のローカルアイドルは、目標の体重を超えてしまうと、ペナルティとして、運営ブログに、アイドルの本名(=芸名が本名との前提)、目標体重、現在の体重が公表されている。
このような奇妙・驚嘆は、映画アイドルマスターにはありませんでした。
アイドルがお客さんの前で、茫然自失、泣き崩れるような場面は、ありません。
この映画は、1月25日からすでに、6週間公開されていて、現在46都道府県、東京3、神奈川3つの映画館で上映中。
こんな平凡なストーリーなアイドルを主人公とするアニメ映画が、長く広く公開されているということは、見る観客が多いということで、私のようなマニアでなくても、普通の日本人に受け入れられているのかと思うと、アイドル文化がここまで浸透しているのかと、感慨深い。
アニメの映像もきれい。というかリアル。
風景、例えば遠景にうつる山、石段の道、アリーナのステージなど、アニメではなく実写なのかと勘違いしてしまった。
ここ数年AKB48のCDも買わなくなり、曲はライブでしか聴かない生活ですが、この映画は、劇中歌を歌うアニメの中のアイドルが登場し、映画で新しい曲を聴くという楽しみも。
モーニング娘。が出現する数年間、声優アイドルのCDを聴いていて、その中にはアニメの挿入歌もあり、
現実のアイドルが、世の中に媚びて、アイドルらしい曲より、売るために(アイドルらしくない)曲を歌っているのに対して、声優の曲は、懐メロアイドルのようだと気に入っていました。
モーニング娘。は好きでしたが、曲は売るための曲が多かった。
AKB48を初めて聴いたときに、なんとレトロで、アイドルらしい素敵な曲だと、繰り返して聴いていたことを思い出す。
アニメの中に、アイドルの本質がありました。ナッキー
資料;アイドルマスター
ゲームは一度もやったことがありません。
アニメ(テレビ)は一度も見たことがありません。
DVD(声優のコンサートは見たことがあります。)記事をリンク
アイドルマスター (THE iDOLM@STER)
以前シアターのMCで、柏木由紀と指原莉乃が楽しんでいると言っていたゲーム。
私自身は、このゲームをやったことはありませんが、攻略本を買って、アイドルマスターで類型化された(パターン化された)アイドルと、現実のアイドルAKB48の比較をしてみようと思ったことがあります。攻略本を立ち読みした結果、ゲームそのものをやらないと目的は達成できないと悟り断念しました。
アイドルマスターDVDを見ながら、これは「AKB48を初めて見たとしたら」のシミュレーションだなあと思いました。では、アイドル初心者がAKB48を初めて見るとどういうことが起こりうるか。
1. メンバーがよく分からない。
2. AKB48の全体曲は、練習に時間をかけている。そこが、見せ所。
3. 歌っているメンバーがよく分からないから、曲を中心に鑑賞する。
一番好きになった曲「ショッキングな彼」 歌詞が、「狼なんか怖くない」(石野真子)「狼とプライド」SKE48の路線。
「ショッキングな彼」曲のみ
アイドルの本質はまず曲にあり、次に衣装と振り付けがあればよいという仮説(ナッキー)
youtube アニメ名場面集代表曲が3曲という構成
youtube 声優によるコンサート 映画のステージングと現実のコンサートと同じでした。観客の数すざまじく、アイドルよりアニメに集客力ありなのだと。
声優の名前、アイドルの名前。
THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!
劇場公開日 2014年1月25日
プレイヤーがプロデューサーとなってアイドルを育成する人気ゲームをアニメーション化し、2011年にテレビ放送された「アイドルマスター」の劇場版。脚本を新たに書き下ろした劇場版オリジナルストーリーで、芸能事務所765プロダクションに所属し、新米プロデューサーとともにトップアイドルを目指す少女たちが、アリーナライブに向けて合宿に励む日々を描く。監督・キャラクターデザイン・総作画監督の錦織敦史、脚本の高橋龍也、アニメーション制作のA-1 Picturesをはじめ、メインスタッフ、キャストともテレビシリーズから続投。
キャスト・・・・アニメの中のアイドル名
中村繪里子・・・天海春香
長谷川明子・・・星井美希
今井麻美・・・・如月千早
仁後真耶子・・・高槻やよい
浅倉杏美・・・・萩原雪歩
平田宏美・・・・菊地真
下田麻美双海亜美/双海真美
釘宮理恵・・・・水瀬伊織
たかはし智秋・・三浦あずさ
原由実・・・・・四条貴音
沼倉愛美・・・・我那覇響
若林直美・・・・秋月律子
滝田樹里・・・・音無小鳥