そーいえばインド洋給油活動の延長だのなんだのが話題になってるのかな(挨拶)。なんか今月21日ですか,ソマリア沖で一日の内に3隻も海賊被害が発生し,流石に日本でも報道があったようです(地元紙しか見てないので詳しくは知らない)。今日,偶々ちょいとblog検索を掛けてみたら,典型的かつ定型的な陰謀論を展開している方がいらしてちょっと頭痛が:
みやっちblog 又この時期にタンカーが海賊に襲われたとか (8月22日)
「又」というのは,つまり「ゴールデン・ノリ」の件を念頭においているのですね。「シーレーン防衛の口実となるような事件が都合のいいときにおきるんですね」(青字は引用)とおっしゃいますが,実は最近2度目だったりするのですよね,日本の会社所有の船が被害に遭ったのは(「7月20日,ステラマリス号事件」)。ちなみにこのステラマリスの時は,朝日しか報道してなかったかと記憶(Google記事検索による)。実は常に起こっているのですよ,ソマリア沖の海賊被害って。
ゴールデン・ノリの時は,確かにあまりにタイミングがよすぎた。でも今回はどうかなぁ。むしろ,偶々給油問題を論じているときに起こったから,報道されたんではないかな,タイミング的に。
「前回海賊事件が報道された時にもインド洋沖に集結している部隊が海賊を捕まえたという話はなかった」については,…米海軍の駆逐艦が追跡し,ドイツ駆逐艦が加勢してプントランドに追いつめ,遂には船の解放を勝ち取ったのではなかったかなー…(「ゴールデン・ノリ」解放;ユースフ大統領,退院―ソマリア)。「しかし、日本の企業の安全のためにアメリカの軍隊が動くはずも無い」については,ありがたいことに,「ゴールデン・ノリ」事件の際は米独二カ国の駆逐艦が日本の私企業所有の船を助けるために動いてくれたわけで。まぁついさっきまで給油活動してくれた同僚の持ち物ですからねぇ。
まぁ,アメリカが日本の都合のために大規模に陸上兵力を動かすだろうか!?と聞かれれば,基本的にNoですが。
また別方向で語る方もいらっしゃる様子で―こちらは陰謀論ではない※―:
非国民通信 なお日本人と見られる乗組員は……
「むしろ、こうした被害を防げなかったことで給油活動の無意味さが明らかになったと見ることも可能ですが、一面からしか物事を見ないのが自民党流でもあります」(以下緑字引用)というがはいそうですか毎日毎日交通事故は絶えず毎日毎日窃盗引ったくりは絶えず(以下略)であるからには警察なんて無駄なわけですねそーですかー。
じゃあアナタのところのコメント・トラックバック承認制なんて,変な人や変な広告等に対する『防衛策』も無駄以外の何物でもないのですね? 不愉快な広告等々が来るのを,完全には防げはしないでしょう?
「そもそも自ら「副次的な効果」と言明しているように、給油活動は海賊対策を意図しているものではない」,まあそうだと思いますけど(それは主任務じゃない),「あくまで日米同盟における日本の立場をアピールすること」も副次的効果なんでないかな。対テロ戦争に加わり,テロ抑圧を行うのが本義であって,日米同盟における日本の立場を表明するのは,その結果なり,動機のひとつなりに過ぎないんでは?
