空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

逃亡者に熱い銃弾を:スリランカ

2009-02-19 19:59:37 | Newsメモ
BBC Tamil Tigers 'target civilians' 16 February 2009

 国連が言うには,タミルタイガースが戦闘地域から逃亡しようとする民衆を積極的に阻止しているとの情報を得たとのこと。銃撃して逃亡を阻止,場合によってはそのまま死ぬにまかされる様子。そうした被害者の数が上昇しつつある模様。

 国軍は,タミルタイガースが民間人を人間の楯として使用していると非難し,他方タミルタイガースは,民間人は自発的にタミルタイガースの庇護下にいるのだと主張したわけですが―タミルタイガースは,民間人が「自発的に残留する」気になるよう,少なくとも(一応)間接的ながら効果的な手法を用いていたというわけです。

 そーしたわけで,タミルタイガースは従前,『スリランカ軍の砲火は民間人を殺害している』と主張してきたわけですが,そうした主張は,それ自体完全に正しいであろうことが推測されましょう―スリランカ軍の否認にも関わらず。なぜって,わざわざ足手纏いのはずの民間人の逃亡を敢えて阻止するのは,そうした民間人に「有効な活用法」があるからであろうから。

 別に積極的に楯になってもらわなくとも,「自発的にタミルタイガース兵に保護を求め」てくれればそれで済みますからねー。迫撃砲か何かで死んでくれれば,政府を非難するタネになるわけでー。The Tigers have said they will not do so until they have a "guarantee of living with freedom and dignity and sovereignty"だそうですが,まー不幸にして「政府軍によって殺害された」人たちは,人間が本来的に分け持つべきと考えられるところの自由や尊厳を認められなかったとゆーことですか―国によっても,そして彼らのために戦うと称する同胞たちによっても。

 …なんか最近,変に嫌味っぽいな,私。

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