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てらまち・ねっと



 昨年、国会での質問に「ヤジを飛ばして」問題になった安倍氏。その前も、以後も、国会での安倍氏の答弁で、これが「日本のトップ?」と疑いたくなるような答弁が時々ある。
 今、極めているのは、匿名のブログを示しての質問に、とぼけて逃げた安倍氏の答弁。
 ★≪安倍晋三首相は2月29日の衆院予算委員会で、話題の匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」について、「匿名である以上、実際本当に起こっているか、確認しようがない」などと述べた。民主党の山尾志桜里氏への質問に答えた。≫(Huffington Post)

 そこで、関連の状況を記録しておいた。

●「保育園落ちた日本死ね」ブログに安倍首相「本当か確認しようがない」、国会では「誰が書いたんだよ」などのヤジ/Huffington Post 2016年03月01日
●「保育園落ちた」を無視した安倍の冷酷 「保育園落ちた日本死ね」の声も無視…安倍首相の子育て支援政策はインチキだらけだった! 逆に待機児童増加、保育料値上がり/LITERA 本と雑誌の知を再発見 3.07

●「保育園落ちた 日本死ね!」匿名だから相手にしない?安倍首相答弁にネット炎上/j-cast 3/ 4
●待機児童増加で「うれしい悲鳴」 首相、撤回せず/中日 3月1日
●「保育園落ちた」怒り拡大…安倍自民“女性離れ”加速の大誤算/日刊ゲンダイ 3月8日
●「保育園落ちた日本死ね」対応で…自民重鎮も苦言/テレ朝 3/09

●保育士不足は低賃金が一番原因 待機児童問題で民主/テレ朝 3/02
●【経済】政治から読み解く【経済と日本株】民主・蓮舫氏:50万人増加で保育所を整備しても、保育士がいなければ機能しない/経済 - 株探ニュース 3月02日
●待機児童問題・厳しい保活…育休社員からのSOSに対して、会社ができること①/マイナビ・ニュース 2/23

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●「保育園落ちた日本死ね」ブログに安倍首相「本当か確認しようがない」、国会では「誰が書いたんだよ」などのヤジ
         Huffington Post 2016年03月01日

13時13分 JST 更新: 2016年03月01日 13時13分 JST SHINZO ABE 衆院予算委員会で答弁する安倍晋三首相=2016年02月29日午前、東京・国会内 | 時事通信社

 安倍晋三首相は2月29日の衆院予算委員会で、話題の匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」について、「匿名である以上、実際本当に起こっているか、確認しようがない」などと述べた。民主党の山尾志桜里氏への質問に答えた。

このブログは、保育園に申し込んだものの落選したブロガーが「一億総活躍社会じゃねーのかよ」「子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?」「どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ」などと、待機児童問題に対する憤りをつづったもの。人気ロックバンドGLAYのボーカル、TERUさんも、「政府には本気で考えて欲しい問題」などとツイートするなど、ネット上を中心にこの訴えに共感が集まっていた。

山尾氏はこのブログについて「当事者の悲鳴を、国民に知ってもらいたい、予算委員のみなさんにも知ってもらいたいとこう思って、フリップと資料を準備しましたよ。でも、与党のみなさんが、これを委員の皆さんに配ってもいけない、国民の皆さんにフリップで見せてもいけないとそういうことですので、私は本当に安倍政権というのは、都合の悪い声は徹底して却下する、都合の悪い声は徹底して無視する、本当にそういう安倍政権の体質の象徴となる対応だと思いました」などと主張。ブログの内容を口頭で読み上げた。

山尾氏がブログの内容を読み上げる最中には、議員席から、「中身のある議論をしろ」「誰が書いたんだよ」「ちゃんと本人を出せ」などのヤジが飛んだ。

安倍首相はこのブログの投稿については、「私は承知をしておりませんが、かつまた、匿名ということですので、これ、実際にどうなのかということは、匿名である以上ですね、実際にそれは本当であるかどうかを、私は確かめようがないのでございます」とコメント。

