今、愛知県の日進市で市長選挙が行われている。
東海地区で発の女性市長誕生か、という意味でも注目されている。
告示前の討論会には市民1000人が参加。盛り上がっている。
当の白井えり子さんは、「様々な誹謗や中傷デマを流されるなど、政策以外の困難の中で選挙準備を進めている」と報道にコメントしている。
人口増加率全国 ランキング 2位 という新しい町での古い選挙。
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● 選挙のお知らせ 日進市 選挙管理委員会
● 市長選挙が15日、告示されました。 CBC,ニュース,7月16日
・・日進市の市長選挙には、いずれも無所属の新人で、届け出順に元日進市議会議員の白井依理子さん(56)、自民・公明が推薦する元・日進市部長の萩野幸三さん(65)、元日進市議会議員の寺本芳樹さん(51)の3人が立候補。
今月22日に投、開票されます。
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各候補のWebページとマニフェストにリンクしたページ
《届出順》
白井えり子を応援する「未来ネット・にっしん」
ようこそ!はぎの幸三のホームページへ!
寺本よしき監修 にっしん新化論
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日進子育てナビ:::::ふぁまっぷ:
● 愛知・日進市長選 公開討論会開かれる ジャンジャン 2007/07/08
愛知県日進市長選(15日告示、22日投開票)の「マニフェスト型公開討論会」が6月6日午後6時半から、日進市民会館で開かれた。主催は社団法人・愛知中央青年会議所。立候補を表明済みの元市議・白井えり子(56)、元市議・寺本芳樹(51)、元市部長の萩野幸三(65)のいずれも新人3氏が出席した。およそ1000人(主催者発表)の聴衆が詰めかけ、各候補の主張を熱心に聞きいった。
テーマは(1)日進市に対する想い・発展について(2)少子・高齢化の問題(3)教育・コミュニティーの問題(4)日進市の財政・環境──の4つ。テーマごとに、立候補予定者が持ち時間3分以内で主張を述べた後、討論の時間となり、主張の補足などを行った。最後に演壇中央に候補者が1人ずつ進み出て、自己アピールを行い閉会した。
主催者によると「マニフェスト型公開討論会」と名付けたのは、今年から首長選でも有権者にマニフェストを配布できるように公選法が改正(3月施行)されたためで、立候補予定者が討論会用にまとめた資料が配られ、それに基づいて意見が交わされた。
日進市はかつては緑豊かな丘陵地や田園地帯が広がり、名古屋市のベッドタウンとして発展してきた町。開発が進んだ現在は、多くの高校や大学が存在する学園都市でもある。また、全国的に知られた企業ではアンテナメーカーのマスプロ電工本社があるほか、トヨタ系列企業も多く、地方自治体としては珍しい「財政上の問題がない」優良自治体の1つである。
テーマごとにくじ引きで選ばれた発言順で、各候補の主張を簡潔に引用してみた。
(1)日進市に対する思い・発展について
萩野氏:民間10年、役所30年の経験を生かし、市民の目線で行政に対する声を拾い上げ市政に結びつけたい。首長は議論ではなく結果主義。問われているのは実行力だ。必ず約束したマニフェストは実現したい。すべて市民にお任せではなく最後には行政が判断したい。
白井氏:自分たちの町は自分たちで作るという想いが市議につながり、誇りに思える町、住み続けたいと思える町にしたいと活動してきた。特に子どもたち、お年寄りがいきいきと暮らせる町にするためにこれまで様々な実地活動をしてきたし、今後も現実的な問題から活動を続けたい。
寺本氏:市民から議員になって市政に疑問を持って改革したいと思った。国から地方に権限が移譲される時代の流れのなかで、危機意識を持って、民間企業並みの自治体経営を行っていかなければ、日進市の発展はないと思う。
