「権力トップのアタシの好きにするぞ」・・・その顕われの「安倍恩赦」。
時代錯誤、国民の感情、心情からほど遠いことを平気で実行するのは「はだかのおおさま」のすることか。
ともかく、「安倍恩赦」のことを見て記録しておく。歴史に残る汚点。保守的姿勢の明瞭な「日経」ですら、今年の3月に「前時代的な恩赦に反対する」とのタイトルの社説を出していた。
●恩赦55万人決定=3年経過罰金刑に絞る-即位礼の22日実施・政府/時事 10/18(金) 9:06
●根強い反対、政府に説明責任=恩赦/時事 2019年10月18日13時36分
●恩赦、理念なき踏襲 批判警戒 直前に実施説明/東京 2019年10月20日
●反対の声の中、55万人に恩赦…小林節氏「時代錯誤だ。天皇陛下に成り代わり、総理がお仲間の公選法違反を赦すことになる」/AbemaTIMES 2019.10.20 09:30/「制度はあるが使わないのが一番良い」
● 個人情報に守られる恩赦55万人/日刊ゲンダイ 2019/10/19 14:50
●恩赦「不合理」と反対した法務省 実施揺るがない官邸は/朝日 2019年10月19日04時50分
●社説 即位の恩赦 民主主義にはなじまない/西日本 2019/10/19 10:55
●社説[政令恩赦決定]合理性も説得力もない/沖縄タイムス 2019年10月20日 11:14
●[社説]前時代的な恩赦に反対する/日経 2019/3/26
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●恩赦55万人決定=3年経過罰金刑に絞る-即位礼の22日実施・政府
時事 10/18(金) 9:06
政府は18日の閣議で、天皇陛下が即位を宣言する22日の「即位礼正殿の儀」に合わせ、同日付での恩赦の実施を決めた。
【図解】恩赦の種類

比較的軽微な交通違反などによって罰金刑を受け、納付から3年以上が経過した約55万人が対象で、恩赦の種類は、喪失・停止された資格を回復させる「復権」のみとした。これ以外に申請に基づき認めるケースもある。
恩赦は憲法に基づく制度。内閣が決定し、天皇の国事行為として行われる。平成に代替わりした際は、1989年2月の昭和天皇の「大喪の礼」と90年11月の上皇さまの「即位礼正殿の儀」に分けて実施され、89年は有罪判決の効力を失わせる大赦を含む約1017万人が、90年は罰金刑(納付から3年未満含む)の約250万人が対象となった。今回は犯罪被害者への配慮から対象者も種類も絞り込んだが、識者の間には司法判断を行政が変える制度自体に根強い異論がある。
菅義偉官房長官は18日の記者会見で「令和の時代を迎え、即位の礼が行われる慶事に当たり、罪を犯した者の改善更生の意欲を高め、社会復帰を促進する見地から恩赦を実施する」と述べた。
恩赦には、要件を定めて一律に実施する政令恩赦と、申請に基づいて個々に審査する個別恩赦がある。
今回は政令恩赦として、2016年10月21日までに罰金を納めた約55万人が対象となった。罰金刑を受けると、原則として医師や看護師など国家資格を取得する権利が5年間制限されており、こうした権利が回復する。法務省によると、対象者の約8割が道路交通法や自動車運転処罰法などの違反。公職選挙法違反による罰金納付から3年がたった約430人の公民権なども回復される。
●根強い反対、政府に説明責任=恩赦
時事 2019年10月18日13時36分
・・・(略)・・・とはいえ、戦前から続く恩赦制度には本来「天皇が慈悲で罪を許す」という意味があるとされ、憲法が定める国民主権に反するとの声は根強い。行政が司法の判断を覆すのは三権分立に反するとも指摘される。政治家による恣意(しい)的運用への懸念も消えていない
。
政府は今回、恩赦の意義として「慶事を契機に犯罪者に更生意欲を高めさせる」点を挙げた。ただ、過去に大きな批判を浴びた選挙違反者の救済は、減ったとはいえ依然として対象に含まれる。最近の各種世論調査では恩赦反対論が半数を超えている。国民感情とのずれは明らかで、政府には説明責任が求められる。
●恩赦、理念なき踏襲 批判警戒 直前に実施説明
東京 2019年10月20日
国の慶弔時の慣例となっている恩赦が、平成から令和への代替わりでも実施されることが十八日、正式に決まった。政府は前例踏襲を前提としつつも、国民の支持を得られるかは見通せず、水面下で手探りを続けてきた。直前まで実施するかどうかを明らかにせず、議論を避けようとした姿勢からは、理念のなさが透けて見える。