というわけでかるーくgoo blogを検索して,今回の「アイリーン」号関係で長文書いてるようで見かけたのが上掲2件。折角のタイミングであるらしいのですが,それにも関わらず,熱論も陰謀論も花盛らない模様。つまりそれだけソマリア近辺,アフリカ事情は日本人にとって縁遠い話題だという,まぁそんなお話。
ちょっと練りこみが必要かなと思った過去の例:「『赤旗』紙「ソマリア攻撃加担か テロ特措法 給油の米艦隊出動」を巡って」を思い出したり。
まーたまにはトラックバック送ってみますか。これだけ引用もしたことですし,批判文にもなったことですし。
※追記。先方のブックマークを見たところ,幾つか納得するところがありました,ああその筋の方向かと。どうもそっち系統とは相性が悪いな,私。
みやっちblog 又この時期にタンカーが海賊に襲われたとか (8月22日)
「又」というのは,つまり「ゴールデン・ノリ」の件を念頭においているのですね。「シーレーン防衛の口実となるような事件が都合のいいときにおきるんですね」(青字は引用)とおっしゃいますが,実は最近2度目だったりするのですよね,日本の会社所有の船が被害に遭ったのは(「7月20日,ステラマリス号事件」)。ちなみにこのステラマリスの時は,朝日しか報道してなかったかと記憶(Google記事検索による)。実は常に起こっているのですよ,ソマリア沖の海賊被害って。
ゴールデン・ノリの時は,確かにあまりにタイミングがよすぎた。でも今回はどうかなぁ。むしろ,偶々給油問題を論じているときに起こったから,報道されたんではないかな,タイミング的に。
「前回海賊事件が報道された時にもインド洋沖に集結している部隊が海賊を捕まえたという話はなかった」については,…米海軍の駆逐艦が追跡し,ドイツ駆逐艦が加勢してプントランドに追いつめ,遂には船の解放を勝ち取ったのではなかったかなー…(「ゴールデン・ノリ」解放;ユースフ大統領,退院―ソマリア)。「しかし、日本の企業の安全のためにアメリカの軍隊が動くはずも無い」については,ありがたいことに,「ゴールデン・ノリ」事件の際は米独二カ国の駆逐艦が日本の私企業所有の船を助けるために動いてくれたわけで。まぁついさっきまで給油活動してくれた同僚の持ち物ですからねぇ。
まぁ,アメリカが日本の都合のために大規模に陸上兵力を動かすだろうか!?と聞かれれば,基本的にNoですが。
また別方向で語る方もいらっしゃる様子で―こちらは陰謀論ではない※―:
非国民通信 なお日本人と見られる乗組員は……
「むしろ、こうした被害を防げなかったことで給油活動の無意味さが明らかになったと見ることも可能ですが、一面からしか物事を見ないのが自民党流でもあります」(以下緑字引用)というがはいそうですか毎日毎日交通事故は絶えず毎日毎日窃盗引ったくりは絶えず(以下略)であるからには警察なんて無駄なわけですねそーですかー。
じゃあアナタのところのコメント・トラックバック承認制なんて,変な人や変な広告等に対する『防衛策』も無駄以外の何物でもないのですね? 不愉快な広告等々が来るのを,完全には防げはしないでしょう?
「そもそも自ら「副次的な効果」と言明しているように、給油活動は海賊対策を意図しているものではない」,まあそうだと思いますけど(それは主任務じゃない),「あくまで日米同盟における日本の立場をアピールすること」も副次的効果なんでないかな。対テロ戦争に加わり,テロ抑圧を行うのが本義であって,日米同盟における日本の立場を表明するのは,その結果なり,動機のひとつなりに過ぎないんでは?
というわけでかるーくgoo blogを検索して,今回の「アイリーン」号関係で長文書いてるようで見かけたのが上掲2件。折角のタイミングであるらしいのですが,それにも関わらず,熱論も陰謀論も花盛らない模様。つまりそれだけソマリア近辺,アフリカ事情は日本人にとって縁遠い話題だという,まぁそんなお話。
ちょっと練りこみが必要かなと思った過去の例:「『赤旗』紙「ソマリア攻撃加担か テロ特措法 給油の米艦隊出動」を巡って」を思い出したり。
まーたまにはトラックバック送ってみますか。これだけ引用もしたことですし,批判文にもなったことですし。
※追記。先方のブックマークを見たところ,幾つか納得するところがありました,ああその筋の方向かと。どうもそっち系統とは相性が悪いな,私。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AD%E5%AF%BE%E7%AD%96%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%8E%AA%E7%BD%AE%E6%B3%95
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AD%E5%AF%BE%E7%AD%96%E6%B5%B7%E4%B8%8A%E9%98%BB%E6%AD%A2%E6%B4%BB%E5%8B%95%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E8%A3%9C%E7%B5%A6%E6%94%AF%E6%8F%B4%E6%B4%BB%E5%8B%95%E3%81%AE%E5%AE%9F%E6%96%BD%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%8E%AA%E7%BD%AE%E6%B3%95
一応,対テロ戦争の後方支援が謳われているわけで,これを「同盟をアピールするため」とかいうのは,それは価値評価の方に関わるなーとか思ったり。
http://blog.goo.ne.jp/neetpf/e/16640f52a03a648405ec4369f2924c6d
以下引用:「たぶん、恒常的に起きている事件をこの時期だから流すように調整している人がいるんだろう。たぶん今年も強行採決になるのだろうから、それまでの間は同じようなニュースが流れそうな予感」「それに海賊はアメリカが雇っているのかもしれないし、その費用は日本(自民党)が出しているかもしれない」
…ええと。アメリカ,CIAのお金は,プントランドの情報機関に流れていると―当のプントランド情報局が主張していますが,なるほどプントランドが軍人・警官に給料払えなくて,で軍人たちが海賊などなどに転身しプントランドの治安を悪化せしめているというのはアメリカ及びその資金提供を受けているプントランド情報局の陰謀ですかー…。