(2)少子・高齢化の問題について
寺本氏:どちらもこれという決め手がない。できることは何でもやる必要がある。まず安心して子どもを育てられる環境を行政としてつくりたい。また高齢者といってもさまざまなケースがあり、それぞれの環境に配慮した行政を行いたい。更に働きたいという場合はシルバーセンターを積極的に活用したい。
萩野氏:日進は子どもが増えていて、その対策が必要だ。義務教育で学校でかかるすべての経費を無料化する。中学校までのすべての医療費も無料化する。高齢者の介護保険料を半額まで引き下げる。現市政では進まなかった地域における福祉施設やふれあい施設の建設を進めたい。
白井氏:日進では現在、年間1000人ほどの子どもが生まれている。とくに都市部の団地などで高齢者の方が増えている。安心して子どもたちを育てられる町、一生住み続けたいと思える町にするよう、現場の声を聞き適切に対応したい。また昼間に地域にいる高齢者の方々には様々な分野で大きく町づくりに関与していただきたい。
(3)教育・コミュニティ問題
白井氏:市への転入が83%という住民構成から、学校を教育の場だけではなく、地域コミニュティの核として位置づけ活用したい。新たに建設する小学校も一般市民も活用できる施設を併設した複合施設とする方向で進めている。
寺本氏:それぞれ生徒数が300人、1200人という、いびつな生徒数の小学校がある。新たに必要とされる小学校の建設に際しては規模を配慮して適正なサイズに揃えたい。また地域市民会議を設置し地域のニーズを掴み、政策に生かしたい。
萩野氏:中学校で英語の他に第2外国語の導入を押し進めたい。また子どもが安心して遊べる校庭の芝生化を進めたい。各小中学校で相談員制度の拡充をはかりたい。また今ある自治会、PTAなど幅広い組織を有効に利用し地域の連携をはかるようにしたい。
(4)日進市の発展・財政
寺本氏:道路整備、下水整備が立ち遅れている。地域に合った独自の道路計画、下水計画を立てるべきだ。快適で住みよくなったと実感できる町づくりをしたい、まず計画作りから進めたい。また交通機関の整備として「くるりんバス」の拡充や、さらに買い物バスを創設したい。
荻野氏:図書館建設に市民を入れた審議会での議論で7年もかかった。議論よりも実行がまず先だ。更に企業誘致を進め、新たな財源を確保し道路計画などを進めたい。財政的に安定している今、町づくりには歩車道が分離した道路の建設が必要だ。
白井氏:堅実にやることがこれからの財政。個人市民税が市の歳入の約53%を占めていることから、歩いて移動できるコンパクトな町づくりをし、恵まれた環境を選んで新住民が増える方策を探りたい。車依存の社会から、移動手段については歩くことや自転車利用も新たに検討の対象としたい。自然環境維持に全力を注ぎたい。
公開討論会を終えて
ほとんどが中高年の参加者に配布されたA4用紙1枚・裏表の資料だが、どの候補にも共通していたのは「字が小さすぎる」「項目数が多すぎる」など「読み手のことを考えていない」ことだった。恐らく渡されても普通の人(わざわざ公開討論会なんぞに足を運ばない人)なら絶対に読まないだろう。記者も太字だけで済ませた。少しはましかなというのもあったが。
漫画、ビデオのビジュアル時代に、これではどうにもならない。 最初から関心がある人だけ対象というなら別だが。とはいえ、自分のことだけで精一杯の20代、30代には、どうアタックしても、やはり選挙は他人ごと。よそごとのままかもという気がしてならないが。
現職の佐護彰氏は「今季限りでの勇退」を表明している。男尊女卑で土着指向が強い土地柄からなのか、後継指名を受けた市議4期目の白井えり子氏は「様々な誹謗や中傷デマを流されるなど、政策以外の困難の中で選挙準備を進めている」という。