・・・(以下、略)・・・
●反対の声の中、55万人に恩赦…小林節氏「時代錯誤だ。天皇陛下に成り代わり、総理がお仲間の公選法違反を赦すことになる」
AbemaTIMES 2019.10.20 09:30
政府は18日、天皇陛下が即位を国内外に宣言される「即位礼正殿の儀」に合わせ「恩赦」を実施することを閣議決定した。
国としてのお祝いや、悲しい出来事があった際に、罪を犯した人々の刑を軽くしたり、刑罰そのものを無効、つまり判決の効力を変更したりする恩赦は、世界各国で行われており、アメリカではオバマ前大統領は恩赦により終身刑の受刑者550人以上を釈放、話題となった。日本では昭和天皇の「大喪の礼」(1989年)の際に1000万人、上皇さまの即位礼正殿の儀(1990年)で250万人、そして直近で両陛下がご結婚された際(1993年)に実施されている。
今回、恩赦の対象は軽微な犯罪に限定、自民党の鈴木総務会長は15日の会見で対象が約55万人であるとしているが、「罪を犯したら相応の罰を受けるのが当然では?赦される意味がわからない」「三権分立してなくね」「冤罪なら救済になるけど、犯罪者が恩恵を受けるのは納得いかん」「象徴であるはずの天皇が政治利用されるじゃん」などの疑問の声も多い。こうした意見に対し、法務省は「有罪判決を受けた人にとって更正の励みとなり、再犯防止の効果も期待でき、犯罪のない安全な社会を維持するために重要な役割を果たしている」との声明を出している。
17日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、慶應大学名誉教授(憲法学)で弁護士の小林節氏に話を聞いた。
■「制度はあるが使わないのが一番良い」・・・(以下、略)・・・
● 個人情報に守られる恩赦55万人
日刊ゲンダイ 2019/10/19 14:50
・・・(略)・・・ただ、過去の恩赦でも異論が出た選挙違反など公職選挙法違反も「復権」の対象に含まれ、公民権が回復されるが、誰が対象者となるかは国民には一切知らされない。
「犯歴は重大な個人情報。絶対に名前は出せません。対象条件を官報などに掲載し、対象者の実数を過去には『犯罪白書』に掲載していました」(法務省保護局恩赦管理官室)
天皇即位に合わせ、55万人がコッソリ失地回復とは改めて不思議な国である。
●恩赦「不合理」と反対した法務省 実施揺るがない官邸は
朝日 2019年10月19日04時50分
・・・(略)・・・法務省は三つの論点を提示した。①退位の礼、即位の礼で政令恩赦を実施する合理性はあるか②実施する場合、どちらか1回か2回とも実施するか③実施する場合、方法や範囲をどうするか――だ。
●社説 即位の恩赦 民主主義にはなじまない
西日本 2019/10/19 10:55
民主主義になじまない制度をいつまで続けるのか。政府の姿勢に強い疑問を禁じ得ない。
・・・(略)・・・ 多くの国民の反対を押し切って実施する恩赦にどれほどの意味や価値があるのだろう。
●社説[政令恩赦決定]合理性も説得力もない
沖縄タイムス 2019年10月20日 11:14
慶弔時の慣例とはいえ、三権分立の原則を揺るがしかねない、合理性のない制度である。「時代に合わない」との国民の声に耳を傾けるべきだ・・・(略)・・・
恩赦の実施に対し政府は「更生意欲を高める」意義を強調している。
確かに特定の個人を中立的な機関が審査する「個別恩赦」に、その効果があることは否定しない。しかし今問題にしているのは一律に実施される「政令恩赦」である。
政府は閣議決定の直前まで、恩赦についての具体的言及を避けてきた。
どのような議論を経て、対象基準や規模を決めたのか。政治的判断は働いていないか。
理念なき前例踏襲で新しい時代は開けない。
●[社説]前時代的な恩赦に反対する
日経 2019/3/26
新天皇の即位に伴い、政府は今年秋に恩赦を実施する方針だ。国の慶事に際して犯罪者の刑罰を軽減する制度は多くの国にあるが、恣意的な運用が批判を招くことも少なくない。司法の場で決まった刑罰を行政の一存で変更するからには、大多数の国民が納得できる説明が必要である。
専制君主が国民に時おり情けをかけて「愛される王様」を演出する。歴史的にみると恩赦にはそんな成り立ちがある。有罪かどうかや刑罰の重さが君主の気…
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