『桜の木になろう』のカップリング曲『偶然の十字路』は、片思いの彼女の通学路で偶然を装って会えるように毎朝努力する男子の歌である。
この状況は、思いを寄せる彼と偶然出会えるように願う女子の歌である『柊の通学路』(渡り廊下走り隊)のそっくり裏返しである。同じ状況を彼と彼女の両方の視点から歌った2曲と言っていいと思う。
その証拠に、2曲とも「偶然」「十字路」「自転車」というキーワードを揃って使っている。
厳密に言えば、『偶然の十字路』では二人とも自転車通学なのに対し、『柊の通学路』では彼女の方は徒歩通学である点が異なっている。これについては、クリスマスの頃は徒歩通学だった彼女も、春になったので自転車通学に変えたという解釈も成り立つ。偶然会えたら一緒に通学できるように、彼と同じ自転車にしたとも取れる。
どちらも自分だけが片思いだと思っていて、偶然会えることを願って、時間を合わせて通学している。相手も同じことを思っていると知らずに。そう想像すると、微笑ましい。
2曲とも好きだし、特に『柊の通学路』はしみじみした名曲だと思うが、2曲セットで考えるとまた別の味わいがある。
意図的にこの2曲を近い時期に発表したのも、この構図に気付いてほしいからなのだと思う。
その意味では、『偶然の十字路』のPVはいただけない。登場する男の子3人組は、熱演してはいるのだが、あまりにマンガチックで、『柊の通学路』の彼のイメージにはどうしても合致しない。まあ、曲とPVは別物と考えよう。
『柊の通学路』の歌詞で「初恋は柊に似ている」という部分がある。どこが似ているのだろうか。
歌詞は「白い花 恥じらい風に揺れて」と続く。初恋を白く控え目な花になぞらえているのだろうか。
私は、柊と言うと、花よりも、クリスマスのリースなどに使うギザギザの葉っぱを思い浮かべる。初恋の、胸がチクチク痛い感じを言っていると解釈している。
この状況は、思いを寄せる彼と偶然出会えるように願う女子の歌である『柊の通学路』(渡り廊下走り隊)のそっくり裏返しである。同じ状況を彼と彼女の両方の視点から歌った2曲と言っていいと思う。
その証拠に、2曲とも「偶然」「十字路」「自転車」というキーワードを揃って使っている。
厳密に言えば、『偶然の十字路』では二人とも自転車通学なのに対し、『柊の通学路』では彼女の方は徒歩通学である点が異なっている。これについては、クリスマスの頃は徒歩通学だった彼女も、春になったので自転車通学に変えたという解釈も成り立つ。偶然会えたら一緒に通学できるように、彼と同じ自転車にしたとも取れる。
どちらも自分だけが片思いだと思っていて、偶然会えることを願って、時間を合わせて通学している。相手も同じことを思っていると知らずに。そう想像すると、微笑ましい。
2曲とも好きだし、特に『柊の通学路』はしみじみした名曲だと思うが、2曲セットで考えるとまた別の味わいがある。
意図的にこの2曲を近い時期に発表したのも、この構図に気付いてほしいからなのだと思う。
その意味では、『偶然の十字路』のPVはいただけない。登場する男の子3人組は、熱演してはいるのだが、あまりにマンガチックで、『柊の通学路』の彼のイメージにはどうしても合致しない。まあ、曲とPVは別物と考えよう。
『柊の通学路』の歌詞で「初恋は柊に似ている」という部分がある。どこが似ているのだろうか。
歌詞は「白い花 恥じらい風に揺れて」と続く。初恋を白く控え目な花になぞらえているのだろうか。
私は、柊と言うと、花よりも、クリスマスのリースなどに使うギザギザの葉っぱを思い浮かべる。初恋の、胸がチクチク痛い感じを言っていると解釈している。
明らかに似せてますよね。
最後については
柊の花はひっそりと咲いていて、誰にも気づかれない
片思いの気持ちも、相手には気づかれずにひっそり恋をしている
という風に解釈しました。