後継候補が圧倒的に強い全国での過去の例も、無党派・市民派の候補には例外となるかもしれない激戦が予想されている。いずれにしろ、政策を元に「正々堂々と言論でもって」有権者に信を問う選挙を期待したい。 (上野数馬)
● 選挙:日進市長選 3氏が政策訴え 公開討論会に1000人 /愛知 7月8日11時1分配信 毎日新聞
15日告示される日進市長選の立候補予定者による公開討論会(愛知中央青年会議所主催)が6日夜、同市民会館で開かれた。出馬を表明しているいずれも無所属新人の元市議、寺本芳樹氏(51)と元市部長の萩野幸三氏(65)=自民、公明推薦、元市議の白井依理(えり)子氏(56)の3人が政策を訴え、約1000人の聴衆が耳を傾けた。
児玉克哉・三重大教授がコーディネーターを務め、3氏がまず自己PRした後、市政の総合ビジョンを発表した。
街づくりについて、白井氏は「誰もが誇りに思う街、暮らし続けたいと思う街に」▽寺本氏は「危機意識を持って無駄のない市政経営を」▽萩野氏は「問われているのは実行力。議論より結果主義で」と訴えた。
少子高齢化では、寺本氏が「高齢者の個々のニーズを把握して多彩なメニューを」▽萩野氏は「義務教育の経費と医療費を無料化し、介護保険料を引き下げる」▽白井氏は「地域力の担い手である高齢者に活躍の場を」などと主張した。
子育てでは、白井氏が「悩み解消に24時間の相談体制を」▽寺本氏は「保育園などに相談窓口を設置」▽萩野氏は「スクール相談員を導入したい」などと回答。合併問題では、白井氏が「市民の顔が見えるのは人口10万規模の都市」と現状維持を主張したのに対し、寺本氏と萩野氏は「名古屋市との合併を期待して転入した人も多い」などと対照的な発言をした。【坂東伸二】
● 日進市長選 女性首長の誕生か?~白井候補に聞く ジャンジャン 2007/07/01
愛知県のど真ん中にある日進市は、名古屋市の東に隣接し、挙母(ころも)市から豊田市と名前を変えた「世界のトヨタ」発祥地とも境界を接する、名古屋の典型的なベッドタウンの町。日進市で7月15日告示、22日投開票で市長選が実施される。市民派現市長の采配のもと、日進市は核兵器の廃絶と戦争のない社会を世界に向けて訴え、平和を願う「非核平和都市」を宣言している町でもある。
市のほぼ中央を貫く、天白川の流域に広がる農耕地が宅地造成などにより大規模に開発され、大学、短大なども立地し、平成17年の国勢調査では人口が7万8千人を超えた。地方交付税不交付団体であり、市民税の80%以上を個人が占める全国でも屈指の人口増加市である。しかし、急激な都市化による環境破壊から、市域にわずかに残された自然を守ろうと、大学関係者と一般市民が連携して土地トラストを提唱する「里山保全運動」なども起きている。
白井えり子氏
告示まであと2週間余りの29日現在、日進市長選に名乗りをあげている候補者は3人である。現職・佐護彰市長は2期目の今期限りで引退を表明していて、これまでに日進市議・寺本芳樹氏(51)不動産会社経営が最初に、次いで前回次点の元同市部長・萩野幸三氏(65)が再度の挑戦を表明。そして最後に市民派の同市議・白井えり子氏(56)が無党派で出馬を公表した。
佐護彰市長から後継指名を受けた白井えり子議員にインタビューし、その1問1答について、要点を以下に報告する。
――まず1991年に日進町議選に出馬され、見事トップ当選をされましたが、政治家を志されたきっかけをお聞かせ下さい。
白井氏: 普通の主婦として子どもを産み、仲間たちと子育て活動を続けるなかで、ささやかに幸せに暮らしていきたいという人々をサポートするためにこそ地方政治があるべきと実感しました。特に子育てや介護など、教育や福祉の現場の声を議会に届けなければ町は変わらないな……と。でも、議員になることが最終目標の議員が多い現状では思うに任せません。子供たちやお年寄りをはじめ、みんなが暮らしやすい町にするための提言をするには議会で発言する「許可証」が必要です。それにはまず議員になることと考え、皆さんの思いを実現するため、出馬を決めました。
