忙しいうちに、石原産業の株主総会が済んでしまった。
社長を辞す(役員では残るはず)田村氏のほか監査役らへの退職慰労金が、なんと2億8千万円。
株主の「赤字で株主には無配当なのに、役員に慰労金が支払われるのは心外」というのは当たり前のこと。
そして、総会後の新社長の会見 「判決には不本意な面」「前社長に責任はない」
石原体質の継承の表明か。
ところで、489億円返せの 被告田村前社長らとする株主代表訴訟 の第一回弁論は、明日7月4日(水)午前11時から。大阪地裁。
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退職慰労金2億8千万円

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5号議案
取締役および監査役に対する退職慰労金に関する件
5ページ
(3) 資金調達の状況
シンジケートローン契約に基づき150億円の借り入れ・・負債残高は722億円・・・
7ページ
(フェロシルト問題について)
・・・・
24ページ
フェロシルト回収損失引当金
・・・
47ページ
5号議案
取締役および監査役に対する退職慰労金に関する件
議案は承認された

新社長の会見 「判決は認めない」

● 石原産業:社長の退職慰労金に関し質問も 株主総会 6月28日 毎日
土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件で、25日に津地裁で罰金5000万円の判決を受けた化学メーカーの石原産業は、大阪市西区の本社で株主総会を開いた。約140人の株主が出席し、事業報告とともに、フェロシルト問題の経緯について説明。田村藤夫社長の退任や織田健造・新社長の就任などについても報告された。
総会では相談役に退く田村藤夫社長の退職慰労金に関して「ばく大な損害を出しておきながら退職慰労金をもらうとは何事だ」との質問が出た。田村氏は「これは賃金の後払いのようなもの。フェロシルトのことはあったが、ほかの業務の経営計画は達成している」などと説明したという。
約20年前から株主だという大阪府茨木市の男性(68)は「とんでもない事件で、うみを出し切るべきだ。説明は物足りず、納得できない」と憤っていた。フェロシルト問題に関する説明を聞くために初めて出席したという徳島県阿南市の無職男性(74)は「(実刑判決を受けた)元副工場長1人だけの責任に押し付けていてひどい。本来、社長は全責任を負うべきなのに、退職慰労金まで……」とあきれていた。【飯田和樹】
毎日新聞 2007年6月28日 14時17分 (最終更新時間 6月28日 14時27分)
● 2年連続赤字 石原産業が株主総会 フェロシルト回収で損失 6月29日 伊勢
土壌埋め戻し材フェロシルトの不法投棄事件で、二十五日に津地裁で罰金五千万円の判決を受けた石原産業は二十八日、大阪市西区の本社で株主総会を開いた。
同社は、フェロシルトの回収費用百八十九億円を特別損失に計上、連結最終損益は三十九億円の損失で二年連続の赤字となり、期末配当は無配となった。この日の総会後、相談役に退く田村藤夫社長は株主に対し「ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と謝罪、取締役会で控訴しないことを決定したと報告した。
株主からは「大きな損害を与えたにもかかわらず、取締役に退職慰労金を払うのは理解に苦しむ」などの質問が出たが、会社側は「本業の業績は順調に推移しており、職責の範囲で経営手腕を発揮してきた」などと返答、総会は一時間足らずで終了した。
株主総会後、織田健造新社長(64)が記者会見し、「一歩一歩地道に取り組み、(関連会社を含む)従業員千八百人の『石原丸』の船長として正々堂々とやっていきたい」と抱負を述べた。
五つの方針として(1)フェロシルトの早期回収(2)環境と安全への取り組み(3)コンプライアンス体制の強化(4)無機事業の増収(5)社内のコミュニケーションによる情報共有―を挙げた。
● 役員退職金なぜ 石原産業 無配の株主憤然 6月29日 朝日
◇◆「無責任」「私財なげうて」◆◇
有害物質を含むフェロシルトの不法投棄事件で、津地裁で法人として罰金5千万円の判決を受け控訴しないことを決めた化学メーカー石原産業(大阪市)の株主総会が28日、同社本社ビルで非公開で開かれた。同日付で相談役に退いた田村藤夫前社長(67)ら退任役員への慰労金支出に株主から異論が出された。織田健造新社長(64)は「慰労金は報酬の後払い」などとし、判決についても「認めたわけではない」と述べた。
