tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

禁断の地

2011-05-10 22:45:22 | プチ放浪 都会編

 
 
 
 

電車のドアが開いて、そいつはほかの数人の乗客らとともに入ってきた。
ドア付近に立っていたオレと目が合うと、いきなり憤怒を込めた強い視線でにらんできた。俗にいうガンを飛ばすというやつ。
普通なら、肩を怒らせて周りを一瞥してそれは終わる。レベルの低いチンピラが良くやるしぐさだ。だが、そいつは、オレに近づきながら、なおもねちっこくガンを飛ばしてきた。
下から眺めあげるような、へどが出てきそうな目遣い。

若いころには、こんな場面を何回か経験した。弱気になって視線をあわててそらしたら、奴等はここぞとばかりにどんどんつけあがってくる。
・・・しかし、いやな奴に絡まれちまったものだ。

終わらせるため、視線を落とさずに上から一瞥。その瞬間、視線の先で火花が散る。
こうしてにらみ合いが続いたら、行くところまでいくしかない。
なんだお前、やるのか?
そんな素振りを少しだけ見せて、視線を受け流す。これが、チンピラに絡まれた時のベストの対処。とにかく、弱気にならないこと。
なおもからみつく視線を、なんとかやり過ごし、とりあえずは視界から消し去る。

でも、なんだって、あのおばさんはこんなに絡らんでくるんだろう?

ひょっとして、オレの顔になんか気に障るようなものが付いているのか?
昔、酔っぱらって寝込んじまった友だちの目の周りに消し炭を塗りたくったことがあった。そう、パンダ顔。
今朝、顔を洗うとき、どうだったけ・・・。特別なことは思い出せない。
額に凶とか書いてあったりしたら、やだなあ・・・。
目の前の電車のドアのガラスを覗きこむが、オレの前に立っている女性が邪魔で自分の顔は見えない。

顔になにか細工をされているのなら、まわりの乗客がなにか反応するだろう。
横で吊革につかまっている若い女性を見ても、なんらこちらを気にする素振りはない。
その隣の女性も、そして、その隣の女性も・・・見渡す限り女性たち。
ん?これって女性専用車!?

都営地下鉄よ。車両の長さによって、ホームでの停止位置を変えるのをやめれ。
先頭の女性専用車を避けたつもりで、ホームの中ほどまで一生懸命歩いただろう。
そこに先頭車両を止めんなよな。。


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