白井えり子事務所の表構え
――町議1期目に市に昇格し、以来、4期連続で市議をされてきましたが、その間、どんなことが達成できましたか。
白井氏: この16年間で、ほんとうにたくさんのことを提案し、そのうち6、7割は実現できました。議員として、1)子どもから高齢の方までの健康と福祉 2)自然と地域・地球環境の保全と育成 3)個性豊かな日進らしいまちづくり の3つのコンセプトで活動を続けてきました。その取り組みと主な成果などについて、詳しい内容は「白井えり子」のホームページでご覧ください。
――今回の市長選で、立候補を決断された理由をお聞かせ下さい。
白井氏: 佐護候補の選挙事務局長として市長選を戦い、初当選を果された後の8年間で、佐護市政はかなりの成果を挙げることができました。議員として市政を支えてきましたが、それをベースに「もっときめ細かい施策の策定や市民参加で作った多くの計画を実施したい」という願いに加え、市長から「後継者に」という思いをお聞きし、10年後の日進を想い、決心しました。
――市長選に臨んで、独自のマニフェストを作成されますか。
白井氏: 作成します。市民の皆さんから寄せられた500件以上の提言を集約しているところです。候補者自身の事業案も混ぜながら絞り込んでいますが、もうじき出来あがります。
――市長選で特に訴えたい「主な公約」を簡潔にお教え下さい。
白井氏: テーマ別にわけて簡単に列挙します。
子ども:病児保育の実施。24時間体制の親・子どもの相談ライン。新設小学校の複合施設化。
高齢・障害者:「みんなの家」づくり。介護保険料の引き下げなど
水と緑:市内に残る里山を憩いの場に。市民が親しめる水辺作り。
街:市民農園の拡充など。交番の誘致・増設。
行財政:対話集会の定期開催。予算づくりの情報公開と市民参画。議会の審議委員の40%を女性に……といったところです。
作業中のスタッフたち
――今回の市長選で、争点はどんなことですか?
白井氏: 大きな争点はありません。実直な気風の町で、観光施設など大きな箱ものに投資しなかったので、財政が悪くないんです。ここ10年ほどで小学校が3つ建設されるなど、財政がとにかく堅調です。今後は佐護市長時代に作成済みの条例の具現化に力を注ぎたいと考えています。もちろん、近く発表するマニフェストに盛り込んだ新規提言も、実現に向けて全力で努力します。
――無所属ということですが、支持母体・支援組織はどんな団体、個人の方々ですか。
白井氏: 結婚して29年前に日進の新興住宅地に移り住んで以来の友人や知人、その仲間の皆さんが支持母体で、既成政党には属していない、無党派の市民派の方たちがほとんどです。
――現職後継ということで楽勝との声が聞かれますが、陣営の対応はいかがですか。
白井氏: 楽勝なんてまったく違います。市議はともかく「市長は地元出身で男でなければダメだ」との偏見が根強く、しかもまるっきり旧来のドブ板選挙で、候補とは関係ない「息子について事実無根の誹謗中傷」を流されるなど、なりふり構わぬ非難作戦を仕掛けられています。ばかげていますが恐ろしいことで情けない限りです。正々堂々が勝てるとは限らないのが日進の現実です。
上下の格差の拡大は別に置いて、経済は文句なしに元気な愛知のようですが、政治は「なあなあの与野党相乗り」が目立つ、男優先・旧態依然の後進県・愛知です。ここは1つ「元気で実行力抜群」の女性首長の誕生で、混迷を極め閉塞した地域社会に新風を巻き起こし、地方自治に希望の光りが点されるか否か、今後の展開を注目したい。
(上野数馬)
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関連サイト:
白井えり子と井戸端コミュニティ
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