一方で、このブログのように、「実際に、待機児童がたくさんおられることも事実」「残念ながら保育所に入れることができなかったと、大変残念な、苦しい思いをしている方がたくさんおられることは承知しています」などと述べ、保育所などに入れない待機児童の解消に向け、50万人の受け皿を用意することや、一度仕事を離れた保育士が現場に戻る保育士に対し20万円の準備金を出すこと、保育を学ぶために専門学校や短大に通う人に月5万円の返済免除の奨学金を出すなどの政策を進めるとした。

このブログを書いたとみられる人のTwitterには、この安倍首相のコメントに対し「匿名の文章ですが、現実に起こっていること」「待機児童が2万人以上いる事は事実であり現実」などのツイートが投稿されており、「待機児童がゼロになるように願う」などと書かれていた。

●「保育園落ちた」を無視した安倍の冷酷 「保育園落ちた日本死ね」の声も無視…安倍首相の子育て支援政策はインチキだらけだった! 逆に待機児童増加、保育料値上がり
      LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見 2016.03.07
衆議院議員安倍晋三公式サイトより
「保育園落ちたの私だ」──。一昨日、国会前でこんなプラカードを掲げた人たちが集って、安倍首相に抗議した。

 ご存じの通り、先月29日の衆院予算委員会で民主党の山尾志桜里議員は「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログの内容を紹介、待機児童問題の深刻さを訴えたが、安倍首相は「匿名である以上、実際起こっているか確認しようがない」と軽くいなし、自民党議員からは「誰が書いたんだよ」「ちゃんと本人を出せ」とヤジが飛び終了。真剣に取り合おうとしない安倍首相および国会質疑に対し、Twitter上では「#保育園落ちたの私だ」という怒りのハッシュタグが登場。今回の抗議運動に発展したのだ。

 それにしても安倍首相は「確認しようがない」とよく言ったものだ。事実、待機児童の数は昨年、5年ぶりに増加。2万3167人も入所できない事態となっている。しかも、こうして怒りの声が広がったのは、安倍首相がまたしても開き直り、トンデモ答弁で自己正当化したからだ。
 同日の国会では同じく山尾議員が、安倍首相が昨年、待機児童の増加を「女性の就業者が増えたから無理もない。うれしい悲鳴だ」などと発言したことを取り上げ撤回を要求したが、安倍首相は「待機児童が増えてうれしいと言うわけがない」と開き直り、撤回を拒否したのだ。
 では、実際の発言を正確に見てみよう。安倍首相の問題発言は昨年11月6日に開かれた読売国際経済懇話会講演会でのスピーチで飛び出したが、以下、首相官邸HPに掲載されているそのときの発言を掲載したい。

〈安倍政権になって、「待機児童ゼロ」という目標を掲げ、保育所の整備スピードは、これまでの2倍に加速しています。しかし、今年、待機児童は、前年より増えてしまった。安倍政権発足以来、女性の就業者が90万人以上増えたから、無理もないことであります。その意味で、うれしい悲鳴ではあるのですが、「待機児童ゼロ」は必ず成し遂げなければなりません〉
 ・・・次のページ

●「保育園落ちた 日本死ね!」匿名だから相手にしない?安倍首相答弁にネット炎上
        j-cast 2016/3/ 4
「保育園落ちた 日本死ね!」のブログ投稿が国会でも取り上げられた。民主党の山尾志桜里衆院議員は29日(20116年2月)の衆院予算委員会で、「待機児童の当事者となってしまった一人のお母さんのブログがネット上で大反響となり、すさまじい勢いでシェアされています。総理、この投稿について(どう思われますか)。もしかして、ご存じありませんか」と質問した。

安倍首相は「そのメールについて私は承知しておりません」「匿名ということですので、実際どうなのかということは私は確かめようがないのでございます」と答弁した。山尾議員はさらに「たしかに言葉は荒っぽいですよ。でも、本音なんです。本質なんです。だからみんなに共感されている」と続けると、自民党席からは「やめろよ、やめろよ」「誰が言ったの」「本人出て来いよ」「出典示せよ」などのヤジが飛んだ。

「保育園落ちたの私だ」「誰が書いたかとか、本当かとか言い出す国会終わってる」
この国会のやり取りに、インターネット上では「保育園落ちたの私だ」「誰が書いたかとか、本当かとか言い出す国会終わってる」など政府・自民党への批判が相次いだ。司会の羽鳥慎一は「安倍さんの『匿名だから』という発言に、『いや、そこじゃないでしょ』という怒りだと思うんです」という。

