中国：売春の罰としての強制労働を止める

　国際的批判に応じたものだろうか、まあ一部であれ、あるよりないほうが、止めないより止めたほうがよいものではないか。ポジティブな変化と評価したい。

「Shen Tingting, director of Asia Catalyst, said the move to abolish forced labour detention centres is positive but only a small step towards safeguarding the rights of sex workers.」

　僅かな一歩であろうと、ともあれポジティブではあろう、と。

BBC China ends forced labour for sex workers China ends forced labour for sex workers

「Past detainees claim they were forced to work making toys and household goods」

　売春は犯罪、まあそれは個々の判断だろう。大手をふってするのもどうもどうかと思う。取り締まり、なるほどそれも道理のうちだろう。しかし捕えて「再教育」を理由に強制労働をとなると、その教育内容の是非が問われることになろう。単に安価な単純労働力として搾取するに過ぎなくなってないか？と。

「China is to end a punishment system for prostitution that allowed police to hold sex workers and their clients in custody for up to two years at so-called education centres.」

　12月29日をもってこの制度を取りやめると。

「The detention system will come to an end on 29 December. Those still in custody will be released, according to Xinhua, China's state media.」

　調査によれば

「The report included interviews with 30 female sex workers from two cities.

It claimed detainees were unable to learn new skills during detention that could help them after their release. The report added that the detainees typically undertake manual labour.」

　…出所後に役に立たない技能を身につけさせる技能訓練って意味あるの？というわけだ。
　でまあ、さて、実社会で役に立つ・カネがかなり儲かる技能って、昨今ではちょっと長期の訓練を要するものと思われ―そんな技能を身につけさせるにはかなり費用が必要だろうし、そんな教育費まで支出するほどカネがあまりある政府も、うんまあ、といったところだろうし（※政策的にカネを回すのがよいようにも思うが、まあなかなか出来ないよねえ）、結果、もとのもくあみにならざるをえない…。

　諸種の問題を社会に突きつけてる話題かなと思う。

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藤子F先生は「女性上位時代においては売春した女性が、同じ女性から糾弾される」社会を描いているが……これが1976年の作品というのが恐ろしい pic.twitter.com/IhxZqP3ia2

— 浜栗之助@カクヨム (@maybe_moonlight) 2019年12月28日