空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

買うかもしれない本リスト:モンペ

2008-09-19 19:16:41 | 本・論文・研究メモ
 ええまあ昨日ちょいと某書を立ち読みしたりして,その本のことメモしておこうとか思って調べたら実例が出てきたりして:

『働くモノニュース』モンスターペアレントの相手してたけど何か質問ある?

嶋崎 政男 「学校崩壊と理不尽クレーム」(集英社新書 455E) (集英社新書 455E) (新書)
嶋崎 政男「“困った親”への対応―こんなとき、どうする?」

多賀 幹子「親たちの暴走 日米英のモンスターペアレント」(朝日新書 99) (新書)

 まぁ昔からいたものではありましょうが。

 某先輩の話,国際武道大(だっけか)を出て体育教師をしてたが,場所によってはやりにくくてかなわんと。

 つまり(高偏差値某私大)辺りの附属で先生してたら,『へー××大? おれら○○生なんですけどこの意味分かる? 10年後にはアンタおれらの部下なんすけどー』みたいな態度とられたりとか,親からは『私○○大卒なんだけど,なんでこんな低偏差値大の人間を先生あつかいしなきゃいけないのかしらー』な態度とられたりとか言われたりとか。

 …まぁ人間,品格とかゆーものは必要だよなと思う私は体育会系経由の文化系人間。

諏訪 耕一「教師のためのモンスターペアレント対応55」 (単行本)

 あまり「対応」に寄ると,本来の教育活動に支障をきたす恐れも無きにしもあらずな気はせんでもない。

 私は個人的には,『押す』のは好きではないのでして。でも『押す』と,目先の個人的利益は確保されたりするのですよね。いや曖昧な言い方で申し訳ないが。
 モンペの話もそんなようなもので,そのように呼ばれる所の人々は,(周囲の見るところの)無理を押して個人的利得を得ようとするわけだ。しかし結局,それは,全体的には個々の行為のコストを高くしてしまう結果になりがち,じゃないかなと思うのだ。

 いやほら。アデン湾で海賊すれば,当の海賊達にはわりとがぽがぽお金が儲かりますが,社会全体としてはよりコストを要することになるのですよね。各国が軍艦を出さなきゃいけなくなったり。
 でも,そのコストは,海賊達自身は払うことが無い。
 しかも,その海域は貿易するなら必ず通らざるを得ない場所だ(アフリカを大回りしたいなら止めないが,コストは跳ね上がるね)。

 例えば所謂モンペもそんなもので,彼ら自身は大したコストを負担することなしに,システムに自己の意志を強要する。周囲にどれだけのコスト負担を要求することになるのかは,彼らの考慮に必ずしもない。

 勿論,あるいは,その行為は寧ろ正義なのかもしれない。海賊に喩えるのは不適切なのかもしれないが―不当にもモンスターペアレントと呼ばれることになった者もあろうが―その評価は,彼ら/彼らの子供/社会にとって,その行為が何ものであったのかと言う点でなされようか。

 まぁソマリアの海賊行為だって,『大国のエゴによる内政/軍事介入に抵抗すべく止むを得ず諸大国(及びそれら所属の企業)所有の船舶を攻撃,以って民族自立・祖国回復に資するものである』と擁護する人もいるかもしれない。

 実際に何ヶ月も抑留されてしにそーな目にあうのはフィリピン人とかインドネシア人とかの船員さんだが。
 そーするとまぁ基本的なパターンだが,船員のような困難な仕事を経済的に弱体な国の国民に押し付けて危険にさらして云々という意見がでそうだが,いや普段は危険は無いんだよ海賊連中が大人しくしてる限りは
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