切り捨て
吉永みちこ(作家)「このブログがなぜ共感を産んでいるかっていったら、この言葉の中にある絶望に共感してるんですよ。その人たちに『匿名だから』ってポーンと切り捨てちゃったというところで、姿勢が問われちゃったなって気がします」

玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「ヤジった人たちが『匿名』ということを問題にしているとしたら、まさか自分は匿名で済まないよね。ヤジった人たちはちゃんと自分のブログで『私はこういう形でヤジりました』と明らかにしてほしいです。当然でしょ、『匿名』を問題にしてるんだから」

安倍首相が答弁を逃げたり、自民党が卑怯なヤジを飛ばしたのは、主婦の書き込みが安倍内閣や与党の痛いところを直撃したからということだろう。

●待機児童増加で「うれしい悲鳴」 首相、撤回せず
       中日 2016年3月1日
 安倍晋三首相は二十九日の衆院予算委員会で、待機児童の増加をめぐり「女性の就業者が増えたから無理もない。うれしい悲鳴だ」とした発言の撤回を拒否した。民主党の山尾志桜里氏が撤回を求めたのに対し「待機児童が増えてうれしいと言うわけがない」と反論した。
 首相は昨年十一月に「今年、待機児童は前年より増えてしまった。(第二次)安倍政権発足以来、女性の就業者が九十万人以上増えたから無理もない。その意味でうれしい悲鳴ではあるが、『待機児童ゼロ』は必ず成し遂げなければならない」と述べた。

 山尾氏が首相発言を取り上げたのは三回目。保育所に子どもを預けられず、政府の対策の不備を批判するインターネット上の投稿に支持が集まっていると紹介し「待機児童の当事者、それに対して広がる共感の声を知っても発言を撤回しないのか」とただした。
 首相は「待機児童が増えたことを『うれしい悲鳴』と言ったことはない。『その意味』とは、就業者が増えたというところに置いている。普通の読解力があれば分かる」と述べた。

 「うれしい悲鳴」には、予想以上に喜ばしい出来事を歓迎しつつ、多忙になることを嘆く意味がある。首相発言は待機児童増も歓迎しているようにも受け取れるため、生活のために就労を余儀なくされている母親らからは「首相は浮かれている場合ではない」との反発が出ている。 (我那覇圭)

●「保育園落ちた」怒り拡大…安倍自民“女性離れ”加速の大誤算
    日刊ゲンダイ 2016年3月8日
 安倍政権に対する女性たちの怒りがジワジワ広がっている。

 直接のきっかけは、「保育園落ちた日本死ね!!!」という匿名ブログで、2月中旬に書き込まれると、同じ境遇の母親や同様の経験をした女性らを中心に共感が拡大。国会でも取り上げられ、5日には国会前でプラカードを掲げた抗議行動にまで発展した。

 ブログの中身は強烈だ。

〈何なんだよ日本。一億総活躍社会じゃねーのかよ。昨日見事に保育園落ちたわ。どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか〉

〈オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ〉

〈不倫したり賄賂受け取ったりウチワ作ってるやつ見繕って国会議員を半分位クビにすりゃ財源作れるだろ〉

こんな感じで、安倍政治を批判しているのだが、これを先月29日、衆院予算委で民主党の山尾志桜里議員が「社会問題を浮き彫りにしている」として取り上げたところ、安倍首相は「匿名である以上、本当がどうか確かめようがない」とバッサリ。

 さらに自民党議員が「誰が書いたんだよ」「匿名だから大丈夫」と無神経なヤジを飛ばし、怒りの火に油を注いだものだから、それに反発するように、「保育園落ちたの私だ」というツイッターの投稿が急増。ついには国会前抗議となったのだった。

 待機児童問題は深刻だ。新年度直前のこの時期、保育園の選考漏れとなった多くの母親が、職場に復帰できず、退職を余儀なくされている。実際、国会質問後、山尾議員の事務所には「子供が待機児童になってしまい、仕事に戻れない。仕事に戻らないと、子供を大学に入れられない」と泣きながら電話がかかってきたという。

