空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

反アベ主義のひとが中国共産党による従順な少数民族支配を好意的に捉える例が観察されるらしく

2019-05-05 23:08:41 | ノート


 ではその「少数民族の優遇」のために使用される資源はどこから出ていますかね、その出所は大人しく支払い続けますかね、払い続けるとしたらどういう条件のもとでですかね、なんてところに問題があるのでは。



 どれほど支持を受けうるものか、よくよく過去の事例を参照しながら考えるべきよねえ、ということだわね。
 台湾についていえば、すっごい単純化していえば、『日本時代は異民族が俺たちを支配し、ヤツラが作った法律(笑)に従ってオレたちをしばきやがった』一方、『国民党がやってきたら、同民族のはずなのに俺らを土人扱いして弾圧しくさった。法律(笑)? 提示されませんでしたが、なにか?』とか。





 ちょろっと見ると、このDr.ナイフというひとはむっちゃ安倍現首相を嫌ってて、とにかく批判一方。

 さて、このひとによれば、中国政府は「基本的には少数民族を優遇的に保護してくれるので、普通の市民は暮らしやすいそうです」ということで、これを好意的に評価する。とすると、反アベ主義者によれば、アベのやつめは身内や友達には利権分配に怠りないようなので、アベに阿れば―まあ自民党員にでもなれば―このひとたちは暮らしやすくなるわけなのである。

 暮らしが楽になる方法を知っているにも拘らずそれをしない、というのは不合理であろう。ならばこの人たちは、実はアベに阿っても生活が楽にならないことを知っているのだ。つうか、むっちゃ近いあたりでないと利権のお零れもまわってこないということだろうか。ならば、基本的には誰も彼もが平等な扱いをうけるのが大前提である(ごく一部は違うかも知らん、が、少なくとも大きなしくじりがあれば事実上保護は取り消されるのは先日の歩行者大殺戮上級国民アタックの件で知られるとおり)。

I とすると、この利権の件からして、1) 中国であれば、体制に阿れば利権が頂ける。これは好ましいこととして彼は受け入れる。2) しかし日本では、体制に阿っても利権は降ってこない。すなわちアベ体制に阿る合理的な理由は存在しない。3) だからアベに阿らない。うん、いいんじゃないですかね、ベネフィットに従うという点で合理的。

 疑問点としては、この際、わざわざ安倍現首相を罵倒するだなんてことをわざわざエネルギーかけてする不合理をなぜするのか―ということがあるが、4) 反アベを主張することで反アベ勢力から利権がふってくる、ないしそのうち降ってくることが期待できる、というのはうがちすぎだろう。そこまで潤沢な資源を持ってる気がしないが、どうだろう。むしろ5) 「非民主的なアベ」を非民主的だと罵倒することで、そうではない自分を見出し、民主制の擁護者としての正義の存在であると自認できる快感を喜ぶ、というあたりであろうか。

II また「中国政府は少数民族の反乱的な行動は、弾圧的に厳しく対処するけど」ということを、止むを得ざる必要悪ていどに評価するらしくあるが、じゃあ自分が今やっているのは「独裁者アベ」に対する反乱的な行動ではないのか。
 つまりDr.ナイフ君は、1) せっかく反政府的な行動をしているのに、自分に中国政府が反乱的な少数民族とかにするような弾圧をしてくれない日本政府に絶望している、あるいは2) 気楽に権力者を馬鹿アホと罵ることができる自由民主制世界~日本を十二分に満喫している、のいずれかではあるまいか。

 結論的には、I 5) およびII 2) という存在であるかと想像されるが、まあそんなもんだろう。



 反アベを叫んでる水準の話は間に合ってるんですよ。



 ここ5年くらい、専門家のひとたち(政治家さんたち)がそんな感じでやろうとして、悉く敗北してますが、どうでしょう。まあメーデーを一緒に祝えるようになってみてくれないか、って感じとちがうかな。



 味わい深い。





 この「安倍総理とその側近連は内心ほくそ笑んでいるんじゃないか?!」は、どうかと思う。少なくとも上級幹部クラスでは、「反アベ」勢力があまりに無能なことに危機感を覚え、だからこそ、あえて東京新聞の名物記者に苦言を呈したのではないか。

 また、自民党の若い衆の緊張感の欠如にも危機感をもっただろう。議員勉強会の初回に小林よしのりをよぼう、とかいうものっそい馬鹿な企画をたてた若造どもを、(あわてて)指導して、まっとうな学者を呼ばせた、という事例があった。

 敵は、無能すぎると、むしろ対応がめんどくさくなるんだ。
 歴史をひもとけば、それなりに事例が出てくるでしょうけど。
 多少の地位・位置のある人なら、身にしみてわかる・思い起こすのではなかろうか。

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1 コメント

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Unknown (a)
2019-05-10 00:17:26
少数民族は「いる」のか「いない」のか?
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