「企業責任をもっと説明すべきだ。典型的なシャンシャン総会だった」。株主138人が出席した総会の後、初めて総会に出たという元農業の男性(74)は、「一審で実刑判決を受けた佐藤驍(たけし)・元四日市副工場長に全責任を押しつける会社側の無責任体質が垣間見えた」と批判した。
退任する役員への慰労金に異を唱える株主に、田村前社長は「色々な見方があるが、それぞれ職責の範囲で経営手腕を発揮してきた」と述べたという。
元銀行員男性(68)は「赤字で株主には無配当なのに、役員に慰労金が支払われるのは心外」。別の主婦(78)も「普通の企業なら、これほどの不祥事を起こせば、経営者は私財をなげうってでも責任をとるはず」と不満そうに話した。
◆新社長「判決認めていない」◆
織田新社長は、記者会見で「一連の事件は、元副工場長が中心だったことを裁判所も認めた。ただ、判決に不本意な面もある」と改めて事件が会社ぐるみではないと強調。控訴しないことは「総合的に判断した結果。判決を認めたわけではない。罰金5千万円は高額で、もう少し下げてもらえばありがたかった」と話した。
フェロシルト販売当時に四日市工場長だった田村前社長の経営責任について「元副工場長が正しい報告をしていなかった以上、部下を信用した前社長は責任の取りようがない。前社長に責任がないことは捜査や判決でも明らか」。退職慰労金の支払いについては「報酬の後払いの見方もあり、無理に剥奪(はくだつ)すべきものではない。取締役会で検討する」と述べた。
● よろずやさん 6月29日ブログから一部引用
毎日新聞 県警記者GJ
▼株主総会 中部版と関西版で掲載
毎日新聞 中部本社夕刊の経済ネタとして
株主総会の記事が掲載されている
石原産業:社長の退職慰労金に関し質問も 株主総会
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kinyu/news/20070628k0000e020081000c.html
『飯田和樹撮影』とあるので
4月から県警に配属された若い記者が
大阪まで乗り込んで取材しているようです
東京本社版にも掲載されているかどうか
手っ取り早く知るには津支局に聞きゃいいのだけど
とある事情で出入り自粛してます(爆)
ブログ読んでねえだろと思って悪口書いたら
ご丁寧にもベテラン記者に教えやがった県職員がおりまして
本人からこってり絞られました(爆爆)
まあ県立図書館に行けば
2ケ月遅れだけと縮刷版があるから
別にいいけんだけどね
なお大阪本社の夕刊には掲載されている模様
http://www.mainichi-msn.co.jp/kansai/archive/news/2007/06/28/20070628k0000e020081000c.html
株主総会も終わったことだし
そろそろ『記者の目』あたりで署名記事を書くだろうけど
(ここ数年パッとしなかったから)意気込みに期待してるぜ
あっ、また悪口↑書いてもうた
(以下、略 。リンク先をどうぞ)
● 株主の声
Re: 不祥事体質根治で株価上がるか 2007/ 6/28 5:17 [ No.11762 / 11801 ]
投稿者 : kabunushi20112345
総会行く時間ないから、誰か聞いて。社長経験者は永久常勤か。株主は了解してないのに。
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Re: 不祥事体質根治で株価上がるか 2007/ 6/28 9:28 [ No.11763 / 11801 ]
投稿者 : aooolwiil
完全引退ならいいんじゃない。株価上がるかどうか知らないけど
守旧体質・院政体質・隠蔽体質が温存されている限り、永久無配体質直らないからね。
復配かと思うと不発弾や地雷が出てきて元の木阿弥の流れが断ち切れないからね。
ところで、判決後は佐藤はぶるぶるに対して、T社長はしれーと居直りだったとか。
何を聞かれても裁判で不利にならぬようにと鉄面皮で同じ言い回ししかしない。
「法律にのっとって報告した」としか言わなかった政治家たちを思い出してしまう。
退職金受け取っても、「私は白だが元工場長で現在最高経営責任者という事実において私が善管注意義務の全責任を負う」といって退職金全額返し、そこから罰金5000万円も出るとか言えば、株主代表訴訟でも心証が抜群によくなって全面的情状酌量になるのでないか。他の被告も助かる。天皇や王様のあとの社長は侍だったとなる。
しかし今のままの印象では部下のせいにするわ、自分の金はとにかく死守するわという姿勢だから、心証は最悪。小さな金を守って何倍もの大金と人望をなくしてしまいそう。
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