■参院選で鉄槌が下される
 また、このブログをきっかけに「保育士辞めたの私だ」という投稿も広がり、保育園が増えない背景にある保育士の労働環境の過酷さと待遇の低さ、という問題もクローズアップされている。

「女性活躍と言いながら、女性の賃金は安いし、非正規が多い。安い労働力として女性をこき使おうというのが安倍政権の発想です。それでも働かなければ子供の教育費を賄えないというのが現実。お母さんたちが怒り狂うのは当然です。安倍さんも自民党議員も、なぜそれが分からないのか。国会議員として失格ですよ」(経済ジャーナリスト・荻原博子氏)

 今国会で安倍は、「妻が(パートで)25万円」とか「景気がよくなったから、妻が働き始める」とズレまくり答弁を繰り返している。昨年の戦争法成立もあり、ただでさえ女性の内閣支持率は男性より平均10ポイント低い。この怒りがさらに広がれば、参院選で自民党は女性たちに鉄槌を下されることになるだろう。

●保育士不足は低賃金が一番原因 待機児童問題で民主
   テレ朝 2016/03/02
 待機児童が増加している問題で、民主党は保育士の処遇改善など政府の子育て支援の遅れを激しく批判しました。

 民主党・蓮舫代表代行:「(保育士の)労働環境改善、最も必要なものなんです。なぜこれを先送りするのか」
 安倍総理大臣:「保育の質の確保や、幼児教育無償化の推進を含めた様々なメニューのなかから何をやっていくべきかを考えながら、安定財源を確保したうえで取り組んでいきたい」

 民主党は、保育士が不足している一番の原因は賃金が低いことだと指摘し、2016年度予算案に処遇改善の費用が盛り込まれていないと追及しました。加藤1億総活躍担当大臣は「現状を認識するため、今、調査している」と説明し、民主党は「まだ現状を把握していなかったのか」と対応の遅さを批判しました。

●「保育園落ちた日本死ね」対応で…自民重鎮も苦言
    テレ朝 2016/03/09
 「保育園落ちた日本死ね」という匿名のブログを巡って、安倍政権は一転して待機児童の解消に向けた意欲を強調し始めましたが、野党側の攻勢が続いています。

 (政治部・原慎太郎記者報告)
 民主党は今回のブログ問題を通じて、待機児童の問題や子育て政策に対する安倍政権の認識の甘さをあぶり出したい考えです。
 民主党・安住国対委員長代理:「お題目のように『待機児童ゼロ』とか奇麗事は言うけども、都市部でいかにこの問題が深刻かということを分かっていないから、安倍総理も含め、事の本質を理解できない人が政権運営しているということだと思う」

 9日には、待機児童を抱えたり過去に保育園に入れなかった経験を持つ子育て世代の母親が約2万5000人分の署名を集めて民主党側に提出する予定です。こうした動きについて、自民党の重鎮からは「安倍総理は『国も積極的に連携して自治体を応援したい』と答弁しておけば良かったのに、おごりが出ているのではないか」と釘を刺す声も上がっています。
安倍政権としては、ここにきて待機児童の解消を強調し始めていますが、野党幹部は「問題が深刻だという認識がないのが問題だ」と批判しています。

●【経済】政治から読み解く【経済と日本株】民主・蓮舫氏:50万人増加で保育所を整備しても、保育士がいなければ機能しない
   経済 - 株探ニュース 2016年03月02日
民主党の蓮舫参議院議員は 「50万人増加で保育所を整備しても、保育士がいなければ機能しない。 保育士の有効求人倍率は全国平均2.44倍、東京は6.24倍。圧倒的に人手不足。その理由を加藤担当大臣に問うても答えがなかった。理由は「給与が低いこと」です。ハコだけでは待機児童は解決しない。午後1時から再度質問。」とツイート。(3/2)

保育士不足については以前から指摘されており、子供を生んだ後における女性の就業機会を阻む一因となっていた。保育士の人手不足については、介護問題と重なる部分があり、待遇改善は一考である。ただし、それでも6倍を超える有効求人倍率を全国平均レベルまで低下させることは難しい。株式市場における関心は決して高いわけではないが、関連企業の動向を注目したい。

●待機児童問題・厳しい保活…育休社員からのSOSに対して、会社ができること①
          マイナビ・ニュース 2016/02/23
待機児童問題・厳しい保活…育休社員からのSOSに対して、会社ができること①
女性社員を積極的に活用する昨今、育休中の社員をかかえる企業も多いことでしょう。復職してくれたら、例のプロジェクトを任せようと期待して待っていたところ、「保育園の空きがないので、期日までに復帰できないかもしれません」という連絡が!
周囲に子育て世代の人がいなければ、「保育園に入れるのって、そんなに大変なことなの?」と疑問に思われるかもしれませんが、育休中の社員にとってはまさに死活問題。企業側も代替要員で対処せねばならず、頭の痛い問題です。

「待機児童問題」と保育園入園のための「保活」についての現状がどうなっているのかをおさらいしつつ、育休中の社員が万が一「保育園に入れず復職できない!」となった場合に、会社としてどのように対応すればよいのかを考えてみましょう。

「待機児童問題」とは

待機児童の人数
待機児童とは、保護者が保育所への入所を希望しているにもかかわらず入所ができない子どものことをいいます。平成27年3月20日に厚労省が公表した「保育所入所待機児童数(平成26年10月時点)」によれば、全国の保育所入所待機児童数は43,184人。

待機児童数は主に都市部に集中しており、東京都が突出して多く(12,447人)、2位の沖縄県(2,632人)をのぞき、3位神奈川県(1,903人)、4位千葉県(1,730人)、5位大阪府(1,470人)と、いずれも大都市を抱える都道府県がワースト5位まで並んでいます。

保育所の種類
保育所には、①認可保育所、②(東京都独自の)認証保育所、③認可外保育所、④保育ママ、⑤認定こども園などがありますが、現在公表されている待機児童数には、「①の認可保育所への入所を希望しているが入れず、しかたなく②~⑤などへ預けている場合」は含まれていないことが多いため、実際の待機児童問題はより深刻と言われています。

保育所にはそれぞれにメリット・デメリットがありますが、保育施設や保育スタッフ数の充実ぶりや、利用料の安さといった観点から、多くの保護者が認可保育所への入園を希望しています。

厳しい「保活」。保育所入所までの道のり

認可保育所へのエントリー
認可保育所への入園を希望する場合には、早い段階から手続が必要になってきます。
新年度(4月1日)からの入所の場合は前年の秋~冬にかけて募集・申込が始まります。入園申込にあたっては「在職証明書」などの必要書類を揃えるほか、「育休中か休職中か/自営か・自営以外か/週所定労働時間は何時間か/心身の疾病・障害はあるか/同居の家族がいるか/現在ほかの認可外保育所等に預けているか/きょうだいが認可保育所に在園しているか……」などの事情をエントリーシートに記入します。
これに基づきポイントが加算・減算され、トータルでポイントの高い者から希望する保育園に割り振られていくのです。

その後、翌年2月下旬頃に新年度からの入園の承諾・不承諾通知が送られてきます。承諾を得られた場合は内定の保育園と面談等の手続をすすめ、残念ながら不承諾になった場合は、事前にエントリー(キャンセル待ち)しておいた認可外の保育施設の入園許可を待つことになります。

選考ポイントを上乗せするための「保活」
最近の都市部では、「父・母ともにフルタイムで勤務」というだけでは選考ポイントが足りず、いわゆる「保活」をしなければ入園承諾通知を手にすることが難しくなってきているのが現状です。

少しでもポイントを稼ぐために、育児休業を早めに切り上げて認可外保育所へ預けたり、場合によっては待機児童の少ない他の自治体へ引っ越したりといった手段を講じ、ようやく認可保育所へ入所できた、という話もよく聞きます。
場合によっては、ここまでしても認可保育所へは入れず、しかたなく認可外の保育所へ入れたという話や、認可外保育所すら空きがなく不本意ながら退職した、という話さえあるのです。

企業の人事担当としては、育休社員から「在職証明書を書いてください」と書類を渡される際に、保活状況を聞く機会もあるかと思います。都市部の社員であれば、「どこも空きがなくて……」という場合がほとんどではないでしょうか。

待機児童問題、保活が深刻な社会問題であります。
続いて次回は、人事のみなさまにも直接関連のある「育児休業期間」について考えていきます。


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